【モスクワ=田中孝幸】ロシア上院のゴルブノフ農業食料政策・自然資源活用委員長は4日、ウクライナ問題を巡る日本の対ロ制裁への対抗措置として、ロシアの排他的経済水域で操業する日本漁船によるサケ・マスの流し網漁を禁ずるようロシア政府に求めた。
タス通信などが伝えた。日本の漁業者は今年、ロシアから流し網漁による約6600トンの漁獲を認められており、禁漁は日本に具体的な経済的打撃を与える初の対抗制裁になる。ロシア農業省の漁業担当次官は4日、政治的な影響も踏まえ、禁漁の是非を慎重に検討する考えを示した。
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