★たつひとの合気道技法★
合気道の極意を技に展開して
その5 合気道 呼吸投げ

<いつも工事中>

たつひとの合気道 極意 礼法 体操 基本動作 呼吸法 固め技 投げ技 技目次

◆動き・技の基本は,一通り理解しているとして,ポイントを見ていきたいと思います。

2014/08/18 改訂

呼吸投げ こきゅうなげ
Breath Throw

攻撃別
Attack Methods
逆半身片手取り くっつけ捌き 逆半身片手手掌合わせ 逆半身片手甲くっつけ
諸手取り 両手取り 正面打ち 横面打ち 突き
交差取り くっつけ捌き 交差手掌合わせ 交差甲くっつけ  後両手取り

技別
Throwing Methods

逆半身片手取り呼吸投げ ぎゃくはんみかたてどりこきゅうなげ

逆半身片手取り
呼吸投げ
動作・技のポイント

逆半身片手取り
呼吸投げ
のポイント
・合気道の技の中で,最も合気道らしい投げ技は,呼吸投げです。
 呼吸投げは,呼吸力,全身の力を効率よく使った投げ技で,
 種々の合気道のポイントが入っています。

・呼吸投げの呼吸とは,吐く息exhale, breath out
 剣を振り下ろす時,声「エィ」または息「ハッ」を出します。それと同じ「呼吸」です。
 同時に腕が伸びるとともに,前腕の伸張力が働き,剣を中段でビッシと止めることができます。
 吐く呼吸は,気や気迫を出すイメージともつながります。

・その呼吸投げの中でも,逆半身片手取り呼吸投げは,呼吸投げの基本です。
 さらに,逆半身片手取り呼吸投げは基本から派生した,数多くのバリエーションがあります。

・逆半身片手取りの捌きは,受けの外(裏,背面)で捌く外捌き後方転換・外転換,外回転と,
 腕の下を潜る外捌き内回転があります。
 これらを外捌き呼吸投げと分類します。

・一方,受けの前面(表,内)に入り捌く内捌き方法(転身)があり,これを内入り呼吸投げとします。

・すべての捌きは,体は垂直に,真中パワーを使用し体の前面で操作します。

・相手のスピードに応じて,技や同じ技でも足捌きを変えていきます。
 相手のスピードが早いときには,まず,外転換で相手をいなし parry,相手の向きを変えてから捌くのが基本です。
 相手が静止状態からスタートする場合や速度が遅い場合は,直ちに技を行うことができます。
 場合,場合,状況に応じて,技を変えて行います。

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逆半身片手取り

手の持たせ方
手の持たせ方は,種々あります。
まずは手は親指を上にして構えますが,受けが取る瞬間,行う技の種類によって手の向きを変えます。
握られたの手首を相手の握りの中で動かさないように持たせるのがポイントです。
 @親指下で,手掌を外に向け,受けに小指,手刀の方から持たせる:手刀投げ。
 A親指外,手掌上で持たせる:手首絡め投げ
 B親指上で横方向,甲の方から掴ませる:

<逆半身片手取りからくっつけ捌きに>
 ・他に,逆半身片手取りから手掌くっつけ捌き,
  甲くっつけ捌きに移行し技を行うこともできます。

 ・受けが取る瞬間,手の向きを変えくっつけ捌きに移行します。
  @手掌上で持たせる→手掌くっつけ捌き
  A甲の方から掴ませる→甲くっつけ捌き
  B手を捻り,甲を下,手掌上で持たせる→手掌くっつけ捌き
    (リレー競争のバトンを受け取るように)

(^_^)v

逆半身片手取り
呼吸投げの
残身・残姿・残心
ざんしん・ざんし・ざんしん

・受けの体勢が崩れた後は,重力が受けの体を下方へ引っぱてくれます。
 無理に体制を崩して,投げる必要なありません。基本は体は垂直です。

・投げた後,取りはしっかりバランスを取って,後足を引き付け三角体を作り,
 残身ざんしん,残姿ざんしを取ります。

・凝視する必要はありませんが,受けを必ず視野の中に入れておきます。
 そして,しっかりしたバランスよい残身をとりましょう。
 ベストの写真が撮れるシャッターチャンスです。

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[▲Top]

逆半身片手取り呼吸投げの種類と動作・技の説明

外捌き外転換手刀投げ(手刀前方投げ)外捌き外転換外回転手首絡め投げ外転換甲落とし投げ, 外捌き内回転手刀投げ, 外捌き転換返し内腕落し投げ, 外捌き転換返し内天秤投げ, 転換返し内天秤投げ, 転換斬り返し内肩入れ投げその場捌きその場投げ外転換キャッチボール投げ当身投げ(顎当て投げ)二教投げ三教投げ四教投げ腕返し投げ, 内入り手首絡め反転投げ, 内入り占部投げ内入り倉田投げ内入り引っ張り投げ突っ張り投げ, 回し背面落し投げ, 角落とし投げ,
逆半身片手取り
呼吸投げの種類
動作・技の説明




逆半身片手取り
外捌き

外転換
手刀投げ
(手刀前方投げ)


<呼吸投げの基本>
★★★



[121206]
逆半身片手取り 外転換 呼吸投げ:基本/手刀投げ (手刀前方投げ)

手刀を使い,真っ直ぐ振り上げ,真っ直ぐ手刀を振り下ろし投げます。
右逆半身スタートで説明。

<手の持たせ方>
 親指下で,手掌を外に向け,受けに小指,手刀の方から手首を持たせます。
 構えは親指上ですが持たせる直前に,親指を下にします。

<捌き方> 受けのスピードにより3種の捌きがあります。
 早いスピードにも対応できます。
 @相手のスピードが遅いとき,または持たれてスタートするとき: 後方転換
   受けに手首を掴まれると同時に,右前足をやや右前方へ踏み出すことで,
   攻撃線から外に外し,前足を軸に外転換(後方転換)し,指先から手刀を切り上げます。
   基本的な動きは,相対動作の後方転換(外転換)で,違いは手の持たせ方です。

 A相手のスピードが中程度のとき: その場転換
   右前足を踏みかえ,左後足を自己の背面,右前足の横まで移動し,相手の攻撃の線を外します。
   その左後足を軸に90度反時計回りに右足を踏み出し相手と同じ方向を向きます。

 B相手の向かってくるスピードがさらに速いとき: 足引き転換
   左後足を斜め右後方へ引き,攻撃の線から外します。その左後足を軸に
   135度反時計回りに右足を移動し,相手が向かう方向とほぼ同じ方向を向きます。

<投げ方>
 手の手刀を伸張力で切り下ろしながら前方に投げます。
 この時,手で投げると同時に,一歩,送足で踏み出し,体全体,腰で投げます。
 投げた手は,前方に,位置させ,手が持たれている間は手を引き戻しません。

 →応用:斬り下すのに続き,相手の足を払う動きを伴ってもよい。
 →応用:投げる時,手を内に捻りながら親指を下,手掌を外になるように
  錐で突くように下方に投げる。(→突っ張り投げ)
 →変化:相手が大きくまた重く動きにくいときは,投げる方向を,相手の前面,
  顔面を擦るように振り下ろし投げます。

<残身>
 受けの体勢が崩れた後は,重力が受けの体を下方へ引っぱてくれます。
 取りはバランスを取って,後足を引き付け三角体を作り,残身を取ります。
 手刀が下方へ行きすぎバランスが取れないときは,
 手をぐるーと回して,全身で残身を作ります。

他の攻撃に対する技の説明
 →諸手取り手刀投げ

(^_^)v

[▲Top]



逆半身片手取り
外捌き

外転換
(外回転)
手首絡め投げ


★★



[121206]
逆半身片手取り 外捌き 外転換(外回転) 手首絡め投げ

手刀で相手の手首の頸動脈けいどうみゃくを切るように絡ませ投げます。
手は,相手の手首に,手刀を絡ませるようにして,転換(外回転)します。
右逆半身スタートで説明。

<手の持たせ方,捌き方と投げ方>
@外捌き手首絡め投げの基本捌き/外回し:相手のスピードが遅いとき,または持たれてスタート。
 手の持たせ方: 親指外,手掌上にして持たせます。
 捌き: 外転換手刀投げと同じよう,右前足をやや前方に踏み出すことで,
     攻撃の線から外に外し,右足を軸に外転換します。
     相手の手首に手刀を絡ませ,相手の内手首を前方に押すように,投げます。
     内手首が前方にへ押されますので,手刀投げより,きつい投げになります。

A当身止め,手首絡め投げ外回し: 相手のスピードが遅いとき,または持たれてスタート。
 手の持たせ方: 親指上で横方向,甲の方から掴ませる。
 捌き: 持たれた手を横に移しながら,右前足を相手の前足の横へ移動し相手を崩す
     とともに,下方より相手の顔面に当身を入れ相手の動きを止める。
     相手が速いときは,技量により当身がもろに顔面にあたるので注意を要する。

 投げ: 外回しで転換し,肘を極めながら手を絡ませ,送足で相手を投げる。
     攻撃の線から外に外し,右足を軸に外転換します。
     相手の手首に手刀を絡ませ,相手の内手首を前方に押すように,投げます。
     内手首が前方にへ押されますので,手刀投げより,きつい投げになります。

Bその場捌き手首絡め投げ: 相手のスピードが速い時。
  両足の位置を動かさず,腰の捻りで投げます。
  手掌を上にして持たせ,相手の手首に絡めます。
  投げの時に,両足は両拇指球を中心に転回しますので,攻撃の線は外すことになりますが,
  攻撃の線を大きく外すのではないので,攻撃の線自体を積極的に外に外します(移動ささせます)。

C腕差し込み外回転絡め投げ:
  持たれた手を手掌上で相手の脇に向かって差し入れます。
  外回しで転換し手首絡ませながら送足で投げます。
  手掌は相手の内前腕に絡めることもあります。

D外回転手首絡め落し投げ:【130326】
  手首を絡めたあと,手掌を通じ相手の手首に重力を載せ,下方,畳に向かって落します。
 ・手掌を畳につけるイメージで行います

