韓国農林畜産食品部(省に相当)傘下の農産物品質管理院に先ごろ、京畿道の陸軍部隊内の部隊会館で提供されている「国産」のサムギョプサル(豚バラ肉)は、実際には輸入品のようだとする情報提供が寄せられた。部隊会館は面会に訪れた将兵の家族が食事を取る食堂だ。
農産物品質管理院の取り締まり担当職員はこの部隊会館にサムギョプサルを納品している畜産業者に対し、立ち入り検査を行った。職員がこの業者の事務所を訪れたとき、内部では輸入もののサムギョプサルを踏んで伸ばしている最中だった。サムギョプサルの長さが韓国産の方が輸入品よりも長いことを利用し、輸入品を国産に偽装していたのだ。
この業者は肉を伸ばしただけでなく、包装する際に輸入品を下に、国産を一番上に乗せ、消費者を巧妙にだましていたことが明らかになった。
農林畜産食品部は秋夕(中秋節、今年は9月8日)を前に、先月半ばから今月2日にかけ食品の原産地偽装を取り締まった。1万6495カ所の食品業者・食堂を調査し、原産地を正しく表示していなかった264の営業所と、原産地を表示していなかった114の営業所を摘発したという。
摘発された業者の中には、住宅街に機械関連会社を思わせる「精密会社」という看板を掲げ、早朝に輸入豚肉を国産として包装し直し、販売していた業者もあった。