福島原発事故:1週間後にも放射性雲 東北、関東へ拡散

毎日新聞 2014年09月05日 15時00分(最終更新 09月05日 18時07分)

原発事故後2回の放射性プルーム拡散
原発事故後2回の放射性プルーム拡散
2011年3月15日に撮影された東京電力福島第1原発3号機=東電提供
2011年3月15日に撮影された東京電力福島第1原発3号機=東電提供

 福島原発事故の環境汚染に詳しい森口祐一・東京大教授(環境システム学)は「事故直後に大気中のセシウム濃度がいつ、どこに拡散したかを示す貴重なデータが発掘された。このデータは住民の初期被ばく線量の正確な把握に役立つ」と指摘している。【酒造唯、阿部周一】

 ◇放射性プルーム(放射性雲)

 気体状、またはちりなどに付着した粒子状の放射性物質が雲のような塊になって大気中を流れる現象。高濃度のプルームを吸い込むと内部被ばくする。上空を通過した場合でも降雨や降雪で家屋や地面などに沈着すれば外部被ばくの原因になる。

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