(^_^)v


逆半身片手取り
外転換
甲落し投げ

逆半身片手取り外転換甲落とし投げ【140206】

<手の持たせ方>
 手掌を下にして甲側から持たせる。

<捌き>
・通常の準備動作の外転換法で,右足を斜め右前に送り,攻撃の線を外し,
 その足を中心に180度転換する。
・指先から操作し,物をすくう動作で行う。手掌上に。
・甲の側から伸張力で腕を伸ばしながら相手を投げる。
 手掌は常に上,甲は常に前方及び下方に向けて操作する。

 →これの内回転の技が,「逆半身片手取り甲くっつけ捌き内回転呼吸投げ」

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逆半身片手取り
外捌き

内回転
(前方転換)
手刀投げ



[121206]
前方転換(内回転)手刀投げ
当身を入れつつ,相手の腕の下を潜り,振り返りざまに手刀投げで投げる。
右逆半身スタートで説明。

<手の持たせ方>
 手掌を内に斜め45度上に向けて持たせる。

<捌き: 相手のスピードが遅いとき>
 ・相手のスピードが遅いとき,または持たれてスタートするときの技です。
  相手のスピードが速いと,相手の動きと反対の向きに入りますので,
  まともに当身が入り危険です。
  また,当身を省略すると受けと体が離れすぎてしまいます。
 ・まず,持たれた右手を,手を地に返しながら横へ移しつつ,
  右前足を相手の左前足横に移動し相手を崩します。
  同時に下方より相手の顔面,顎に当身を入れ相手を反り返らせます。
  この時の当身は,伸張力を生かせる掌底当身がお勧めです。
  これにより相手の左腕の下に空間を作ります。
 ・相手の左腕の下を歩足で左後足を一歩踏み込み,潜くぐ
  持たれている右手を頭上に振りかぶりつつ転回足で振り返ります。
  相手と同じ方向を向き,持たれている手を斬りおろし,前方に手刀投げで投げます。

<捌き: 相手のスピードが速いとき>  [121206]
 ・相手のスピードが速いと,相手にまともに当身が入りますので,当身は素早く軽く行います。
 ・持たれた右手を,手を素早く地に返しながら横へ移しつつ,
  相手の左腕の下を左後足を一歩踏み込むと同時に持たれている手を斬りおろし,
  前方やや外に手刀投げで投げます。



逆半身片手取り
外捌き

転換返し
内腕落し投げ
受けの腕の肘を上から押え投げます。内呼吸投げ。
※腕落しは,相手の内肘を下方に落し投げる呼吸投げ。
 角落とし投げは,相手の手と相手の足の位置で投げる呼吸投げとしています。
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
   ・手掌下で持たせます。
<捌き>
 ・相手の前足側面に前足を移動させ,この足を軸に丸く転換。
   転換により相手のスピードを制御することができます。
 ・転換後,当身。
 ・持たれた腕を手首で回し,相手の手首を抑える。
  相手が手を離しても持てるように。
  ただし,流れがある場合,手首を返さなくてもよい。
<投げ>
 ・左手刀を相手の左肘の内側に当て落し投げる。
 ・右手で相手の左手首を持ち続ける。または離してもよい。



逆半身片手取り
外捌き

転換返し
内天秤投げ
受けの腕の肘を天秤のように下から手を当て投げます。
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
   ・手掌下で持たせます。
<捌き>
 ・相手の前足側面に前足を移動させ,この足を軸に丸く転換し,
  同時に手を手刀から返しながらも丸く相手を誘導します。
 ・再度,手掌を下方に返し相手の腕と肘を下に棒状にします。
  →この時,相手の手首を内から絡め極め,腕と肘を棒状にすることもできます。
<投げ>
 ・相手の背の高さが同じ程度では,相手の左肘の少し上に自己の左手を手掌上で差し込み,
  手を返しながら,自己の腕がクランク状に肘から上がり,受けを釣り上げて投げます。
  (天秤投げ)
 ・相手の背が高い場合は,取りの肩口から上腕部を受けの上腕下にあてがい,
  腰の移動でで前方に投げます。(肩入れ投げ)



逆半身片手取り
転換斬り返し
内肩入れ投げ
相手の肘から上腕にかけて極め投げる技。
右逆半身スタート

<手の持たせ方>
 ・甲の方から持たせる。
<捌き>
 ・手を取られたら,丸く相手を誘導するように背転する。
 ・背転を止め,その反動で相手を中段で斬り返す。
 ・右手で相手の左手を地に押えるか,手刀で相手の手首を極め回すか,
  さらに内手首を握る。
<投げ方>
 ・左足を前方へ肩入れ投げ



逆半身片手取り
その場捌き
その場投げ

★★★

【米谷守正先生】




[121206]
足を動かさず腰の捻りで投げる呼吸投げ。
引っ張られているように感じますが,腰だけで投げています。
体の合気技」です。
右逆半身スタートで説明。

<その場投げの特徴>
 米谷先生の技で,腰のひねりだけで投げます。足は引きません。
 受けを取ると引きのイメージが強く,技をするときに,足を引いてしまいます。
 合気道は,見ることと,感じることと,することが異なっていて。
 「手品」だと私は思っています。

<手の持たせ方>
 親指外,手掌上で持たせます。
 このまま,相手の甲を4本の指でほんの軽く触れるように握っておきます。
 諸手取りの方が受けがしっかり持ってくれていますので,
 技はしやすいのですが,外れた時は,倉田投げに変化してください。

<捌き>
 腰のひねりで投げるのですが,引っ張り投げように相手を攻撃線上で引く動作をあわせて行います。
 腰のひねりは,後ろの足の腰を軸に捻ります。ここで体の中心を軸に腰を捻っても,パワーはでません。
 この腰に捻りで前足の腰を後方へ引くことで,約25pの引きを瞬時に発生させることができます。
 受けは,引きに対しては,身体が予測しますが,腰に対する動きを想定していないので,
 取りの腰の引きに体を制御できずに,大きく投げることができます。



逆半身片手取り
外転換
キャッチボール投げ
自己の耳元から相手を投げる呼吸投げ。
右逆半身スタートで説明。
@外回し手首絡め捌き
<手の持たせ方>
 ・手掌の方から持たせる。
<捌き方>
 ・持たれた手を相手の脇に向かって差し入れる。左手で当身を入れつつ,
  相手の脇を開ける。  ・外回しで転換し,手を絡ませながら,自己の耳の横まで,振りかぶる。
<投げ方>
 ・その場で,キャッチャーが投げる様に,足を使わず,相手を投げる。

A肘落し捌き
<手の持たせ方>
 ・手刀の方から持たせる。
<捌き方>
 ・肘を落しながら前足を軸に背転。
 ・拳を作り捻りあげて耳の横まで振りかぶる。
<投げ方>
 ・その場で,キャッチャーが投げる様に,足を使わず,相手を投げる。

他攻撃の技の説明
 →諸手取りキャッチボール投げ



逆半身片手取り
当身投げ

(顎当て投げ)
顎に真っ直ぐ当身を入れ投げる呼吸投げ。
「当身投げ」「顎当て投げ」は,「入身突き」,「顎掌底当て」とも言います。
この技は,実際,危険なので稽古には注意が必要です。
右逆半身スタートで説明。

@そのまま
 ・手の持たせ方:親指を上にして持たせる。
 ・捌き:右手で相手を角落としのように崩し,左手掌底で顎に向かって真っすぐ掌底当身。
     相手の鼻をしゃくり上げてもよい。

A切り上げ
 ・手の持たせ方:手刀を上に持たせる。
 ・捌き:右手刀で相手の内手首を切り上げ,左手掌底で顎に向かって真っすぐ掌底当身。

B転換
 ・手の持たせ方:甲を上にして持たせる。
 ・捌き:一度,指先から大きく横に回す背面転換をして相手を泳がしてから
     顎に向かって,腰から真っ直ぐ掌底当身。

他の攻撃に対する技の説明
 →正面打ち顎当て投げ



逆半身片手取り
二教投げ
右逆半身スタートで説明。
二教を外でかけ,内に入り呼吸投げで投げる。二教引っ張り投げ。【占部さん】
<手の持たせ方>
 ・手掌を上にして持たせる。
<捌きと投げ>
 ・攻撃の線を外し,右足から相手の背面にでて,外回しで相手の手首を極め
  軽く二教をかける。
 ・左足を相手の表へ踏み出し,右足を後に引き背転し,相手の手を二教を極めたまま,
  螺旋状に上方へ導き前方に投げる。
 ・この時,左手を話,左手刀で相手の首,又は脇の下にあて投げてもよい。

他の攻撃別の技の説明
 →相半身片手取り二教投げ
 →肩取り二教投げ



逆半身片手取り
三教投げ
片手取りで当身を入れ,内回りで相手の腕の下を潜り,三教に。この三教を極めながら三教投げ。
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>  ・手掌下で持たせる。

<捌き>
   ・相手が自己の右手を掴むやいなや,右手を伸ばしながら横に指導させ,
  左手で相手の顔面に当身を入れる。
 ・相手の腕の下を内回りで潜り,振り向きざまに三教を極める。

<投げ方>
   @ストレート投げ
  ・相手に三教を極めたまま,指先から送るように前へ投げる。
 
   A反転三教投げ
  ・相手の左手を三教の立極めから,自己の右側面,背面へと相手を誘導,さらに
    相手を左側面まで持ってくる。
  ・相手の裏廻りは,三教の極めを自己の前面を維持したまま行うのが大切。
    足捌きは,後両手取りのように,左足を軸に,背転しその後一歩前へ踏み込む。
    または,両足はそのままに,相手をめぐらせ,背面に来た時に,
    転回足で自己の左に捌く。
    見た目と違い,相手を三教で振り回すというより,自己の体を操作するという
    意識が必要です。
  ・手を持ったまま下方へ投げる。
    手を離さないときつい投げになる。
 
 B後手離し投げ
  ・相手を後へ45度上方に三教で極めながら,持っていき相手の手を離す。
  ・相手は,地に足がつかず,そのまま背中から倒れる。
   両手で床を叩く,後直倒受身を取る。

