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五輪招致活動の源流は神宮外苑「1兆円再開発」計画


 10年前から国立の老朽化をにらみ、ゼネコン各社が再開発利権を狙って、主導権を争っていた状況がうかがえよう。

 JEM代表として幹事社を束ねたのは米田勝安氏だ。宮司の肩書を持ちながら、多くの都市開発で暗躍、永田町の日枝神社を巻き込んだ山王パークタワー建設にも関わった。平井氏は外苑再開発の取材で米田氏に会っていた。

「彼が10年9月に75歳で亡くなるまで、最も親交の深かった政治家は森喜朗元首相です。同じ早大雄弁会出身で、森氏の結婚式では司会を務めた仲。米田氏は自伝の中でも森氏との蜜月ぶりを強調していました」

 その森こそ、「東京で2回目の五輪を」と石原をたきつけた張本人だ。05年4月に日本体育協会の会長に就任した直後、都議との会合でこう豪語したという。

「国立競技場の建て替えが、政治家の私が会長になった意味。東京に五輪が来れば全部できる」

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