2014/9/6 13:12

鉄人イェンス・フォイクトが今シーズン限りでの引退を決め最後のレースを終えたが、それでもまだ鉄人の伝説は終わらなかった。なんと今月18日に、ルール改正がなされたことで挑戦者が多く名乗りを上げているアワーレコードに挑戦するのだ。UCIがルール改正をして以降、シーズン中ということもありまだ正式に誰も挑戦してはいない。ただ現世界チャンピオンのトニー・マルティン(オメガファルマ・クイックステップ)やブラッドリー・ウィギンス(チームスカイなど多くの選手がその意志を示しており、それに先駆けて誰も予想していなかった男が挑戦を決めたのだ。
トレックとしてはツール前にファビアン・カンチェラーラのために準備はしていたものの、カンチェラーラの調子がいまいち上がり切らないことで挑戦を順延してきた。その意味ではチームとしての準備、機材メーカーとしての準備は万端なのだ。
「9月18日のスイスでアワーレコードに挑戦するよ。僕にとっては文字通り挑戦、肉体的にも精神的にも自らへの挑戦となるだろうね。多くの人にとっては、ルール改正後僕が挑戦のトップバッターになることに驚きがあるだろうが、でも機材面でのテストは完了しているし、現実的に自分自身にそれなりの可能性があると思っているよ。」
「己の身一つで刻まれ続ける時間と戦うなんてかっこいいだろ。場所や時間など様々なファクターが影響してくるが、僕は誰を説得する必要もなかったんだよ。ただやりたいということをチームに伝え、そうしたらファビアンのために準備されていたけど、宙ぶらりんになってることが全て活かせるね、ということになったんだよ。」
「この挑戦は僕からファンへの最後のプレゼントだよ。今までの応援、泣き笑い、全てに感謝しているんだ。だから幕引きをする前に最後に有終の美を飾りたいと思ってね。旧UCI体制化でのルール変更で価値を失ったアワーレコードだったけど、過去の記録を作ってきたボードマン、インデュライン(記録が一度は抹消されたが参考記録として復活)、そしてソセンカとともにレースをしてきたし、そしていまこレから歴史をつくろうとしているカンチェラーラとも走っている。両方を経験している僕だからこそトップバッターにはふさわしいんだよ。」
「爺ちゃんになった時に、ひざに乗せた孫達にこの挑戦のことを語るのがひとつの夢だからね。」
鉄人は最後まで鉄人を貫くつもりだ。これも生き様、こんな背中を見てきたことに喜びを感じる。いざ挑戦へ!目指せ世界記録!
H.Moulinette
伝説はまだ終わらない!鉄人フォイクトアワーレコード挑戦へ
伝説はまだ終わらない!鉄人フォイクト、ロード引退も9月18日にアワーレコード挑戦へ!狙うは世界記録、ソセンカの49.7km!
『フォイクト伝説終わらず! ©Tim D.Waele』 |
トレックとしてはツール前にファビアン・カンチェラーラのために準備はしていたものの、カンチェラーラの調子がいまいち上がり切らないことで挑戦を順延してきた。その意味ではチームとしての準備、機材メーカーとしての準備は万端なのだ。
「9月18日のスイスでアワーレコードに挑戦するよ。僕にとっては文字通り挑戦、肉体的にも精神的にも自らへの挑戦となるだろうね。多くの人にとっては、ルール改正後僕が挑戦のトップバッターになることに驚きがあるだろうが、でも機材面でのテストは完了しているし、現実的に自分自身にそれなりの可能性があると思っているよ。」
『フォイクトのメモリアルバイク ©Tim D.Waele』 |
『鉄人メモリアルバイク ©Tim D.Waele』 |
「この挑戦は僕からファンへの最後のプレゼントだよ。今までの応援、泣き笑い、全てに感謝しているんだ。だから幕引きをする前に最後に有終の美を飾りたいと思ってね。旧UCI体制化でのルール変更で価値を失ったアワーレコードだったけど、過去の記録を作ってきたボードマン、インデュライン(記録が一度は抹消されたが参考記録として復活)、そしてソセンカとともにレースをしてきたし、そしていまこレから歴史をつくろうとしているカンチェラーラとも走っている。両方を経験している僕だからこそトップバッターにはふさわしいんだよ。」
「爺ちゃんになった時に、ひざに乗せた孫達にこの挑戦のことを語るのがひとつの夢だからね。」
鉄人は最後まで鉄人を貫くつもりだ。これも生き様、こんな背中を見てきたことに喜びを感じる。いざ挑戦へ!目指せ世界記録!
H.Moulinette