 C後手離し横回し呼吸投げ【Denis】120315
  ・相手が肘を下げ,三教外しを行おうとしたときに有効。
  ・相手が肘を下げ,三教外し行おうとしたとき,三教極めを外し,その手を
   受けの内肘にあて,体を開き,左手で,相手の腕の下,または脇に手を当て,相手を,
   大きなトラックのハンドルに見立て,回し投げる。呼吸投げ。
   体,両足は相手の体を平行に。体を垂直に下半身をしっかりと保つことでパワーを発揮。



逆半身片手取り
四教投げ
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
 ・手掌の方から持たせる。
<捌き>
 ・手掌の方から持たせ,まず相手の手を吊り上げる。
 ・四教の表で極めながら前方へ投げる。

他の攻撃技
 →両手取り四教投げ


逆半身片手取り
腕返し投げ
直ちに四方投げの形を作り投げる。直入り四方投げ
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
   ・手刀を上にして持たせる。
 ・小指上,甲をやや斜め下にもたせ行うとスムース。
<捌き>
 ・自己の肘を肘から相手の方へ倒しながら側面に入る。
 ・相手の左手を相手の方へ戻すとともに,相手の腕をたたむ。
  相手の手を小指の方から切り回し切り上げる。
  さらに進めて,四方投げの立極めと同じ形にする。
<投げ>
 @四方投げのように下方へ落し投げる。
 A相手の肘を下方から上に押し上げ相手を倒す(荒業)。
 B相手の手掌右手で掴み投げる。
 C相手の袈裟に左手を差し入れ,相手の左肩越しから直入り入身投げへ。



逆半身片手取り
内入り
手首絡め反転投げ



[121206]
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
 ・親指を上にして上から持たせる。

<捌きと投げ>
 ・左足を自己の左,相手の内に一歩入りながら,
  手掌を上に手刀の方から相手の腕を持ち上げるように絡ませ,
  車のワイパーのように,
  相手の顔面を掠めるように来た方向に右足を一歩踏みながら投げる。



逆半身片手取り
内入り
占部投げ




[121206]
右逆半身スタートで説明。相手のスピードが緩いか,静止からの技。
<手の持たせ方と捌きと投げ>
@手掌上
 ・手の持たせ方:手掌を上にして持たせる。
 ・捌き:相手の手を自己の手掌の上に載せる。お盆を持つように持たれた手を上に上げつつ,
     相手の表に四方投げの表のように,腰をわずかに左に捻りながら,ほぼ真っ直ぐ入る。
 ・投げ:転回足で向きを変え,手を前に伸ばして一歩右足を出しながら投げる。
 →逆半身片手手掌合わせ占部投げ

 ※踏み込んだとき,相手のパワーゾーンと仕手のパワーゾーンが重なることから,注意が必要。
  手を上げる時に,押し気味にすると相手の重心が前足から真中に移り安定してしまいます。
  さらに,積極的に押し込めば,「逆半身片手取り内入り手首絡め反転投げ」となります。
  相手の重心を前足上に維持するように上げることが大切です。【140211】

A甲を下
 ・手の持たせ方:甲を上にして持たせる。
 ・捌き:相手の表へ四方投げの表のように腰をわずかに左に捻りながらほぼ真っ直ぐ入る。
     そこで転回足。同時に右手を上方へ上げる。
 ・投げ:続いて,手掌を下のまま。右手を下げながら,かつ左手で相手の後足を制するか,
     払い上げて,右足を一歩出しながら投げる。
     相手が手を放したら,すかさず相手の手首を取る。



逆半身片手取り
内入り
倉田投げ




[121206]
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
   ・親指下,手刀の方から持たせます。
  これで手刀で相手の左内手首頸動脈を切り上げやすくなります。
  相手の手首に向かい自己の手を十分に捻り上げることで,
  相手の手首を容易に掴むこともできます。

<捌き方と投げ方>
 ・相手の表に,後左足を踏み出し,この左足を軸に背転します。
  相手のスピードに合わせ,受けの相対する位置に移動します。
 ・この時,右膝を床につけてもよいし,右膝を立て進行方向へ向け,
  左膝を床につけてもよいです。

<投げ方>
 ・続けて手刀を用いて持たれている手を下方に誘導し,補助する形で,
  左手を相手の後右足の臑すねにあて,切り上げます。
  相手を前方斜め下方に投げ飛ばします。
  投げの手は,手刀先導で,弧を描いて,かつ垂直面にあるようにします。
  この右手の切り下げと左手での相手の内後足の切り上げとで,
  トラックの大きなハンドルを自己の目の前で回すイメージです。

<投げの荒業>
 ・相手の後右足首を手掌を上にして掴み,左足を一歩相手の右側面前方に大きく
  踏み出し,掴んだ相手の足を前方上方へ投げ上がる。

<応用>
・甲の方から取らせる。親指を上にして,側面甲の方から手を持たせる。
 甲を相手の手掌につけながら,相手を前方に導き投げる。

他の攻撃に対する技の説明
 →相半身片手取り外捌き倉田投げ,前方投げ
 →諸手取り内入り倉田投げ,前方投げ
 →横面打ち腕掴み捌き外捌き倉田投げ,反転前方投げ



逆半身片手取り
内入り
引っ張り投げ
右逆半身スタートで説明。
相手の内に入り,引き落とし投げる。【T】
<手の持たせ方>
・親指外,手掌上で持たせます。
 このまま,相手の甲を4本の指でほんの軽く触れるように握っておきます。
<捌きと投げ方>
・相手の表に,後足を浅く一歩踏み出し入れ替えるとともに,
 相手の手を相手の攻撃の線上で回し引きます。
 合気道では珍しく,引く動作で投げます。
 受けが受けで飛ぶときに,足が顔にあたることがあるので,
 他方の手で顔面をプロテクトしてください。

他攻撃に対する技の説明
 →相半身片手取り外捌き引っ張り投げ



逆半身片手取り
突っ張り投げ
つっぱりなげ
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
 ・手刀を上にして持たす。

<捌き>
 ・持たれたら後方転換。呼吸投げの基本のように手を指先から動かし上方へ。
  上方で手を返し。

<投げ方>
 ・肩から指先にかけて前腕の筋肉が張るように腕を伸ばし,
  突くように突っ張り投げ。

 ・両足をほとんど動かさず,腰を積極的に使うと,体の合気技。



逆半身片手取り
回し背面落し投げ
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
 ・甲の方から持たせる。
<捌き>
 ・転換し,右手の甲の方から前から後へと大きく円を描くように振り上げる。
 ・相手が振り向きざまに,相手が回る方向で左手で,相手の肩に手を当て回し
  相手に背中を向けさせる。
 ・そのまま,右足を一歩引き,左手掌を相手の背面後方へ下げ落し投げる。
他の攻撃に対する技の説明
 →両手取り回し背面落し投げ
 →相半身片手取り背面落し投げ



逆半身片手取り
角落とし投げ
角落とし投げは,相手の手と相手の足の位置で投げる呼吸投げ。
「角落とし」は,相手の手を掴んで,相手の足が動かない位置に,相手の手を誘導します。
角落とし投げは,ダイナミックに相手の足を固定し投げます。
そのために片方の手を抑えとして使用することがあります。 ※腕落しは,相手の内肘を下方に落し投げる呼吸投げ。

右逆半身スタートで説明。
@転換角落とし投げ
<手の持たせ方>
 ・自然に甲の方から持たせる。
<捌きと投げ>
 ・丸く背転し,相手を誘導。
 ・振り向かせて,相手の斜め後ろへ,持たれている手を誘導。
  左手は,相手の左足がでないように抑える。また,払い上げる。
<受け>
 ・受けは,お尻から後方受身を取るか。
 ・左の空転受身を行う。

Aそのまま角落とし投げ
 ・そのまま,相手の背面に真っ直ぐ,角落とし投げ
  またやや右方向に入身で入って相手を崩し, 右足を一歩前に。

逆半身片手取り
くっつけ捌き
呼吸投げ
動作・技の説明
逆半身片手取り
くっつけ捌き
のポイント
「くっつけ捌き」には,手掌からくっつける方法と甲からくっつける方法,
さらに手掌からくっつける方法は,単純に手掌を上に向けくっつける方法と
リレーのバトンを受け取るようにくっつける方法とがあります。
「くっつけ捌き」を取得すると,相手が手首をしっかり持たなくても
技を繰り出すことができます


<くっつける方法>
・構えは,通常,手は手刀状にして構えますが,相手が手を持つ瞬間に,
 まさに直前に手の向きを変え持たせます

・相手は,手の向きが変わったことが分かりません。

・手の向きを変え,

 @手掌上で持たせる→「手掌くっつけ捌き」
  手掌と手掌を合わせます。

 A甲の方から掴ませる→「甲くっつけ捌き」
  自己の甲が相手の手掌につけます。

 B手を捻り甲を下,手掌上で持たせる→手掌くっつけ捌き
   (リレー競争のバトンを受け取るように)
  手掌と手掌を合わさります。

<原理と呼吸投げ>
くっつけ捌きの原理は,極意(くっつけ合気)
@手掌くっつけ捌き,A甲くっつけ捌きの呼吸投げは,それぞれ
 逆半身片手手掌合わせ呼吸投げ
 逆半身片手甲くっつけ呼吸投げ
を参照ください。

ここでは,Bの手を捻り甲を下,手掌上で持たせる,すなわちリレー競争のバトンを受け取るように,手掌と手掌を合せた時の 呼吸投げ(バトン受け手掌重ね)を説明します。

(^_^)v


逆半身片手取り
手掌くっつけ捌き
倉田投げ

バトン受け
手掌重ね
右逆半身スタートで説明します。☆☆☆
相手が手首を掴む直前に,手をリレーのバトンを掴むように捻り,
 手掌を相手の手掌に合わせます。
 手掌と手掌でなく,相手の内手首に手掌が触れた状態でも構いません。
・同時に前足を少し踏み替え,後足から,相手の前面に踏込み,
 体を開きながら,攻撃の線を外します。
・相手の手を上方へ丸く誘導し,大きく円を描くように遠方へ
 落していきます。この時,膝を床についても構いません。
・左手は,相手の当身と足が顔面に当たらないように操作します。
・投げの操作は自己の前で行います。「真中」
 大きく自分の前でトラックのハンドルを操作するイメージです。
相手の腕を緩めない,内肘が閉じないように操作することが大切です。
 自分の手の動作が速すぎると手掌が滑ってしまいます。
 この時は相手の手首を掴みますが,受けのスピード考慮して
 投げ動作を行います。

