同法は7月改正で、個人で児童ポルノ写真や映像を所有する「単純所持」を禁止。ポルノを処分する期間として罰則適用を1年間猶予しているが、処分せずに高値で売ろうとするケースが増えるとみて、県警は取り締まりを強化する。
5人は26~49歳の会社員やアルバイト。送検容疑は4~6月、それぞれネットオークションサイトで、児童ポルノ雑誌や写真集など計約30冊を、1冊500円~4万円で男性1人に販売した疑い。いずれも児童ポルノ販売を禁じた同法施行の1999年までに出版され、80年代の本もあったという。
5人は容疑を認めている。販売した理由について「法改正で所持できなくなる前に少しでも金にしようと思った」「古本屋から買って、高く売ろうと思った」などと供述しているという。
ポルノを買った男性は罪に問われないが、罰則が適用される来年7月15日以降にポルノを所持していた場合、摘発対象になる。少年課は「所持している児童ポルノがあれば、速やかに廃棄してほしい」としている。
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