2014.9.6 05:07(2/3ページ)

アギーレ流、初陣完敗も見せた!邪魔した相手選手と一触即発

サイドラインを割ったボールを柿谷(中央)とウルグアイの選手が奪い合い。アギーレ監督(右)が近寄った

サイドラインを割ったボールを柿谷(中央)とウルグアイの選手が奪い合い。アギーレ監督(右)が近寄った【拡大】

 0-2の後半ロスタイム。ベンチ前のアギーレ監督が突然、まくし立てた。タッチラインを割ったボールをFW柿谷に渡そうとし、邪魔をしたウルグアイのDFアギーレガライと一触即発ムード。ラインを挟んでの言い争いに、慌てて駆け付けた主審が間に入った。

 「ビッグチームの前でミスをすればやられてしまう。向こうの経験と、こっちの2つのミスが違いを生んだ」。派手なポーズで選手に指示を送りつつも我慢を続けていたが、敗戦を目前にイライラは頂点に達していた。

 監督業20年目で退席処分は過去4度。メキシコ監督時代の2009年には、ライン際を走るパナマ代表選手に蹴りを入れた指揮官が、いきなり激情家の一面を見せた。

 FIFAランク6位の南米の雄に、4日間の合宿だけで臨んだ初陣。“アギーレ流”は選手起用にも表れた。FW本田を新主将に指名し、先発したFW皆川、DF坂井、後半途中出場したFW武藤、MF森岡とA代表初招集の4人を次々とピッチに送り出した。初招集組はベンチに置いたザッケローニ前監督とは対照的な大胆さだった。

 前半17分に皆川が簡単なヘディングシュートを外し、同34分に坂井のトラップミスから先制点を献上。後半25分にはDF酒井宏のクリアミスから2点目を奪われ、若さが裏目に出た。1997年の第1次岡田政権以降、日本代表監督は初陣で6戦無敗を続けていたがアギーレ監督は黒星。それでも、「チームは戦っていたし、2つの失点で落ち込むこともなかった」と強気に言い放った。

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