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【プロ野球】

広島痛恨… 3連戦で36残塁

2014年9月5日 紙面から

3回表2死一、三塁、空振り三振に倒れるロサリオ(会津智海撮影)

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◇巨人1−0広島

 勝負手は打った。0−1の9回2死一、二塁。ここで広島・野村監督は倉をベンチに呼び戻し、代打に鈴木誠を起用した。石原はすでにベンチに退き、捕手はいない。だが、何としても追いつく。その思いで切った最後のカードだったが、鈴木誠は遊ゴロに倒れた。

 今季8度目の零封負けで、首位攻防戦は屈辱の3連敗という結果に終わった。野村監督は「(同点になれば)中東を(捕手で)守らせる予定だった。最後の最後だし…」とため息を漏らした。

 巨人より得点のチャンスはあった。ただ詰めが甘かった。象徴的だったのは8回の攻撃だ。先頭の菊池が二塁打で出塁し、続く丸の打球は二塁・片岡の正面を突く強烈なライナー。飛び出した二塁走者の菊池が帰塁できず、併殺となった。

 指揮官は悔しそうにつぶやいた。「よしというところで、飛び出してしまった。ちょっと焦っているのかな」。痛い走塁ミスとなった菊池は「切り替えてやるしかない」と必死に前を向いた。

 この日の10残塁で、今回の3連戦は計36残塁。これだけ拙攻が続けば王者巨人に勝てるわけがない。それでも野村監督は「3連敗したけど、また明日からやっていきたい。選手を信じてやるだけ」と力を込めた。自力優勝は消滅したが、奇跡を信じ、勝ち続けるしかない。

  (菅藤学)

 

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