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老眼は一般的に40代を過ぎると起こる眼の障害の一つである。加齢により水晶体の弾性が失われて調節力が弱まり、近くのものに焦点を合わせることができなくなってくるのだ。その為、老眼鏡で焦点を調整しなければならないのだが、科学者は永遠に老眼鏡が不要になる新しい技術を開発している。
現在注目を集めているのがアメリカで開発された新しい視力回復技術である。これは、”レインドロップ(Raindrop)象眼”という極小のインプラントを角膜の下に埋めこむというもので、近くのものに焦点を絞る能力を補助する役割を果たすという。
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イギリスのウォリックシャー、ロイヤル・レミントン・スパにあるスペース・ヘルスケアでは、この新技術を使った視力回復治療を取り入れている。
その手順はこうだ。
1.局所点眼麻酔を施す。
2.特殊なレーザーで角膜表面に正確なフラップ(めくれる部分)を作る。
3.その後、角膜の内部にレインドロップ象眼を置く。
4.フラップを閉じチェックが済んだら完了。患者は直ぐに帰宅できる。
点眼麻酔を使うため、痛みは無く、患者は角膜のフラップの下にそのインプラントを設置されている間も意識がある。角膜の凸部分が強調されるように傾斜を整え、ほぼ正常な視力になるよう矯正する。
イギリスで大学の経理をしている57歳のリンダ・マレンギさんは、国内で初めてこの手術を受けた患者だ。リンダさんは本をどんどん遠ざけて持つハメになり、目を細めてそれを読まねばならない老眼にとてもイライラしたという。仕事柄パソコンのモニターをのぞきこみ表計算ソフトなどを扱う彼女は、メガネをかけざるを得ない機会が増えるのはとても不快だったという。
この新技術は、現時点では唯一の長期的な治療方法"とみなされているレーシックに取って代わるものだ。今のところ、"手術”を受けても薄暗い所ではやっぱり老眼鏡が必要になってしまう患者がごく一部いるものの、大半の患者の経過は良好だ。
また、手術時間が1時間にもおよぶレーシックに比べ、この手術に必要な時間はたった10分ほどだ。ただし、その費用は2,495ポンド(約8万5千円)で、今のところイギリスの国民保険には含まれていない。
眼科の外科医であるマーク・ウェビルはこれまでに数名の患者にその手術を行っている。彼は、レインドロップ(Raindrop)は目の老化を止めることはできないが、老化の過程で生じる視力の低下を治すことができる、と語っている。
この新しい治療法はイギリス国内で眼鏡を使う3,200万人の人々に希望を与え、コンタクトレンズなどを含めた眼科系機器にかかる年間270億ポンド(約5兆円)もの費用を削減するかもしれないとして期待されている。
参考までにレインドロップ手術の映像動画を張っておくが、手術映像なので苦手な人は閲覧注意でお願いしたい。
How to implant the Raindrop Inlay
via:dailymail・原文翻訳:R
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コメント
1.
2. 匿名処理班
うーん、俺はそうなったら老眼鏡の方が良いや
白内障とか緑内障になったら手術すると思うけど
ただでさえ老人になって組織が草臥れてるってのに、なるべく負担は掛けたく無い
3. 匿名処理班
ファイナルデイズティネーションのあのシーンがトラウマ
4. 匿名処理班
いったい何が始まるんです?