朝日と提携関係にあり、部数3位の東亜日報は社説(8月11日)で、産経新聞に対する取材制限を韓国政府に提案した。「報道の自由」の精神をまったく弁(わきま)えない、恥ずべき社説だ。
東亜日報は8月28日、若宮啓文・元朝日新聞主筆による「村山元首相、90歳の執念」と題するコラムを掲載した。若宮氏は、村山氏の言動を称賛するばかりで、朝日の記事取り消しには何も触れていない。その無責任さにあきれる。しかし、韓国の読者はますます〈反日〉の思いを強めたことだろう。
韓国の3大紙を読めば、アベノミクスはすでに失敗し、日本は世界で孤立している。
「安倍一派をたたき落とすのは時間の問題」と思い込む韓国が、深いシンクホールに落ち込むのは、そう遠い将来ではない。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。