エボラ出血熱ワクチン 医療従事者に投与へ9月6日 9時41分
西アフリカでエボラ出血熱の患者が増え続けるなか、WHO=世界保健機関は、開発中のワクチンの中で効果が期待できるものを認定し、安全性が確認されれば、ことし11月にも現場の医療従事者らに対してワクチンの投与を始めることを明らかにしました。
有効性や安全性が確認された薬のないエボラ出血熱では、感染や感染の疑いによる死者が、西アフリカ4か国で2000人を超え、今も患者が増え続けています。
こうしたなか、WHOは5日までの2日間にわたって、スイスのジュネーブで専門家による会議を開き、未承認の薬の扱いを協議しました。
会議の成果について、5日、WHOのキーニー事務局長補が会見し、開発中のワクチン2種類をエボラ出血熱の予防に効果が期待できると認定したことを明らかにしました。
臨床試験によって安全性が確認されれば、ことし11月にも西アフリカの現場で患者の治療などに当たる医療従事者らに対して、ワクチンの投与を始めたいとしています。
一方で、未承認の治療薬については、すでに患者に投与された実績があるアメリカの製薬会社の薬も含めて安全性の検証がさらに必要だと指摘しました。
キーニー事務局長補は、治療にはエボラ出血熱から回復した人の血液が有効だとみられるとして、こうした血液を患者に輸血するなどの治療方法も検討すべきだという考えを示しました。
国連も資金援助呼びかけ
エボラ出血熱について、国連のパン・ギムン事務総長は5日、ニューヨークの国連本部でWHOのチャン事務局長や国連の支援の調整に当たっているナバロ調整官らと対策を協議しました。
このあと、パン事務総長は報道陣に対して「感染は対策をはるかに上回る速さで広がっており、制御不能になりつつあることに人々は失意を募らせている」と述べ、強い危機感を示しました。
そして、現地には、より多くの支援が必要だとして、国際社会に対して医療関係者の派遣や物資の提供を求めるとともに6億ドル(日本円で630億円)の緊急の資金援助を呼びかけました。
パン事務総長は「今後、半年から9か月の間に西アフリカでの感染を封じ込め、それ以外の国に感染が広がるのを防ぐのが当面の目標で、現地と国際社会が総力を挙げることが必要だ」と述べ、今後数か月にわたる国際社会の対応の重要性を強調しました。
[関連ニュース] 自動検索 |
・ コンゴでエボラ出血熱 西アフリカとは別か (9月3日 6時38分) ・ デング熱 ワクチン開発の必要性訴え (9月2日 21時52分) |
[関連リンク] |
|