八重樫逃げ回れ!大橋会長が陽動作戦
5日に開催されるダブル世界戦の調印式とルールミーティングが3日、都内のホテルで行われ、大橋ジムの大橋秀行会長(49)が「先制攻撃」を仕掛けた。調印式後の記者会見で、WBC世界フライ級王者八重樫東(31=大橋)の作戦は「走って逃げ回れ」と発言。無敗の最強挑戦者ローマン・ゴンサレス(27)に対して陽動作戦に出た。
調印式後の記者会見で、八重樫の戦法を聞かれた大橋会長が驚きの策を披露した。「作戦はたった1つ。ゴングが鳴ったら、走って逃げ回れ!」。会場がざわつく中、通訳を介してコメントを聞いたゴンサレスもこれには苦笑い。一呼吸置き、「大変素晴らしい助言だ」と話すと、「だが、今回は試合というより、戦争になる」と力強い言葉とともに表情を引き締め直した。
これまでも、言葉で対戦相手を翻弄(ほんろう)してきた大橋会長らしい陽動作戦だった。川嶋勝重が徳山昌守に挑んだ04年のWBCスーパーフライ級戦前には「徳山には致命的な欠点がある」と公言。また、13年の八重樫が五十嵐に挑んだ同フライ級戦では、公開練習視察後に「(八重樫の)勝利を確信しました」と揺さぶりをかけ、いずれの試合も勝利を収めた。
相手は39戦無敗の「軽量級最強」の怪物。大橋会長は会見後、「にこやかな感じだったけど、目は笑っていなかった。動揺したなと思ったね。これで向こうもどう来るか分からなくなったでしょ」としたり顔。愛弟子に対しては「伝説と戦った男ではなく、伝説に勝った男になってほしい」と偽らざる思いも明かした。
大一番が近づき、八重樫自身の気持ちも高まってきた。「強い選手と戦うのはボクサーとしての責任。その中で勝ち抜いてこそ本物」。自ら指名した難攻不落のゴンサレス戦まで、残すは2日。「命をかけて全力で立ち向かっていく僕の生きざまを見届けて欲しい」。尊敬する大橋会長の思いも力に変え、リングの上で結果を出す。【奥山将志】
◆主なルール 採点は10点法でフリーノックダウン制。4回までに偶然のバッティングで続行が不可能な場合は引き分け。5回以降は採点。バッティングで負傷の場合、故意なら負傷のない選手から2点、偶然なら1点減点。4回、8回終了後に途中採点が公開される。日本製8オンスグローブを使用。レフェリーはフライ級戦がマイケル・グリフィン(米国)、ジャッジはスティーブ・モロー、ヒューバート・ミン、ファルナンド・バルボーサ(いずれも米国)。ライトフライ級戦はレフェリーがヘラシオ・ペレス(メキシコ)、ジャッジは申京下(韓国)、フライ級も務めるモロー、バルボーサ。
[2014年9月4日9時25分 紙面から]
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