妖怪ウォッチを見て育った子供はヤバい。
ご存じだろうか妖怪ウォッチ。
今、小学生の間で大流行しているゲーム・アニメ作品だ。
一説によれば妖怪ウォッチグッズを我が子に与える為に、売春をするお母さんまでいるとかいないとか言われている。
いや曲がりなりにも音楽マガジンだ。
ゲームの話をしに来たわけではない。
今回注目したいのは妖怪ウォッチのオープニング・エンディングテーマソング。
これらがとにかくヤバい。
ヤッバいのだ。
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邦楽の魔境、アニメソング
奇をてらって言うわけではないが、日本の音楽で一番先進的、実験的な音楽を作っているのはアニソン界隈だと思っている。
その難解さたるやまさに実験音楽、しかし商業音楽としてのキャッチーさも共存させる。アニメソングは変態の巣窟だ。
プログレだ。調性がぶっ壊れている。拍が取れない。
しかし耳を掴むメインテーマが2~3個あるので聴いていられる。憶えられる。
ヒャダインに関してはもうクスリでもキメてんじゃないかと思っている。
シアトル(ワシントン州は大麻が合法)在住の友人にヒャダインの曲を聴かせてみた所
「マリファナとの相性が”ヤバい”(awesome)」
と、画面越しに言う眼は座っていた。ヤバい。
いやもちろんもっとシンプルで明快、わかりやすくノリやすい曲もあるが、ちょっと油断すると前衛芸術だ。
では本題だ、話題の妖怪ウォッチ。こいつのOP EDがまたヤバい。ヤバいぞ。
妖怪ウォッチはヤバい。
では早速聴いてみよう。
ジバニャンかわいい。
この歌キング・クリームソーダなる人が唄っているそうだ。
なるほどな…
子供向けにまとまりつつ中身はやりたい放題だ。なにこれ。
シアトル在住の友人もきっと気に入る仕上がりだ。ヤバい。
ちょっとアニメの内容にも触れておこう
マスコットポジのこのジバニャンというキャラクターだが
その名の由来が車に轢かれた猫の地縛霊で”ジバニャン”、子供向け作品としてはかなりサイコな設定だ。
そして秋元ニャすしプロデュースのアイドルグループ、ニャーKBの大ファン。
彼の部屋はこの様相だ。ていうかお前なんで自室持ってんだ。
B級パニック映画のオマージュのような展開、これで笑っているとしたら今の小学生の笑いのレベルの高さに脱帽だ。
曲の話に戻ろう、こっちがEDだ。
(正確にはゲームのEDだが、アニメと同じ楽曲となっている。)
分類不可能。とんでもない中毒性だ、洗脳される。
狂気の字列が頭から離れない。虚ろな目をしてテレビ画面に食らいつく小学生の姿が目に浮かぶようだ。
思い返してみれば
いや僕らが小学生だった当時のアニメにもチラホラヤバい曲はあったような気がしなくもない。
例えばこれ
15年が経とうとしている未だに頭の片隅にこびりついている。
当時全く意識して聴いていなかったが、よく聴けばこれレゲエだ、レゲエだよ…
ぬーべーなんかメタルと第九だよ…
これを聴いて育った今の20代の中には、前世代にない尖ったセンスを持った人がいるし
その20代が作った音楽を聴いて育った子供たちはきっともっと尖ったセンスを見せてくれることだろう。
妖怪ウォッチを見て育った子供たちは将来有望だ。彼らがどんな音楽を作るのか、今から楽しみだ。