(^_^)v

逆半身片手取り
手掌くっつけ捌き
内回転
前方投げ

バトン受け
手掌重ね
右逆半身スタートで説明します。☆☆
相手が手首を掴む直前に,手をリレーのバトンを掴むように捻り,
 手掌を相手の手掌に合わせます。
 手掌と手掌でなく,相手の内手首に手掌が触れた状態でも構いません。
・自己の右手掌を合わせるや,左手掌を外へ押し回し上げ,
 左手掌底で顔面に当身を入れます
・相手の左腕の下を潜り転回して(内回転動作),前方へ伸張力を使って投げます。
相手の腕が閉じないように,手掌に圧力を当て続けることがポイントです。
・相手の腕は,受けのパワーゾーンから大きく外れているため力を出すことができません。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)


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逆半身一本指掴み呼吸投げ
ぎゃくはんいっぽんゆびつかみこきゅうなげ

逆半身
一本指掴み
呼吸投げ
動作・技のポイント

逆半身一本指掴み
呼吸投げ
のポイント
・右逆半身で,相手に右人差指を握ってもらいスタートします。
・手首をしっかり握ってもらわなくても技ができることを確認します。
・指なので相手はしっかり保持しようと思い,結びが継続します。
 指を常に引くように操作すると,突き指になりません。
 指が手から抜けることもありません。大丈夫です。
 甲から手を進めると指が常にひかれる状態になります。
・呼吸投げの動きは,手は甲の方から動かし,腕は前腕の伸張力を使います。
 内肘が開く動作を常に行えればOKです。

(^_^)v

逆半身一本指掴み
外捌き前方投げ
右半身スタート。
・逆半身で,相手に右手の人差指を握ってもらいスタートします。
・前足を右に浅く進め,甲が常に先行するように,自己二教の形に近い形で,転換し,
 腰を使って,送り足で前方に投げます。

(^_^)v

逆半身一本指掴み
内回転腕潜り
前方投げ
右半身スタート。
・逆半身で,相手に右手の人差指を握ってもらいスタートします。
・前足を右に浅く進め,甲が常に先行するように,右上方へ。
 左手で,顔面に当身を入れます。 ・腕の下を潜り,転回し
 甲から前方下方へ送足で落とし投げますで前方に投げます。

(^_^)v

逆半身一本指掴み
倉田投げ
右半身スタート。
・逆半身で,相手に右手の人差指を握ってもらいスタートします。
・後足を内に一歩進め,甲が常に先行するように,右下方に落とし倉田投げ

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)


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逆半身片手手掌合わせ呼吸投げ
ぎゃくはんみかたててのひらあわせこきゅうなげ

逆半身片手
手掌合わせ
呼吸投げ
動作・技のポイント

逆半身片手手掌合わせ
呼吸投げ
のポイント
・逆半身片手取り呼吸投げの変化です。手首を取らせるのではなく,
 手掌に手掌を重ねて技を開始します。
  @受けに手掌を出してもらい重ねる方法
  A取りが自ら手掌を差し出して,受けに重ねてもらう方法
 の二通りがあります。
・受けに逆半身で手掌を上にして手を出してもらう方法は,すなわち,取りが
 上から手掌を重ね合わせてスタートです。
 技法としては,「くっつけ捌き」です。
 相手の手を戻す動きを妨げ,相手との結合「結び」connection, couplingを作り,
 呼吸投げを行います。
 「動的極め dynamic pinning」ともいえます。
 合気道を理解してもらうためのデモンストレーションとして有効です。
 「伸張力」「真中」等が十分理解できていないと結合が外れてしまいます。
 きちっとポイントを理解して行ってください。

・取りであるこちらの手掌に受けが手を載せてのスタートは,
 技が受けの手掌に載せる時の技と異なってきます。

・ここでの一番のポイントは相手がしっかり手首を持っていなくても技を繰り出せる
 理解するところです。

<くっつけ合気を使った呼吸投げ>
 →逆半身片手取りくっつけ捌き呼吸投げ
 →交差手掌合わせ呼吸投げ
 →逆半身片手甲くっつけ呼吸投げ
 →交差甲くっつけ呼吸投げ

<逆半身片手手掌合わせ捌きを用いた技>
 →逆半身片手手掌合わせ四方投げ表・裏

(^_^)v
逆半身片手手掌合わせ
呼吸投げの種類
動作・技の説明


逆半身片手手掌合わせ
倉田投げ

☆☆☆

@受けに手掌を
出してもらい
重ねる方法
右逆半身スタートで説明します。
・相手の差し出した左手掌に右手を合わせるや,手を外側に捻り上げます。
 自己の手掌が外を向くようになります。
・同時に前足を少し踏み替え,後足から,相手の前面に踏込み,
 体を開きながら,攻撃の線を外します。
・相手の手を上方へ丸く誘導し,大きく円を描くように遠方へ
 落していきます。この時,膝を床についても構いません。
・左手は,相手の当身と足が顔面に当たらないように操作します。
・投げの操作は自己の前で行います。「真中」
 大きく自分の前でトラックのハンドルを操作するイメージです。
相手の腕を緩めない,内肘が閉じないように操作することが大切です。
 自分の手の動作が速すぎると手掌が滑ってしまいます。
 この時は相手の手首を掴みますが,受けのスピード考慮して
 投げ動作を行います。

(^_^)v


逆半身片手手掌合わせ
押ししゃくり上げ
前方投げ

☆☆☆

@受けに手掌を
出してもらい
重ねる方法
右逆半身スタートで説明します。
・相手の差し出した左手掌に自己の右手を合わせるや,前足を一歩右前方へ踏み出し,
 (その結果,手の位置が真中に近づきます)
 受けの手掌を下方,真中に押し気味に自己の前に誘導します。
 (ここで体と体の結合がしっかりとれたことになります)
 相手は甲からの動きが先行します。受けは手を離すことができません。
・前足を軸に後方転換し,手を極めたまま前方へ伸張力を用いて投げます。
・手掌は滑っても,最終的に取りの指先が相手の手掌の中心に位置していれば,
 相手は手を外すことができません
・相手の動きに合わせて操作します。手掌で丹田と丹田を結んでいる
 イメージで投げを行います。
・思ってる以上に強い投げができます。★

(^_^)v

逆半身片手手掌合わせ
内回転
前方投げ

@受けに手掌を
出してもらい
重ねる方法
右逆半身スタートで説明します。☆☆
・相手の差し出した左手掌に自己の右手掌を合わせるや,左手掌を外へ押し回し上げ,
 左手掌底で顔面に当身を入れます
・相手の左腕の下を潜り転回して(内回転動作),前方へ伸張力を使って投げます。
相手の腕が閉じないように,手掌に圧力を当て続けることがポイントです。
・相手の腕は,受けのパワーゾーンから大きく外れているため力を出すことができません。

(^_^)v

逆半身片手手掌合わせ
外捌き
重力落とし

★☆

A取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右逆半身スタートで説明します。
・今度は,取りから右手掌を差出し,その上に手掌を載せてスタートです。
・相手の手掌を下から上方へお盆を持つように上げます。
 手を返しながら,同時に前足をやや前方,右へ踏み出し手の位置を真中へ持ってきます。
・そのまま床まで下方へ真っ直ぐ重力掛けで落としていきます。まっすぐです。
・相手はその場に崩れていきます。
 受け:受けは簡単そうで難しいです。しゃがんでしまいましょう。

 →この後,右手を相手の右腕に絡め又は半掴みで,
  左手は受けの後首に矢筈であてがい回転投げに移行できます。

(^_^)v

逆半身片手手掌合わせ
外捌き
前方投げ

A取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右逆半身スタートで説明します。☆☆
・今度は,取りから手掌を差出し,その上に手掌を載せてスタートです。
・相手の手掌を下から上方へお盆を持つように上げます。
 同時にやや前方,右へ踏み出した前足を軸に裏へ転換します。
相手の腕を縮めない,内肘が閉じないように操作することがポイントです。
 手掌と手掌との接触面積は大きいほど安定します。
・相手を吊り上げた後,前方へ送足で手掌から腕を伸ばしながら投げます。

★これの技は,四教投げと同じ動作です。受けの腕を四教で極めないと
 投げられないと思っている人も多いと思います。
 手掌の接触だけで投げられるのです。

(^_^)v

逆半身片手手掌合わせ
占部投げ

A取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右逆半身スタートで説明します。☆☆
・手の持たせ方: 手掌を上にして持たせ,手掌を合わせるようにする。受けの手首に手掌がかかてもよい。
・捌き: 相手の手を自己の手掌の上に載せる。お盆を持つように持たれた手を上に上げつつ,
     相手の表に四方投げの表のように,腰をわずかに左に捻りながら,ほぼ真っ直ぐ入る。
・投げ:
  前方投げ/転回足で向きを変え,手を前に伸ばして一歩右足を出しながら
       伸張力を用いて投げる。
  落とし/ 転回足で向きを変え,手を前方でかつ下方へ伸ばしながら
       左足を引き,下方へ落とす。

(^_^)v

逆半身片手手掌合わせ
顔面こすり返し投げ
(反転投げ)

A取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右逆半身スタートで説明します。☆☆
・手の持たせ方: 手掌を上にして持たせ,手掌を合わせるようにする。受けの手首に手掌がかかてもよい。
・捌き: 相手の手を自己の手掌の上に載せる。お盆を持つように持たれた手を上に上げつつ,
     相手の表に四方投げの表のように,腰をわずかに左に捻りながら,ほぼ真っ直ぐ入る。
・投げ: 相手の顔面をこするように,相手の手を伸張力で上げ押し返し,右足を踏み出し,来た方向へ投げる。
     左足を裏へ廻り,裏三角の形で残身を取る。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
 ・岡本正剛師範の「触れ合気」の導入部。(大東流合気神伝 BABジャパン)
 ・菅沼師範の結びの説明(201年11月19日菅沼守人先生講習会 合気道愉々会)

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逆半身片手甲くっつけ呼吸投げ
ぎゃくはんみかたてこうくっつけこきゅうなげ

