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薬物撲滅へ名前隠し活動 岐阜県警広報車「ASKA」

岐阜県警の薬物乱用防止広報車「ASKA2000」=岐阜市内で

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 危険ドラッグなど違法薬物が社会問題となる中、岐阜県警は、小中高校生向けに薬物乱用防止を呼び掛ける広報車の名前に苦慮している。その名も「ASKA(アスカ)2000」。覚せい剤取締法違反の罪に問われた人気歌手を連想させる名前は、車体に粘着テープを張って隠されている。

 広報車は2000年に導入されたマイクロバスで、「All Staff Keep Advance(職員全員で前進し続けよう)」の頭文字から命名。「薬物撲滅へ活動を止めない」との決意を込めた。

 車中に覚せい剤や大麻、シンナーなど薬物の種類を紹介したパネルを掲示し、その恐ろしさを教えるビデオなどを装備。学校や地域のイベントなど県内各地に出向いていた。

 5月に人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA=本名・宮崎重明=被告(56)が覚せい剤取締法違反などの疑いで逮捕、起訴された以降は、名前を出せなくなり、ただの「広報車」として活動している。

 「ASKA被告と一切関係ない。迷惑な話だ」と県警の担当者。今のところ、新しい名前を付ける予定はないという。

(中日新聞岐阜報道部・嶋村光希子)

 

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