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敦賀原発の断層「活動性がない」と反論
9月5日 0時47分

福井県にある敦賀原子力発電所の真下にある断層が、「将来動く可能性がある」と原子力規制委員会で見解が示されていることを巡り、事業者の日本原子力発電は4日の専門家会合で追加調査で得られたデータを示し、「断層は活動性がない」と反論しましたが、専門家との議論は平行線をたどりました。専門家会合は次回、結論の取りまとめに入るとしています。

敦賀原発2号機の真下にある断層について、原子力規制委員会は去年5月、「将来動く可能性がある」と判断したのに対し、日本原子力発電は反論する追加調査の結果を示し、規制委員会の専門家会合で議論が続いています。
4日の会合で日本原電は、敷地内の地層ができた年代の追加の分析結果を示し、12万年から13万年前以降、断層が活動した形跡はなく、2号機の真下にある断層が将来動く可能性はないと改めて反論しました。
2号機の真下にある断層と敷地内の別の断層についても連動して動く可能性はないなどと説明しましたが、専門家からは客観的なデータが不十分だという意見が相次ぎ、予定を3時間近く超過して行われた議論は平行線をたどりました。規制委員会の島崎邦彦委員は、これまでの議論を踏まえて次回の会合で結論に当たる評価書の案の取りまとめに入る考えを示し、規制委員会の判断が覆らなければ敦賀原発2号機は再稼働できず、廃炉になる可能性があります。

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