IFA 2014においてLGエレクトロニクスは、円形の文字盤を採用した
Android Wear スマートウォッチ
G Watch R をお披露目しました。8月末に正式発表して以来、一般公開イベントに登場するのは今回が初めて。使用感をお伝えします。
LG G Watch R Hands on
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LG G Watch R official images
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6月、四角い文字盤の
G Watchを発表したLG。G Watchは初のAndroid Wear端末となりましたが、円形の文字盤のG Wath Rもモトローラ
Moto 360 の発表を前に発表とお披露目を果たしました。G Watchは1.65インチ 280 x 280 のIPS液晶を搭載していましたが、G Watch Rは1.3インチ 320 x 320 P-OLEDを採用し円形を実現しています。
このP-OLEDは、プラスチックパネルを採用した有機ELパネルを用いたもので、形状の自由度が高いのが特徴です。LGの製品では、曲面ディスプレイを採用したスマートフォン
LG G FlexもこのP-OLEDを採用しています。
四角い文字盤よりも丸い文字盤の方が時計らしく見えるため、時計の伝統的なファッション性をそこなうことなく身につけられます。その一方で、中身はAndroid Wearですから、情報通知や音声検索なども行えます。ブースに設置していたモデルはデモ用の端末でしたが、スタッフの身につけていたモデルは製品版試験機。時計表示部分を長くタッチすると、インターフェイスが変更できました。
基本的な仕様はG Watchから変わりませんが、ディスプレイの裏側に心拍数が計測できるセンサーを搭載しています。エクササイズやスポーツ利用を想定し、IP67 の防塵防水仕様となっています。G Watch同様、Snapdragon 400 1.2GHz プロセッサ、512MB RAM、4GB eMMC、9軸センサ(速度計/コンパス/ジャイロ)を搭載。バッテリーは400mAhから410mAhへと大きくなっています。
なお、G Watchはバッテリーが数日で切れてしまいます。G Watch Rの容量は10mAhほど大きくなっていますが、円形ディスプレイの影響があるのか気になるところ。説明員に聞いてみると「おそらく同程度」と語っていました。
G Watch Rは文字盤の形状変更によって、腕時計としての見映えを崩さずにスマートウォッチ化している一方、我々はデジタル情報を円形のディスプレイで閲覧することに慣れていません。
腕に装着するものが時計らしくなければなんとなく違和感を感じ、それを腕時計らしくすれば、今度は情報を表示するデジタルデバイスとしては表示に違和感を感じる。なんともワガママことを書いてはいますが、テキストメッセージや気象情報の表示など、円形ディスプレイのレイアウトはこれでいいのか、正直なところ若干戸惑いがありました。
もちろん見慣れてくるかもしれませんが、短時間の試用では見慣れるだろうとは確信が持てませんでした。モトローラのMoto 360も同様に円形文字盤を採用しており、製品ラインナップが増えてくると違和感は感じにくいかもしれません。
ちなみにMoto 360は1.56インチ320 x 290ドットの液晶ディスプレイに、テキサスインスツルメンツ(TI)製OMAPを搭載。バッテリーは320mAhとG Watch Rよりも容量が少ない仕様です。価格はレザーバンドモデルで250ドル(約2万6000円)。
一方のG Watch Rの価格は250ユーロ(約3万4000円)。LGエレクトロニクスは国内販売については未定としていますが、G Watchの価格が2万2900円だったことを考えると値上げする可能性も考えられます。