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代々木公園以外でデング熱に感染
9月5日 15時14分

代々木公園以外でデング熱に感染

東京の代々木公園を訪れたことがなく海外への渡航歴もない埼玉県の男性がデング熱に感染していることが確認されました。
男性は東京の新宿中央公園で感染した可能性があるということで、今回、代々木公園周辺を訪れたことがない人の感染が確認されたのは初めてです。

デング熱はアジアや中南米など熱帯や亜熱帯の地域で流行している蚊が媒介する感染症で、ヒトからヒトには感染しません。
先週、東京・渋谷の代々木公園を訪れていた東京と埼玉の男女3人がおよそ70年ぶりに国内でデング熱に感染したことが確認されて以降、全国で感染の確認が相次いでいます。
これまで感染が確認された人は全て代々木公園やその周辺を訪れていましたが、代々木公園を訪れたことがなく海外への渡航歴もない埼玉県の30代の男性が感染していることが新たに確認されました。
今回の国内感染で代々木公園周辺を訪れたことがない人の感染が確認されたのは初めてです。
厚生労働省などによりますと、男性の容体は落ち着いているということです。
男性は先月、東京・新宿区の新宿中央公園を訪れていた際に蚊に刺されたと話しているということです。
新宿区は新宿中央公園の一部の立ち入りを制限し、蚊の駆除を行いました。
今回のデング熱で感染が確認された人は14の都道府県で合わせて70人となりました。
厚生労働省は「蚊を媒介して感染が広がっている。代々木公園周辺を訪れたことがない人でも発熱などの症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してほしい」と話しています。

専門家「代々木公園から広がった」

代々木公園周辺を訪れたことのない人の感染が確認されたことについて、ウイルスの解析を行った国立感染症研究所の高崎智彦室長は「ウイルスの解析の結果、代々木公園で蚊に刺された患者と今回の患者のウイルスの遺伝子配列は一致していたので、代々木公園から広がったケースだ」としたうえで、「考えられるのは、代々木公園で蚊に刺されて感染した人が新宿中央公園を訪れて再び蚊にさされ、新宿中央公園の蚊もウイルスを持つようになり、その蚊が今回の患者を刺したという状況だ。ただ2つの公園の距離は1キロ程度で、蚊が風にのって運ばれた可能性もなくはない」と話しています。
そのうえで、「まだ、ほかにもこうした事例が出てくる可能性があるので、代々木公園に行ったことがなくても、蚊に刺されるような場所に行った数日後に突然の高熱が出るなどの症状が出た場合は医療機関を受診してほしい」と話しています。

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