不当と異議 多賀城市内の男性 市図書館移転情報非開示
宮城県多賀城市立図書館の移転計画に関する情報公開請求で、市教委が市議会には示した文書を非開示としたのは不当だとして、多賀城市の男性(72)が6日、市教委に異議申し立てを行った。
男性によると、非開示とされたのは、市教委職員が7月に佐賀県武雄市立図書館を視察時に同市職員と交わした内容。質疑応答部分が公開時に黒塗りにされた。
市教委は8月の市議会文教厚生常任委員会に黒塗り部分を含めた文書を提出しており、男性は「市民に開示しないのは情報公開条例に反する」と訴えている。
市教委は河北新報社の取材に「(質疑応答は)市同士で話したことで、そのまま出すと誤解を招く。(常任委には)議会内部にとどめる資料として出した。非開示は妥当」と説明した。
男性はこのほか、図書館を企画・設計するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京)との協議に関して、市が電話応対メモ以外を存在しないとしたことなどについても、市に異議申し立てを行った。
図書館移転計画をめぐっては、市教委がCCCとの協議内容を「誤解を与える恐れがある」と公文書から外していたことが明らかになっている。
2013年11月07日木曜日