日本は人口が減少しています。
とりわけ人口が減少している地域では空家が増え、今後これらが売れないまま放置され、あばら屋となっていく可能性が高い。新設住宅着工数はここ数年微増していますが、長い目で見ると着実に減ってきているのです。今後は緩やかに減っていき、増えることはないのではないかと思っています。(私は建てたい派なんですがね…)
そんな中、実際に空家率が増えているとある地域に建ったという住宅作品が、上記の社会動向を表現していてとても面白かったので紹介します。
物件名:P2Villa Shinsyo 敷地面積:66平米 設計:Szki Architects
↑右側の写真は空家。左が実際の作品。空家のように空っぽに見える住宅ですが、実は目の錯覚のようなもので、中身はあるのです。
↑これが「中身。」こんな空間が広がっているとは、冒頭の写真では想像もつきませんね。
デッドスペースに見える3つの3角形の外部ですが、これは風景を楽しむための立派な空間。↓
「美しい海、山に囲まれた風光明媚な土地である」というもう一つの特徴があるようです。これらの「山側の風景」、「海側の風景」等の3つの性格をそれぞれ「一つの部屋」とみなした時、この住宅は「3つの巨大な部屋の角が合わさった場所」という見方もできる。深イイ~。こういう大きな視点に立ったコンセプト、大好物です^p^
色々な切り口から何度も見返したくなる、とても示唆に富む住宅作品でした。コンセプトだけで何度も面白さを味わえるなんて素晴らしすぎる。素晴らしすぎる。
VIA:P2Villa Shinsyo / Szki Architects | ArchDaily