ヒーローの中日・山本昌(左)と藤井淳志(右)=ナゴヤドーム(撮影・森本幸一)【拡大】
“日本の最高峰”に立った山本昌が次に目指すのは、“世界の最高峰”だ。「世界記録はモイヤーだったよね」。その通り、世界最年長白星は、ジェイミー・モイヤー(元マリナーズなど)が2012年に記録した49歳5カ月。50歳現役を落合GMから命じられている“竜のレジェンド”が世界の頂点へ向かって登り続ける。 (長谷川稔)
★メジャー最年長登板記録はサッチェル・ペイジの59歳2カ月
米大リーグの最年長登板記録はサッチェル・ペイジの59歳2カ月とされている。1965年、アスレチックスと契約して9月にレッドソックス戦の1試合にだけ登板。先発で3回を1安打無得点に抑えた。ペイジは黒人リーグで活躍した後、48年に42歳で大リーグデビュー。実働6シーズンで通算28勝を挙げた。
40歳以上の主な“レジェンド”アスリート
★三浦知良(47歳=J2・横浜FC) 8月17日の讃岐戦に途中出場し、自身の持つJ最年長出場記録を47歳5カ月22日に更新。同得点記録も保持している
★武豊(45歳=騎手) 昨年11月にGI競走100勝(地方交流、海外含む)を達成。今年2月には連続重賞勝利記録を28年に延ばし、歴代1位の岡部幸雄に並んだ
★クルム伊達公子(43歳=女子テニス) 結婚を経て2008年、37歳で12年ぶりに現役復帰。現在開催中の全米オープンでは四大大会の女子複で自身初の4強
★葛西紀明(42歳=スキージャンプ) 冬季五輪に史上最多の7度出場。今年2月のソチ五輪では個人ラージヒルで銀メダル、同団体で銅メダルを獲得
データBOX
〔1〕49歳0カ月の中日先発・山本昌が今季初登板で初勝利。阪急・浜崎真二が記録した48歳4カ月(1950年5月7日の東急戦、救援勝利)を64年ぶりに破るプロ野球最年長勝利。同時に自身が持っていた48歳0カ月の最年長先発勝利記録を更新し、40歳以上の通算勝利数も40勝とした。
〔2〕浜崎の持っていた最年長出場、最年長先発出場記録(48歳10カ月、別表参照)も更新。1軍出場の実働年数28年は、29年の工藤公康(西武)に次いで日本ハム・中嶋聡(日本ハム)と並ぶ歴代2位となった。
〔3〕阪神戦は通算48勝目(26敗)。金田正一(74勝)、別所毅彦(71勝)に次ぎ、堀内恒夫と並ぶ歴代3位。
(紙面から)