逆半身片手甲くっつけ
呼吸投げ
動作・技のポイント

逆半身片手甲くっつけ
呼吸投げ
のポイント
・逆半身片手取り呼吸投げの変化です。手首を取らせる直前に,
 自らの甲を受けの手掌に密着させます。
 技法としては,「くっつけ捌き」です。
 相手の手を戻す動きを妨げ,相手との結合「結び」connection, couplingを作り,
 呼吸投げを行います。
 「伸張力」「真中」等が十分理解できていないと結合が外れてしまいます。
 きちっとポイントを理解して行ってください。

・ここでの一番のポイントは相手がしっかり手首を持っていなくても,多少手がずれても
 技を繰り出せると理解するところです。自信にもつながります。

<くっつけ合気を使った呼吸投げ>
 →交差甲くっつけ捌き呼吸投げ
 →交差手掌合わせ呼吸投げ
 →逆半身片手手掌合わせ呼吸投げ

(^_^)v
逆半身片手甲くっつけ
呼吸投げの種類
動作・技の説明


逆半身片手甲くっつけ
外捌き
自己二教
手首極め投げ
自分の手を二教で極められたような形にし,外に出て呼吸投げを行う。
相手は,手首を離すことがでない。
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
   ・親指を上にして横から甲をの方から手首を持たせる。
  持たせる直前に,取りの方から甲を相手の手掌に押し付ける。
<捌きと投げ>
 ・甲の方から手を回し,自分が相手に二教をかけられたようにする。
  自己の甲をしっかり受けの手掌につける。
  指先の裏をすべて相手の腕の内につけ
  広く相手との接触面積を取る方が安定して結合される。
 ・背面転換し,右足を一歩踏み出し,呼吸投げ。

変化:自己二教回転落し>
 ・前足を軸に背面転換。
 ・螺旋状に裏に廻りながら相手を床まで落す。

変化:その場重力落とし>★
 ・右足をやや右前に置き直し,相手の手掌を自己の前,真中で,
  甲で床まで伸張力を用いて押し落とす。重力落とし。
  落す速度は,ゆっくりでも早くてもよい。相手の技量をみて行うこと。

(^_^)v


逆半身片手甲くっつけ
倉田投げ
右逆半身スタートで説明します。
相手が手を取りに来るや,取りから受けの手掌に手を密着させる。
後足から相手の内に一歩踏み込み,相手の手を上方,そして下方へ誘導し倉田投げ。

(^_^)v


逆半身片手甲くっつけ
内回転
呼吸投げ
右逆半身スタートで説明します。
 ・相手が手を取りに来るや,取りから受けの手掌に手を密着させる。
 ・左手掌底で,顔面に当身を入れ,相手の左腕の下を潜る。
 ・転回しながら,甲から前方に手を差し伸べ,相手を投げる。
  甲は最後まで前方に向け続ける。正対させる。
 ・残身は,手掌が上になる。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
 ・岡本正剛師範の「触れ合気」の導入部。(大東流合気神伝 BABジャパン)
 ・菅沼師範の結びの説明(201年11月19日菅沼守人先生講習会 合気道愉々会)

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諸手取り呼吸投げ もろてどりこきゅうなげ

諸手取り
呼吸投げ
動作・技のポイント
概要 諸手取りは,片手取りより受けはしっかり手首を握りますから,呼吸投げも若干方法が違ってきます。


諸手取り
前方投げ
右逆半身スタートで説明。
<合気上げで>
 ・諸手取り呼吸法の表のように,その場で合気上げを用い頭上まで上げて,持たれた手を前方へ。

(^_^)v

諸手取り
前方落とし
右逆半身スタートで説明。
投げる時に,持たれている手掌を畳に着けるイメージで重力を使って落とす。

<その場で合気上げ>
 ・諸手取り呼吸法の表のように,その場で合気上げを用い頭上まで上げて,
 ・前方の床面を目指して持たれた手を落とします。
 ・伸張力を使って手に重力をのせて落とします。

(^_^)v

諸手取り
外転換投げ
基本/手刀投げ
右逆半身スタートで説明。
・手の持たせ方:親指下で,手掌を外に向け,受けに小指の方から持たせます。
・捌き方:受けに手首を掴まれると同時に,前足を受けの前足の外側へ踏み出すことで,
 攻撃線から外に外し,前足を軸に手刀の指先から外転換し,手刀を切り上げます。
 手の位置は,自己の頭上,自己の中心にないと相手は崩れていることになりません。
・投げ方:送り足で,手の手刀を切り下ろしながら前方に投げます。
 目の前にある大きなスイカを,手刀部で真っ二つにするイメージで切り下します。
 鞭で打つwhipイメージもいいと思います。
 ポイントは右内肘が角度が大きくなるように操作しているかです。
・ここまでは片手取りと同じですが,持たれている手の位置が自己の前,パワーゾーンにあっても
 相手の手が,重たく感じる時は,親指を下に返しながら,槍spearを突き刺すthrustように
 手を前方に,一歩,送足で大きく前方へ踏み出し,体全体,腰でしっかり投げます。
 【Mathew,T 120619】

諸手取り
外転換投げ
手首絡め投げ
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
 ・手掌を上にして持たせる。
<捌き>
 ・逆半身片手取りと同じように,相手の左手手首を内から持ち上げ絡め,外転換で
  前へ誘導し投げる。


諸手取り
腕掴み投げ
相手の内手首を掴んで投げる。
右逆半身スタートで説明。

<手の持たせ方>
 ・親指を上にして持たせる。
<捌き>
 ・相手の外に出て,転換し,相手の右内手首,前腕を自己の右手で下方から逆手で掴み上げる。
 ・手の伸長力を生かし,腰の捻りを利用し相手の攻撃の線の2時方向へて投げる。

他の攻撃の技
 →正面打ち腕掴み投げ。


諸手取り
転換返し
天秤投げ
右逆半身スタートで説明。
・重たいですが,その分相手はしっかり取りを持っているいうことで,
 腰をしっかりして,腰で投げてください。
 腰,即ち,体の重心でなげるので,やはりキーポイントです。
 ポイント:がっしり相手に持たれた時や相手の背が高いときには「肩入れ投げ」に。



諸手取り
肩入れ投げ
(肩ぶっつけ投げ)
(肩極め投げ)
相手の上腕から肘を極め投げる技。
右逆半身スタート
@転換斬り返し <手の持たせ方>
 ・甲の方から持たせる。
<捌き>
 ・手を取られたら,丸く相手を誘導するように背転する。
 ・背転を止め,その反動で相手を中段で斬り返す。
 ・右手で相手の左手を地に押えるか,手刀で相手の手首を極め回すか,
  さらに内手首を握る。
<投げ方>
 ・左足を前方へ肩入れ投げ

Aスイングバック投げ
 ・肩の力を抜いて転換,振り子のようにSwing-back。
 ・体を開いて肩を相手の上腕の下に,自己の上腕をぶつける様に入れ,投げる。

B燕つばめ返し投げ 【米谷守正先生】
 ・転換しながら指先から45度上方に螺旋状に相手を手(腕)を導き,体を返して
  相手の手首返し極め,肩入れ呼吸投げ

C内入り肩入れ投げ
 通常,外で捌くが,多人数掛けで内に入ることもある。
 ・相手の内に入り,持たれている手を前方に導く。
 ・相手の両肘の下に,自己の身体をつけて一歩前へ。またはそのまま投げる。

D水平回し手首返し
 ・手を指先から水平に回し,返して手首を極め肩入れ投げ。


諸手取り
突っ張り投げ
つっぱりなげ

【米谷守正先生】
右逆半身スタートで説明。
<手の持たせ方>
 ・親指を内45度上。手掌を内45度下方に傾けて甲の方から持たす。
 ・手を上段で持たせた方が楽にできる。

<捌き>
 ・持たれた右手は腕を軸に指先方向に左回りに90度捻りながらほぼ水平に捌く。
  捌き,崩した後は手掌は45度下方を向く。

 @固体スタートT
  ・右前足を相手の左前足の前に。左後足を90度背転。
  ・手掌が外に向き肩から指先にかけて筋肉が張るように伸ばす。
   手首の位置は自分の右足の位置。

 A固体スタート
  ・右前足は相手の左前足の前に。左後足を90度前へ
  ・手掌が外に向き肩から指先にかけて筋肉が張るように伸ばす。
   手首の位置は自分の左足の位置。
  ポイント:崩しがうまくいかないと相手がぶつかってくる。

 B流体
  ・積極的に前へ。
  ・右前足は相手の左前足の前に。左後足は160度背転
  ・手掌が外へ向け肩から指先にかけて筋肉が張るように伸ばす。
   手首の位置は自分の右足の位置。

 C表へ
  ・右前足は前10時方向に。
  ・手掌が外へ向け,肩から指先にかけて前腕の筋肉が張るように腕を伸ばす。
   手首の位置は自分の右足の位置。
  ポイント:相手が手を離すとぶつかってくる。その時は当身。
       足捌きは裏三角になるように。

 ・持たれたら後方転換。呼吸投げの基本のように手を指先から動かし上方へ。
  上方で手を返し。

<投げ方>
 
 ・腕を前に,指先を真っ直ぐ前へ,肩から指先にかけて前腕の筋肉が張るように腕を伸ばし,
  投げる。突くように,槍を刺すように突っ張り投げ。
  手はさらに指先方向に外45度外に回転させ(手掌は外を向く),指先に体重を乗せ投げる。
  腰(丹田)から前へ。
 ・上半身を真っ直ぐに。前屈みにならない。
  後膝を床に着き,腰を低くすることにより前屈みを防ぐことができる。
 ・中心に投げる。自己の中心の延長線上めがけて投げる。
 ・ゆっくり投げる時は,投げる前に腰を移動して,裏三角を作る。
 ・投げる時,「ハッ」と息を出す。

 ・両足をほとんど動かさず,腰を積極的に使って投げた場合は体の合気技。


諸手取り
その場投げ


★★★

【米谷守正先生】
右逆半身スタートで説明。相手が静止状態からスタート。
・引っ張られているように受けは感じますが,腕を使って引っ張ってはいません。
・片手取りその場投げと同じく,半身の姿勢から,腰のひねり,移動だけで投げます。
 足は引きません。
 腰の移動,真中の移動で投げる「体の合気技」です。
・受けが諸手取りでしっかり持っているだけ,投げが強力になります。
 手が外れることはほとんどありません。
 楽しんでください。

