サンパウロ=田村剛
2014年9月5日11時15分
サッカーのブラジル杯でサポーターによる人種差別的な言動があったとして、名門クラブのグレミオが今の大会からは追放されることになった。3日、同国の上級スポーツ裁判所が決定した。人種差別を理由に、チームが試合に出場できなくなるのは同国で初めてで世界的にも異例のことだ。
ブラジルでは近年、白人が多い南部を中心にサッカー試合中の人種差別行為が深刻化し、厳しい姿勢を示した今回の処分は今後の新たな基準となりそうだ。
地元報道によると、差別的な言動があったのは、8月28日に同国南部のポルトアレグレで行われた対サントス戦。グレミオの複数のサポーターが、サントスの黒人ゴールキーパーのアラーニャ選手に対し、「猿」と叫び、猿のしぐさをした。
様子を撮影していたテレビ映像から、差別行為をしたのは20代の会社員女性らと判明。暴言を吐く姿が繰り返し放映されて波紋が広がり、女性が会社を解雇される事態に発展した。4日までにこの女性ら4人が警察で事情聴取を受けた。
上級スポーツ裁判所は、サポーターの統制を取れなかったグレミオに対し、今大会からの追放のほか、5万レアル(約230万円)の支払いを命令。女性らは2年間の全サッカー場入場禁止とされ、主審も適切な対応をしなかったとして、800レアル(約3万7千円)の支払いと45日間の活動停止を命じられた。(サンパウロ=田村剛)
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