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NHK「吉田証言」は2度放送 検証、訂正は行わず 籾井会長「事実として伝えたのではなく」
2014.9.4 17:55
[メディア]
NHKは4日、過去のニュースと番組で「慰安婦の強制連行」を証言した吉田清治氏へのインタビューを2度放送したことを明らかにしたうえで、検証や訂正を行わない考えを示した。籾井勝人(もみい・かつと)会長は定例会見で、「事実として伝えたのではなく、証言の中にこういうものがあるという伝え方をしている」と述べた。
NHKによると、元慰安婦を名乗る女性が国を相手取り、訴訟を起こす動きを伝えた平成3年11月の全国ニュースで、複数の証言者の一人として吉田氏のインタビューを放送。朝鮮人の戦時徴用の状況を伝えた4年2月の関西圏向けの番組では、吉田氏が「朝鮮人の強制連行」を証言した。
NHK計画管理部は「3年のニュースでは同時に日本政府の受け止めや見解も伝えた。吉田証言を4年以降は放送しておらず、現在は事実と呼べる根拠はないと考えている」と説明している。
一方、13年に昭和天皇を「強姦と性奴隷制」の責任で裁いた民間法廷の模様を報じた教育テレビ(Eテレ)の番組について、同局は「NHKは特定の意見や考え方だけに基づいて番組を制作しないよう心掛けている。慰安婦問題の事実関係にはさまざまな見解があり、政府や海外、関係者や識者の動きを多角的に伝えるようにしてきた」(同部)として、検証は行わない方針を示した。
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