(^-^)

諸手取り
一教投げ

130409
右逆半身スタート。
<合気上げであがてから>
 ・合気上げで上げてから,相手の右腕上腕を一教のように返し回し,前方へ投げる。

<転換してから>  ・上段へ転換しながら相手の腕を上げ,返して一教投げへ。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)


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両手取り呼吸投げ りょうてどりこきゅうなげ

両手取り
呼吸投げ
動作・技のポイント
両手取りと
呼吸投げ
両手取りの手捌きから考えていきます。
左右手の手首を,受けの左右の手で持たれることで,受けの右手によるで受けの左手首の掴み,受けの左手による取りの右手首の掴みを考えると,これは,逆半身片手取りと同じと考えることができます。
一方,容易に取りは受けの手を綾に取ることができるので,交差取り(綾取り,相半身片手取り)の技捌きとに考えることもできます。 受けの相対的な位置関係で,相半身や逆半身になりますが,これは取りも足を一歩だすか出さないかの違いです。
これは対する対応は,動きの中で考えていきます。
厳密には,捌く手のからして逆半身をとることが基本です。

両手取り呼吸投げは,多人数がけの中で多く用いられますので,転換して相手のスピード・動きをいなすことも 多く行われます。
両手取り
呼吸投げの種類
動作・技の説明

両手取り
素通り

背中通し投げ 
相手を背中越しに前方へ投げる。

右逆半身スタートで説明
 ・手を開いて,自己の右手を上方に上げ,その右腕の下を潜るように,
  相手の左側面に左足から入り転回足。相手を背中越しに手刀で前方へ投げる。
 ・左下方の手を甲から後腰に当て,受けが背中をこするようにすると
  スムーズに投げができる。
 ・投げが投げる方に向きすぎると相手とぶつかるので注意。
 ・体はしっかり垂直を保ちます。

<応用>
 ・右手で相手の左手首を自己の手刀で下から四教で極めながら,
  左手は相手の足を制して素通り投げで投げる。

(^_^)v

両手取り
転換落し

【130912】
相手の握りが強く,手を切り離し,天秤投げにできないときなどに有効です。

右逆半身スタートで説明
 ・転換して相手のスピードを落として,両手とも自己の前面に位置させ下方に落す。
 ・両手の伸張力を使って,下方へ伸ばし落します。
  両掌を畳につける気持ちで,重力(体重)を両手に載せます。
 ・さらに畳に両手を付けてから逆立ちをするように,
  またプールに頭から飛び込むイメージがいいかもしれません。
  二の腕の力で行うと失敗します。
 ・受け:あまりの強さに受けをとるために相手は手を離します。
     手を離さない場合は,背中から落ちます。

(^_^)v

両手取り
落し投げ

【130326】
右逆半身スタートで説明
 ・相手が両手を掴むや,右足を右前に進め,体を開き,攻撃の線を外すと同時に
  持たれた手を自己の前面に位置させます。
 ・両掌を畳につける様に,重力を両手に載せます。
 ・畳に両手を付けてから逆立ちをするようにイメージします。
  二の腕の力で行うと失敗します。

(^_^)v
両手取り
転換肘落し
 
右逆半身スタートで説明
・転換して相手のスピードを落として,
 外の手を受けの転換した内の内肘にあて下方に落す。
両手取り
転換前方投げ
 
右逆半身スタートで説明
・転換して相手のスピードを落として,両手とも前方に突出し投げる。

両手取り
転換内手首極め投げ
 
右逆半身スタートで説明
 ・転換して相手のスピードを落とし,
  転換の反動を利用し手掌を返し,両手掌で相手の両手首を押すようにして,
  両手とも前方に突出し投げる。


両手取り
転換綾取り
捻り上げ
天秤投げ 
右逆半身スタートで説明
<>
・転換して相手のスピードを落とすとともに,
 転換する方の手で相手の反対の手首を掴み,
 四方投げのように捻り上げる。
 これにより外れた手を相手の腕の下に手掌上で差し込み,
 手を返しながら前方に投げる。


両手取り
両手二教投げ

前方投げ
前投げ
自己の前方へ投げるので,「前方投げ」,「前投げ」ともいう。
右逆半身スタートで説明
・手掌を上にして手首を持たせ,受けの両方の手首を外から大きく絡め二教の形に。両手二教。
 前足を一歩踏み出しながら,相手の中心に押込み倒す。
 相手の手首が固く外れた時も,相手の上腕を相手の中心へ押し込み倒す。
 完全に外れたときは,相手の胸を両手で叩き突き投げる。
・受けは,真後ろへ受けを取る。後転倒受身。
 頭を打たないように帯を見る。両手で畳を叩く。

<応用>
 ・両手二教から,取りがそのまま後へ下がり,両手を下方へ誘導。
  取りの後退により,相手の身体を伸ばしながら膝をつき,最後は腹ばいになる。

(^_^)v

両手取り
万歳投げ

後方投げ
後投げ
両方の手を大きく上方へ上げ,相手を自己の後方へ投げる。
自己の後へ投げるので,「後方投げ」,「後投げ」ともいう。
右逆半身スタートで説明
・甲の方から持たせる。
・持たれた両方の手を,相手の手掌を甲につけたまま,甲から相手を大きく上方へ吊り上げ,
 その後,左右に腕を開き,相手に近い方の足を相手の側面に踏み込み,
 屈みながら両手を両脇下方へ丸く落す。
・持たれた手が背後に行くと,受けに引っ張られるので
 脇より後方へは手を持っていかない。
・最後は,自己の前に両手掌上で残身をとる。
・下方に回した手で,受けの足の動きを止めてもよい。
 また,掬いあげてもよい。

<変化>
 ・投げにおいて,前足を引いて引いた方へ投げる。

両手取り
左右投げ
 
<左右投げのポイント>
 ・相手の中心が動くように動かす。
 ・先ず,左右どちらかの腕を上方に上げ,相手の脇を開ける。
 ・相手の腕を上げる時は,相手の前腕,上腕,肩のどの部分に力を及ぼしてもよい。
 ・相手の脇を開ける方向に投げる

右逆半身スタートで説明
<捌き>
 ・相手の片方の腕を下げ,反対の側の腕を脇が開くように。
 ・持たれた手の受けの片方の内手首を手刀で下方に,
  もう片方の手刀で他の手首を上方に丸く切り上げ投げる。
 ・相手の中心,左腕,右腕で,一つの平面,円を作るように構成さす。
  円を保ったまま左右に投げる。
  ちょうど,大きなトラックのハンドルを,自己の前で回すようにイメージする。

<投げ捌き>
 @側面に一歩入り前方転換足で投げる。
 A相手の動きにスピードがある時には,体を開いてこれを行う。
 B足は転回足で,位置を動かさず腰のキレを使って投げる。
 残身をしっかり取る。

両手取り
直入り顎あご当て
 
右逆半身スタートで説明
・片手を外,下方へ,他方の手を掌底当身で顎に当て投げる。

両手取り
転換顎あご当て
右逆半身スタートで説明
・転換し相手のスピードを落としてから,転換した方の手を下方に保ち,
 他方の掌底で顎に当身をし投げる。


両手取り
吊り上げ
四教投げ
 
右逆半身スタートで説明
・吊り上げる方の手を手掌上で持たせ,持たれたと同時に四教のように相手の内手首を上方へ。
 他方の手は,下段で地を押さえ。持ち上げた方で,転換しながら前方に投げる。


両手取り
手掌吊り上げ
前方投げ
 
右逆半身スタートで説明
・吊り上げる方の手を手掌上で持たせ,持たれたと同時に手掌に
 お盆をのせるように相手の内手首を上方へ。
・他方の手は,下段で地を押さえ,持ち上げた方で,
 転換または足を入れ替えながら,手掌を前方に伸ばしながら投げる。
 残身は,両掌を前方に向けた形になる。


両手取り
手掌吊り上げ
顔面こすり後方投げ
 
右逆半身スタートで説明
・吊り上げる右手を手掌上で持たせ,持たれたと同時に手掌にお盆をのせるように
 相手の内手首を上方へ。 ・相手の内に一歩,足を進めるとともに,若干,裏にめぐりながら吊り上げを行う。
・他方の手は,下段で地を押さえ,持ち上げた手を相手の顔面方向に,
 顔の前をこするように切戻し,手掌を前方に伸ばしながら投げる。
 残身は,両掌を前に向けた形になる。
 【T】131205

(^_^)v

両手取り
手掌吊り上げ
こすり後方投げ
 
右逆半身スタートで説明
・吊り上げる右手を手掌上で持たせ,持たれたと同時に手掌にお盆をのせるように
 相手の内手首を上方へ。 ・相手の内に一歩,足を進めるとともに,若干,裏にめぐりながら吊り上げを行う。
・他方の手は,下段で地を押さえ,持ち上げた腕の下を右足を一歩踏み込み,
 体を返して,下方へ相手を投げる
 【Mathew,T】131205

(^_^)v


両手取り
その場投げ

【米谷守正先生】

★★★
その場でほとんど足を動かさずに下方へ投げます。
右前足を大きく引くことはありません。
右逆半身スタートで説明。相手が静止状態からスタート。

・両手を手刀を上にして,やや中段上で相手に持たせます。
 手を取られた瞬間,両手刀を縦て肘はクローズドでスタートです。
・両手の手刀の掌底よりを下方へ落します。
 肘をオープンに,すなわち前腕伸張力を使って瞬時に落します。
 片手取りその場投げと同じく腰のひねりも合わせ使用し投げます。
・目立つような足の動き,足を引く動きはほとんどありません。
・投げる方向は,二通りあり,一つは自己の右,すなわち外へ,もう一つは自己の右,内に投げます。
 まず外から,左後足を少し右に足を踏みなおし,前足を踵からわずかに左足方向へやや引きます。
 自己の右,内へ投げる時は,前右足をやや右へ,その左後足を少し右に移動し,
 またはそのまま投げます。
 両手は,甲から持たせ,気持ち吊り上げ,あとは腰で引き投げます。
 船漕ぎ運動の引きの動作です。
 頑張ってください。

