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子どもへの暴力 ユニセフが初の報告書
9月5日 15時50分

子どもへの暴力 ユニセフが初の報告書
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ユニセフ=国連児童基金は、世界の子どもに対するさまざまな暴力について初めて報告書をまとめ、多くの子どもが殺人や暴行の犠牲になったり、いじめや体罰に遭ったりしているとして、各国に子どもの保護に取り組むよう訴えました。

ユニセフは、世界190か国を対象に子どもに対して行われているさまざまな暴力について初めての報告書をまとめ、4日に国連本部で記者会見を行いました。
報告書によりますと、2012年に紛争地を除く各国で起きた殺人事件の犠牲者の5人に1人が未成年だったほか、20歳未満の女子の10人に1人が性行為を強制されるなど性的暴力を受けた経験があるとしています。
また、13歳から15歳の3人に1人が学校で日常的にいじめに遭い、多くの国では14歳以下の6人に1人が身近な大人から体罰を受けているとしています。
地域的には、中南米やアフリカの国々で殺人や暴行の割合が高いものの、いじめなどは欧米などの先進国でも多く、子どもに対する暴力は世界各地で起きているとしています。
ユニセフのギータ・ラオ・グプタ事務局次長は「親や家族を支援し、法律を整備することで現状は変えられる。誰もが責任を共有し、声なき声に耳を傾け、行動を起こす必要がある」と述べ、各国に子どもの保護に取り組むよう訴えました。
ユニセフでは来年、国連が定める新たな開発目標の1つに子どもの保護が盛り込まれるよう働きかけを強めていく方針です。

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