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“アニメ県”富山 ファン呼び込め

聖地巡礼研究学会発足へ

 アニメの聖地へようこそ−。アニメや漫画に登場する実在の舞台を「聖地巡礼」として多くのファンが訪れていることを受け、県内の研究者たちが中心になり「コンテンツ・ツーリズム研究学会」を発足させる。県内に多くのファンを呼び込み、観光振興などにつなげる狙いだ。(広田和也)

 細田守監督が出身の上市町をモデルに描いた映画「おおかみこどもの雨と雪」、南砺市が舞台のアニメ「恋旅」など県ゆかりの作品は多い。「ドラえもん」の藤子・F・不二雄さん、「忍者ハットリくん」の藤子不二雄(A)さんの地元県としても知られ、アニメや漫画の話題に事欠かない。

 こうした“アニメ県”である富山の特徴を生かし、観光振興や地域発展につなげられないかと、県内外の研究者ら十人ほどで会の発足を決めた。会長を務める富山大大学院経済学研究科の清家彰敏教授(63)は「富山の“財産”をどう生かすかが重要。アニメに携わる人を応援し、日本が誇れるこの文化を世界により発信できれば」と意気込む。

 七日には、富山市大手町の富山国際会議場で設立記念大会を開き、尾道市立大(広島県)、奈良県立大の研究者が各地の聖地巡礼産業について講演。行政や放送、旅行などの関係者が聖地巡礼で訪れる観光客の誘致についてパネル討論も行う。

 会場では、ハットリくんや高岡市の観光大使を務める「あみたん娘」の公式コスプレーヤーが登場。高岡市を舞台にしたアニメ「ゆるゆり」の声優らによるミニライブも開かれる。 

 

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