(^_^)v


両手取り
重力突っ張り投げ

【米谷守正先生 131215】

★★
自己の甲の上に他方の手刀の載せ,伸張力で自己の体重を甲の上に載せ投げる。
右逆半身スタート。
1.体捌き・足捌き
・相手が手を掴むや否や
 @静的スタート: 右手刀を右手甲の上に載せ,継足で投げる。
 A静的スタート: 左後足を一歩相手の前に進め,歩足で,相手が来た方へ,右手刀を右手甲の上に載せ戻し投げ返す。
 B動的スタート: 左後足を一歩相手の前に進め,体を開きつつ,左手刀を自己の右手甲に載せて投げる。
 C動的スタート/相手の動きが速い場合:
  右足をやや右に移し,相手の攻撃の線を外し,その右足を軸に転換する。
  相手の動きをいなした後,左手手刀を右手甲の上に載せ投げる。

2.投げ方
・相手が手首を掴むところを気にせずに,一方の手の手刀状にし,他方の甲に載せる。
 伸張力利用し両手を伸ばしながら,自己の体重を一方の甲に載せていく。
・体を垂直に保ち,手を突出し投げる。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)


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正面打ち呼吸投げ しょうめんうちこきゅうなげ

正面打ち
呼吸投げ
動作・技のポイント




正面打ち
★肩入れ投げ

<正面打ち外捌き斬り落し腕差し込み肩入れ投げ> 【米谷守正先生】
右半身スタートで説明。
 ・相手の右外へ出て,右手で相手の手首を下方へ切り落とす。
  右足をわずかに左前に進めた後,左後足を相手の右死角に。攻撃の線を外すべく体を開く。
  同時に,打ってくる相手の右手を自己の右手で下方に誘導する。
  この時,手刀で相手の手首を抑える。あるいは受けの手首を軽く掴む。
  強く掴むと自己の体を硬直させてしまうので注意。
 ・左腕を相手の右腕の下へ差し入れて,前方腕差し込み肩入れ(天秤)投げ。
  相手の右腕の下に,自己の手掌を上にして,左腕を差し入れ,自己の内肘から上腕で
  相手の右上腕及び右肘を極める。この時,自己の右手刀あるいは右手で相手の右手首を下段に押える。
  相手の腕を常に極めながら,自己の腕を右回りに指先から返し(クランクを回すように)つつ
  左足を前方へ進め,肩入れ呼吸投げで投げる。
 ・投げる時,息を吐く。「ハッ」。
 ・左手刀が最終的に上になるように残身を取る。

 ○ポイント:
  ・通常,腕を掴まず手刀のみで捌く。相手の行く方向へ投げる。
   相手の打ってくる流れを殺さずに,一つの流れで捌く。
  ・投げる時,動きにしたがって左腕を返す。ただし,動きが速いときは,初めから自己の左上腕の
   外側で相手の右上腕及び肘を極め,そのまま投げてもよい。
  ・背の高い人に,直接,左上腕下に,自己の二の腕をあてがい投げてもよい。
   →正面打ち外捌き斬り落し肩入れ投げ
  ・姿勢は常に垂直に,真っ直ぐ保つ。
  ・相手手首を掴むときつい荒技になる。強く掴むと自分の体が硬直する。

 ○攻撃別の「肩入れ投げ」
  →諸手取り肩入れ投げ
  →逆半身片手取り肩入れ投げ
  →顔面突き肩入れ投げ
  →相半身片手取り肩入れ投げ

(^_^)v


正面打ち
天秤投げ
四方投げ表捌き天秤投げ【米谷守正先生】
右半身スタートで説明。
 左足から,相手の右側面へでると同時に後左手で相手の右前腕を外に押し丸く,
 四方投げの表のように捌く。
 この時,深くえぐるように相手の手を捌くやり方と相手の斬りおろしをそのまま捌く方法がある。

 その1:左手で深くえぐるように相手の手を捌く
  次いで,右手で相手の右手首を掴み捻り上げ,左手を相手の肘下に差し入れて,
  相手の右腕を天秤投げ。
  相手が行く方向へ投げる。

 その2:斬りおろしをそのまま捌く
  次いで,右手で相手の右手首を掴み捻り上げ,左手を相手の肘下に差し入れて,
  相手の右腕を天秤投げ。
  相手を反転させ,来た方向へ戻し投げる。

<一教受け捌き内回転内入り天秤投げ>【Mathew】
右半身スタートで説明。
 相手の正面打ちを一教運動のように,下方から右手で手首,左手で肘を押さえ捌く。
 次いで,右手で相手の右手首を掴み,相手の右腕の下を相手の前に左足から一歩入り,
 転回し,持った手を下方へ落し,右手で相手の手首を持ち,
 左腕を相手の腕の下に差し入れ天秤投げで投げる。

(^_^)v


正面打ち
外捌き腕絡め反転投げ
<外当身捌き,腕絡め投げ>【Mathew】
右半身スタートで説明。
 相手の外に入身で入り,左拳で相手の脇腹に当身。右手を相手の腕の下から,差し込み,
 相手の腕を絡めながら投げる。相手は体を反転させ受身を取る。
 ポイント:絡める手は,相手の腕と接触している間は必ず伸ばし続ける。【T】
 左手で相手の道着の右袖下を掴み,右手の動きに合わせ下方に投げることもできる。【相川さん】

(^_^)v


正面打ち
腕落し投げ
<外当身捌き,手繰り寄せ反転腕落し投げ>【Mathew 】
右半身スタートで説明。
 ・右手で相手の打ちを捌きながら,後足から相手の側面,外に入身で入り,
  左拳で相手の脇腹に当身。
  左前足先は相手の中心に。体は三角体。
 ・左手を相手の右腕の下から,差し込み,相手の右腕を丸く下方に手繰り寄せ,
  体を向かせ,相手の右内肘に右手で重力を乗せ,
 ・腕落し投げで投げる。

 ・「外当身捌き」をイメージし,早業では当身の動きを省略することもできる。

 投げのポイント:相手の内肘への重力乗せは,相手が受けをするまで,伸張力で乗せ続ける。【T】

<外捌き,上げ回し反転腕落とし投げ>
右半身スタートで説明。
 相手の外に入身で入り,左拳で相手の脇腹に当身。左手を相手の右腕の下から,差し込み,
 手刀を使って,相手の右腕を上方へ丸く上げ回し反転させ,振り向かせた後,
 相手の右内肘または上腕に右手で重力を乗せ
 腕落とし投げで投げる。【T】121106

<一教受け捌き,内入り落し投げ>
右半身スタートで説明。
 相手の正面打ちを右手で手首,左手で肘を押さえ捌く。
 腕の返しは,受けが右足に体重を残すため,他の一教受け捌きより浅くする。
 次いで,右手で相手の右手首を掴み,相手の右腕の下を相手の前に左足から一歩入り,
 転回し,持った手を下方へ落し投げる。
 相手の腕を縦にして落し投げる方法と横になるまでまで引き落とし投げる方法がある。【T】

(^_^)v


正面打ち
一教受け捌き
前方手刀投げ☆

【T130829】
右半身スタートで説明。
 相手の正面打ちを右手で手首,左手で肘を押さえ捌く。
 腕の返しは,受けが右足に体重を残すため,他の一教受け捌きより浅くする。
 次いで,右手刀を相手の右手首の下にあて,左手で相手の肘を上方へ上げ,
 相手の右腕の下を相手の前に左足から一歩入り転回する。
 この時,相手の右手首の下に当てた右手を指先から内に回し滑らすように,
 手の下で回し相手の手首に絡める。
 右手手刀で相手の右手手首の上に絡め載せ,右手を伸ばしながら前方へ呼吸投げ。
 くっつけ捌きで外れずに呼吸投げ。
 くっつけ呼吸投げはいつも同じだが,受けにとっては,強烈な投げになります。
 怪我に注意。

(^_^)v


正面打ち
腕掴み投げ
右相半身スタートで説明。
@内入り腕掴み投げ
 内に入り,相手の腕を掴んで投げる。
 ・相手の内に入り,相手の手の手首を自己の右手で下方から逆手で掴む。
 ・手の伸張力を生かし,腰の捻りを利用し相手の攻撃の線の2時方向へて投げる。

 他の攻撃の技
  →諸手取り腕掴み投げ。

A外捌き腕掴み反転投げ
 相手の外にでて,相手の腕を掴み,来た方へ投げ返す。
 ・相手の外に捌き,左手で相手の腕の下から相手の手首を逆手で掴み
  手を大きく上げ回し反転させ,振り向かせるように,相手が来た方に腰の力で投げる。
 ・相手の袖を掴むと袖掴み反転投げ



正面打ち
一教投げ
  <一教投げ>
右半身スタートで説明。
 一教の表で返すが,返して,相手の体が床に水平になった時に,
 自己の前にある相手の腕を上30度に保ち,
 相手の腕を肩の方向へ,つき押し出し投げる。
 肩に腕を詰めるように投げる。  相手は左手を床に着き,前方回転で受けを取ることができる。

<一教投げその2:引き伸ばし投げ>
右半身スタートで説明。
 一教の表で返すが,返して,相手の体が床に水平になった時に,
 自己の前にある相手の腕を100度(上10度)に保ち,
 相手の腕を手の方向へ,水平に引き出し投げる。
 相手,受けは,体が伸ばされ,顔面制動的に床に伸ばされ投げ出される。
 受けを取ることが難しい。

(^_^)v
その他の
正面打ち
呼吸投げ
右相半身スタートで説明。

<正面打ち外当身捌き内回り呼吸投げ(素通り,背中通し)>【Mathew 】
 ・右手で相手の打ちを捌きながら,後足から相手の側面,外に入身で入り,
  左拳で相手の脇腹に当身。
  左前足先は相手の中心に。体は三角体。
 ・左手を相手の右腕の下から,相手の右手首を掴み,相手の右腕を丸く下方に手繰り寄せ,
  相手の右腕の下を潜り(内回転),背中越しに呼吸投げ(素通り,背中通し)。

