米国:慰安婦像訴訟 日本人ら控訴

毎日新聞 2014年09月04日 20時03分(最終更新 09月04日 20時36分)

 【ロサンゼルス堀山明子】米カリフォルニア州グレンデール市が設置した従軍慰安婦像について、在米日本人らでつくる市民団体「歴史の真実を求める世界連合会」は3日、市に像の撤去を求める訴えが連邦地裁で棄却されたことを不服として、高裁に控訴した。また、州高裁にも同様の訴訟を新たに起こした。

 連合会は2月20日、「地方自治体である市が慰安婦像を設置するのは、連邦が持つ外交権の侵害だ」と提訴。連邦地裁は「外交権侵害にあたらず、連邦政府の外交政策に合致している」と棄却していた。

 昨年7月に設置された慰安婦像の碑文は、慰安婦を「日本軍による性奴隷」と表現し、総数がアジアやオランダを含め「20万人以上」としている。

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