以下の記事を読んで,タイトルが内容あっていなくてびっくりしたので,そのご報告と,本に関して塾で小学生に教えており,また3歳児を育てている経験から学んだことを書きたいと思います。
“子どもを本好きにしたいなら、選ばせてはダメ!”「本好きな子」を育てるたった1つのコツ|「自分から勉強する子」が育つお母さんの習慣|ダイヤモンド・オンライン
タイトルは「子どもを本好きにしたいなら,選ばせてはダメ!」となっているわけですが,以下の部分を読むとそれがおかしいとすぐに気づきます。
「子どもを本好きにしたい」というお父さん、お母さんに話を聞いてみると、子どもと一緒に書店へ行って「どれでもいいから好きなのを1冊選びなさい」と子どもに選ばせるというケースをよく聞きます。
「子どもに本を選ばせる」のは決して悪い方法ではないのですが、このやり方だとどうしても、「選んだ1冊を必ず読まなければいけない」という雰囲気になりがちで、子どもに圧迫感を与えてしまいます。
つまり「子どもに本を選ばせてはダメ」ではなく,「子どもに1冊の本を選ばせてはダメ」なんですね。だから以下のような方法が記事の中でも肯定されています。
図書館で本を借りるときは、読みたい本を1、2冊借りるというよりは、気になった本を5冊でも10冊でも一気に借りればいいと思います。
子どもがたくさんの本を持っていると「そんなにたくさん読めるの?」「2週間で返さなきゃいけないんだから、読めないでしょ!」と言いたくなるものですが、読めるかどうかを気にする必要はありません。実際に、読まなくたっていいのです。
つまり図書館では本を自分で選んで借りているわけです。だから本を買う際にも「10冊選んでいいよ」と言えば済む話ではないですか?そのように読むと「子どもに選ばせるかどうか」が問題の中心ではないということが分かります。
では何が問題になるのか。それは「どんな本を持ってくるのか」です。私も借りた本や買った本をすべて読むべきだと思っていませんし,実際に私も読んでいません。だから「本を読むことよりも本を選ぶことが大事」という筆者の趣旨には同意します。
しかし「10冊好きな本を選んで良いよ」と言った時に,子どもがゲームやアニメ好きならほとんどがゲームの攻略本や漫画になるという場合があるということを考えておかねばなりません。最近では図書館でも漫画がおいてありますよね。親にはそうした覚悟が必要だということです。
しかし10冊とも漫画やゲームの攻略本になってしまっては困るという方もいるでしょう。1冊ぐらいは何か他のものを選んでほしい。そのために重要なのは小さいころ(幼児期)から「本に触れる時間があるかどうか」です。この筆者も書いていましたが,家に本があるのかどうかはとても重要な要素です。
実際、本が好きな人に、本好きになったきっかけを聞いてみると、多くの人が「家に本がたくさんあったから」という返答をします。
この「本がたくさんある」という環境がとても大事なので、子どもに本を読ませたいと思うなら、とにかく家に本を置いておきましょう。
もし家に本がなくても図書館に通うなどして本に接する機会が多いことが重要であることは間違いありません。ただし,それでも10冊漫画を持ってくることもあるかもしれません。それならそれで良いのではないですか?本なんて無理やり読むものではないですし,本は読みたいと思った時に読むようになるわけですから。
勉強はしたいときにすればいいんじゃない? - いつか朝日が昇るまで
私は小さいころは「本好きな子」を育てると焦るよりも,「親も一緒に本を楽しむ」ということが大切で,一緒に楽しそうな本を選べばいいと思います。そうすることで小学生になった時に本を自分で選ぶことができるようなるのです。
幸いなことに我が家は英語も含めて本がたくさんあるので,それを息子は開いて遊んでいます。図書館も好きで月に1回は通っています。最近ではこんな会話もされています。
「お父さんの絵本見せて!!」
お父さんのは絵本ではありませんよ。確かに以下の本には人の写真や絵が載っているけれども…。
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