福田康夫元首相は27日午後、東京都内での講演後の質疑応答で、7月下旬に北京で中国の習近平国家主席と極秘会談したことを認めた。尖閣諸島情勢と歴史認識問題で緊張状態にある日中関係について「危機感は(双方共に)同じようなものを持っている」と明らかにした。
習氏との会談について福田氏が公の場で言及したのは初めて。11月の北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際、安倍晋三首相と習氏による首脳会談を実現する必要があるとの認識を示し「できなければ(日中関係が)どうなるのか考えないといけない。その時はかなり難しい状況になる」と強調した。
(共同通信)
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