エントランスめちゃかっこいい!棚にはBASEのパンフレットやチラシが置いてありました。 |
母がネットショップを作れなかったことがきっかけ
BASEは誰でも簡単にネットショップが作れるサービスです。作ったきっかけは僕の母が大分で小売店をしていて、ネットショップをやりたいって言い出したときに色々なサービスを紹介したんですが、結局難しくて作れなかったと言われたことがきっかけです。こういうひと世の中にたくさんいるんだろうなと思って、そういう人たちでも作れるネットショップを作りたいなと思いました。
お話を伺った代表取締役 鶴岡裕太さん。 |
ーBASEは家入さんが始めたものづくり集団Livertyで生まれましたが、出会った経緯は?
元々3・4年前にクラウドファンディングのCAMPFIRE(キャンプファイヤー)でエンジニアをやっていて、そこ関連で家入さんとLivertyっていう組織でサービスを作ったりしていました。その中でBASEを作って、家入さんに支援してもらいながら起業しました。
CAMPFIRE自体は元々インターネットが好きでKickstarterの日本版が出来るっていうのを知って、中央線に揺られながら求人を見つけて家に帰ったら応募していました。
BASE関連のグッズとともに家入さんの写真が! |
ー創業メンバーの中でほかに学生はいらしたのでしょうか?
いなかったです。創業メンバーはほかの仕事をしながらLivertyから手伝ってくれたメンバーがほとんどだったから、今残っているメンバーはそんなにいないです。でも、当時のメンバーにはとても感謝してます。
スタートアップのメンバー集めってめちゃめちゃ大変で、メルカリの山田進太郎さんとかだと過去の経験があって誰が優秀か見抜く力がすごいし、優秀なひとが元々近くにいるからチームビルドが早いと思うんです。だけど、学生起業家だと良い人材が取れないとか元々お前についていきたくないよみたいな大人も少なくない。
僕の場合は、家入さんの人脈とか後ろで支えてくれたひとの存在は本当に助けられました。そういう意味では普通の学生起業家よりも恵まれていたと思います。
ディスプレイ大きい…! |
仕事しているのが遊んでいるようなもの
役員いれて30人くらいです。割り合いは、エンジニア・デザイナーが10人、マーケター・カスタマーサポートが10人、あとはバックオフィスといった感じです。
終始楽しそうな職場 |
ーBASEのメンバーの方ってBASEっぽさがあるというか独特の雰囲気を感じます、採用についてのポイントはありますか?
そうですね。やっぱり社風が独特で、他の会社と比べてうちはそんなに働いてないし…(笑)働いてないというかずっとざわついているし、突然かき氷作り出したりするし…。でも、ひとを採用するときは人柄を見ています。僕も学生から起業をしたので、実務面で誰が優秀か優秀じゃないか分からなかったので。だからそういう意味では社風に合うかどうかしか見ていないです。
たまにみんなでゲームをするとき用のBASEおもちゃばこだそう。 |
ー鶴岡さんとメンバーの付き合い方に気をつけていることはありますか?
特に意識してないです。今は30人くらいだから、仕事仕事っていうよりも楽しみながら働いてくれるといいなと、雰囲気を重視しているので。でも、最近だと組織にしてかなくちゃなとは思っているけど、やっぱり楽しみながらサービスを作れるっていうのはいいかなと。楽しみながらサービス作ってる人には絶対に勝てないと思うので。
メンバーと談笑中(鶴岡さんのサッカーボールはBASEショップで買ったそうです!) |
フラットの部分でいうと結構割り切ってるところがあって、今後のBASEについてやイケてるサービス作るぜみたいなところはどの社員よりも負けてないと思うんですが、エンジニアリングとかコミュニケーションとかは社員のほうがすごいと思うので徹底的に権限移譲しちゃってます。僕しかできないところは僕で、他は社員にまかせてます。
ー仕事をしていて意識していることは?
そうですね…。最近意識していることは、「判断する回数は多く判断するスピードは短く」っていうことは大事にしています。もしも会社が人間だったら、週に1回しか判断する機会がない人だと全くイケてない判断能力しかなくなると思うので、会社も同じだと思います。なので仕事でも、どれだけ多く判断できるかは気にかけています。
ー起業してから嬉しかったこと・つらかったことを教えてください!
最近CTOに就任されたモバツイ開発者「えふしん」こと藤川真一さん。そしてBASEうちわだ! |
ー起業してから嬉しかったこと・つらかったことを教えてください!
つらいことはほぼないんだけど、強いて言うならメンバーがいなくなるときですね。次のチャレンジに行くは嬉しいことなんだけど…。
嬉しいことは、メンバーの成長の実感したとき。メンバーが上司にアポ取りの練習をしてもらうために朝早く集まっていたときは嬉しかったです。後は、仕事がうまくいかなくてそれを必死に乗り越えようとしているときとか。毎日トラブってるってことは昔できてなかったことができるようになっているっていうことで、まだまだ階段はいっぱいあると思うけど。そういう次の大きい壁にぶつかっているメンバーを見ると成長しているんだなって思います。
ドアと窓もBASEカラーヽ(^o^)丿 |
社員の変化や成長、退社するのもそうだけど、そういうのがダイレクトにきます。
現場にいて、一番ユーザーの近くにいるのは僕よりもメンバーだから、みんなにはユーザーについてもっと追求してほしい。僕自体は、もっともっとメンバーの成長を助けたり幸せになってもらうことがユーザーへの還元にも繋がってくると思っています。 実際にデザインや機能も作っているのは現場のメンバーなので。ユーザーの幸せは、一番メンバーが考えるべきだし、僕はユーザーとのひとつ間にいるメンバーっていう存在を幸せにしなくちゃなって思います。
誰にでもネットで物を売ることができる時代に
ーユーザー層は?
ショップ開設者だと6:4で女性が多くて、6割の内の2割が主婦の方ですね。購入者も女性のほうが若干多いですけど、ほぼ男女同じくらいです。
ー予想していなかったユーザーの動きは?
最初は個人が多いかなと思っていたら、予想以上に法人が多かったり。あとは、農業や工業製品作ってる高齢の方など幅広いユーザーに使ってもらえてることにはあまり予想してなかったです。
もうひとつは、 BASEを使ってリアル店舗ができました!とか、美大生がブランドを立ち上げて一日で数百万売上ましたとか。人生が変わるイベントがBASEで生まれたっていうのは嬉しい誤算でした。
かっこいい机… |
ーユーザーはどうやって拡大したのでしょうか?
大したことやってないと思います。意識してプレスリリースや新機能を出すようにはしてたけど、本当にそれくらい。基本的にはクチコミです。購入者としてサイトを訪れてBASEを知ってもらうという感じですね。
ーこれからの展望は?
ネットで物を買うっていう経済活動の拠点になればいいかなと思っています。それはカートっていうのだけが正解じゃないと思っていて、色んな角度からお金の流通を支えたいし、ユーザーを支援していきたいです。後は、今までお金が流れなかったところにも経済的な役割として、お金が流れるように助けていきたいです。これからはインターネットを使って色んなひとが経済活動ができる世の中になると思うんだけど、その時の皆さんの活動のベースになればいいなと思います。
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