従軍慰安婦:官房長官、国連報告書に遺憾 朝日の影響指摘
毎日新聞 2014年09月05日 12時29分
菅義偉官房長官は5日午前の記者会見で、旧日本軍の従軍慰安婦を「性奴隷」と位置付けて日本に謝罪と賠償を勧告した1996年の国連報告書(クマラスワミ報告)について「我が国の基本的立場や取り組みを踏まえていないことは遺憾だ」と述べた。その上で「国連人権規約委員会でも『性奴隷』との表現は不適切と指摘した」と明らかにした。
そのうえで、朝日新聞が一連の慰安婦報道の中で取り消した「戦時中に朝鮮半島で女性を強制連行した」との吉田清治氏(故人)の証言に関する記事について「クマラスワミ報告の一部が朝日新聞の取り消した内容に影響を受けていることは間違いない」と指摘した。【木下訓明】