デング熱:明治神宮も参拝客に注意呼びかけ

毎日新聞 2014年09月05日 11時25分(最終更新 09月05日 14時55分)

明治神宮の入り口に設置されたデング熱ウイルスを保有する蚊について注意喚起する看板=東京都渋谷区で2014年9月5日午前9時45分、森田剛史撮影
明治神宮の入り口に設置されたデング熱ウイルスを保有する蚊について注意喚起する看板=東京都渋谷区で2014年9月5日午前9時45分、森田剛史撮影

 東京都立代々木公園(渋谷区)で採集した蚊からデング熱のウイルスが検出されたことを受け、都は5日午後、閉鎖している公園北側のエリアで殺虫剤を散布し、蚊の駆除を始める。代々木公園に隣接し、年間1000万人が来訪する明治神宮も参拝客に注意を呼び掛けており、蚊に刺されないよう注意しながらウオーキングする人の姿もみられた。

 明治神宮は4日午後、入り口3カ所に長袖、長ズボンの着用を呼びかける看板を設置、守衛詰め所などに虫よけスプレーを置いた。公園側の敷地の一部を立ち入り禁止としたが参拝に影響はない。

 数日前から訪れる人は減っているものの、今のところ参拝の中止はせず、都と予防策を協議していくという。5日朝、神宮内をウオーキングしていた男性(40)は「敷地内では立ち止まらないようにしている」と話した。

 近くのコンビニエンスストアでは、2日前から虫よけスプレーが売り切れとなっている。客からの問い合わせが相次ぎ、急きょ発注した商品が届き次第コーナーを作って販売する予定という。男性店員は「公園の一部閉鎖やイベントの中止で客足は落ちるだろうから、かえって売れないかもしれない。今後の注文は判断が難しい」と話していた。【藤沢美由紀、杉本修作】

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