 ・腰投げへの変化が可能。

<正面打ちバウンド投げ>
 裏に入って受けを流し,右手で受けの手首を持ち,左手を肘ないし上腕の下に当て,
腕を上下させ投げる。
 ・正面打ち入身投げより,浅く相手の側面に入る。
 ・相手の右手手首を右手で,左手で肘ないし上腕を下から持ち
 ・バウンドさせるように,まず相手の手首部を下方へ
  次いで上腕部を上に上げてから上腕を押し出し投げる。

<正面打ち当身投げ/顎当て投げ>
右相半身スタート
 ・相手の手が下がりきらないうちに,真っ直ぐ入身で相手の右側面ぎりぎりに
  飛び込む。
 ・右掌底を顎に向かって,腰から真っ直ぐに。腰の力を使う。

参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)


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横面打ち呼吸投げ よこめんうちこきゅうなげ

横面打ち
呼吸投げ
動作・技のポイント

横面打ち
呼吸投げ
の概要
 
左半身スタートで説明。
<内入り呼吸投げ>140206
 内入り呼吸投げのつっくけ前方投げから,顎当て投げ。
 1.横面打ちくっつけ前方投げ
 2.横面打ち内入り両手内腕落し投げ
 3.横面打ち腕抱え落し投げ
 4.横面打ち顎当て投げ
1〜4になるにしたがって相手の内に深く入る。


(^_^)v

横面打ち
外捌き
倉田投げ
横面打ち腕掴み外捌き呼吸投げ/反転前方投げ
左相半身スタートで説明。
・相手の後側面へ一歩入り,やや背転するように動きながら,
 同時に,相手の右腕手首を自己の甲の方から掴み,上に導き倉田投げ。
・ポイント:背転をしすぎると相手と離れてしまう。


横面打ち
内捌き
内入り天秤投げ
 
左半身スタートで説明。
 ・内に入り,相手の右手手首を右手で掴み,四方投げのように捻り上げ,
 ・右手を相手の右腕の下に入れ,手を返しながら,天秤投げ。
 ・残姿も大切。残姿は体を固くし固めないように。
  柔らかく,次の動きができるような残姿を取る。【T, Mike】121101
 ポイント:相手の動きを殺さず,表で丸く捌く

(^_^)v

横面打ち
内捌き
腕落し投げ
左半身スタートで説明。
 相手の内に入り,相手の右腕を,下方に落し投げる。受けは向かう方向へ受身を取る。【Mathew】
 ・相手の横面打ちの手の軌跡を切らずに,前方へ両手で誘導するように投げる。【T, Paul】
 ・相手に近い方の手を合気下げの要領で伸ばしながら,
  重力を相手の上腕の上にかけていく。【T, Paul】121101
 →横面打ち内捌きくっつけ前方投げ

(^_^)v

横面打ち
内捌き
腕抱え落し投げ
左半身スタートで説明。
 相手の内に入り,相手の右腕を抱える様に,右腕を相手の上腕に
 左手は相手の前腕に位置させ,重力を相手の右腕にのせ下方に落し投げる。【Mathew】121101
 ・相手の横面打ちの手の軌跡を切らずに,前方へ誘導する。
 ・きつく腕に抱きつく必要はない。【T】140206
 ・柔道の一本背負いの要領で行う。

(^_^)v
横面打ち
内捌き
顎当て投げ
左半身スタートで説明。
 ・相手の内に深く入り,右手手刀を相手の顎にあて,前方へ伸張力で投げる。

(^_^)v

横面打ち
内捌き
片手合気投げ
(くっつけ前方投げ)

難易度:★★★★
左半身スタートで説明。
 相手の内に入り,相手の右腕の内,または内肘に,右手刀を当て,伸張力を生かし,
手を伸ばしながら,相手を投げる。
・自己の右肘はクローズからオープンに。
・相手の横面打ちの軌跡を,外へずらすように右手刀で誘導する。
 右手刀に相手の肘または腕,手首がひっかり前方へ押し出し投げられるイメージ。
 相手の腕が閉じない状態をつくり続けるのがポイントです。
・この時,動きのみで相手の腕と自己の手刀・腕の間は,結合関係 couplingを作って投げにつなげます。
・受けは向かう方向へ受身を取る。【T, Paul】121101
・くっつけ合気技です。【T】

(^_^)v

横面打ち
裏側面入身捌き
腕落し投げ
左半身スタートで説明。
 相手の打ってくる,その瞬間に相手の脇後ろに入身で入り,相手の打ちを止めます。(-90度)
後右手掌底を相手の顎へ当身,前の左手の手刀は相手の腕の内へあててます。
顔面に当てた右手を手刀状にし,相手の上腕にあてます。
右腕を合気下げの要領で伸ばしながら,伸びきったら合気の腕(鉄の輪)にし,
重力を使って相手の右腕を,下方に落し投げます。【T, Paul】121101
受けは背中から受身を取ります。

(^_^)v

横面打ち
表捌き,手掴み,逆顔面当身,両手取り
前方投げ
左半身スタートで説明。
 ・相手の横面を表に入り捌く。相手の右手を,右手に持ちかえて,裏に入り,
  左手手刀で相手の顔面に当身を入れる。
 ・相手はこれを防ぐために,顔面に手を持ってくる。
 ・相手の左手を掴み,相手の前に踏み出し転換し,両手で相手の両手を前方へ誘導し,前方へ投げる。
  【Mathew】130411

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)


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突き呼吸投げ つきこきゅうなげ

突き
呼吸投げ
動作・技のポイント
突き
内捌き
内入り天秤投げ
左相半身スタートで説明。
 内に入り相手の右突きを捌き,右手で下から手首を掴み捌き,天秤投げ。
突き
外捌き
倉田投げ
左相半身スタートで説明。
 外にでて,相手の右手首をそのまま右手で掴み,倉田投げ。
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)


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交差取り呼吸投げ こうさどりこきゅうなげ

綾取り呼吸投げ・相半身片手取り呼吸投げ

交差取り
呼吸投げ
動作・技のポイント
交差取り
外捌き
倉田投げ
右相半身スタートで説明。
 親指下で手刀の方から持たせて,右手首を下から切りまわしながら
 側面に入り,倉田投げ。

交差取り
片手真中捌き
二教極め投げ
右相半身スタートで説明。
 親指下で手刀の方から持たせ,掴むと同時に,
 やや相手の側面に右前足から入り,左足を右にめぐり,攻撃の線を外すとともに,
 相手に正対し持たれている右手のみ片手で二教を極める。
 相手の真中に指先を向けて極めるのがポイント。
 再度,やや左足から外,横に移し,二教を極めながら引き気味に引き投げる。
交差取り
二教極め
外捌き
倉田投げ
右相半身スタートで説明。
 二教極め投げのように,やや相手の側面に右前足から入り,左足を右にめぐり,
 攻撃の線を外すとともに,相手に正対し二教を極め,
 再度,相手の側面に左足から入り,二教を極めた手で相手の前腕を軽く掴み,  倉田投げ。
交差取り
内回り
前方投げ
右相半身スタートで説明。
 手掌で相手に右手を持たせ,持たれるや否や,相手の手を上方へ上げ,
 相手の腕の下を,背中から内回りに入り,
 相手の手を掴み,その手を下方へ落し投げら前方へ投げる。

交差取り
四方投げ捌き
腕拉ぎひしぎ
天秤投げ
右相半身スタートで説明。
 手掌上で相手に右手を持たせ,相手が右手で手を取るや否や,
 四方投げの表のように,相手の手首を掴み,回し上げ,腕を拉ぐ。
 左腕を,相手の右腕の下に手掌上にして差し入れ,手を返しながら天秤投げを行う。
交差取り
くっつけ捌き
呼吸投げ
動作・技の説明
交差取り
くっつけ捌き
のポイント
「くっつけ捌き」には,手掌からくっつける方法と甲からくっつける方法,
さらに手掌からくっつける方法は,単純に手掌を上に向けくっつける方法と
「くっつけ捌き」を取得すると,相手が手首をしっかり持たなくても
技を繰り出すことができます


<くっつける方法>
・構えは,通常,手は手刀状にして構えますが,相手が手を持つ瞬間に,
 まさに直前に手の向きを変え持たせます

・相手は,手の向きが変わったことが分かりません。

・手の向きを変え,

 @手掌上で持たせる→「手掌くっつけ捌き」
  手掌と手掌を合わせます。

 A甲の方から掴ませる→「甲くっつけ捌き」
  自己の甲が相手の手掌につけます。

<原理と呼吸投げ>
くっつけ捌きの原理は,極意(くっつけ合気)
@手掌くっつけ捌き,A甲くっつけ捌きの呼吸投げは,それぞれ
 交差手掌合わせ呼吸投げ
 交差甲くっつけ呼吸投げ
を参照ください。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)

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交差手掌合わせ呼吸投げ
こうさてのひらあわせこきゅうなげ

交差手掌合わせ
呼吸投げ
動作・技のポイント

交差手掌合わせ
呼吸投げ
のポイント
・交差取り呼吸投げの変化です。手首を取らせるのではなく,
 相半身で手掌に手掌を重ねて技を開始します。

  @取りが自ら手掌を差し出して,受けに重ねてもらう方法
  A受けに手掌を出してもらい重ねる方法
  B握手のように手を差し伸べて,手が触れると同時に開始する方法
   普通に手を出してと言うと,通常,この形になります。
  C交差取りで持たれる直前に手掌を上に向け持たせる。

 の四通りがあります。
・交差手掌合わせでは,@の「取りが相半身で手掌を上にして差出し手を合わせてもらう方法」の
 技が多くあります。
・技法としては,「くっつけ捌き」です。
 丁度,大きなお釜の内側をなでるイメージで,手掌を返していき,そこから技を始めます。
 相手の手の動きを戻す動きを妨げて,相手との結合「結び」を作り,
 呼吸投げを行います。
 合気道を理解してもらうためのデモンストレーションとして有効です。
 「伸張力」「真中」等が十分理解できないと結合が外れてしまいます。
 きちっとポイントを理解して行ってください。

・Aの相手の手掌にこちらの手を載せてのスタートでもほぼ同じ技ができる時もありますが,
 「自己の手掌の上に受けの手掌を載せた方」@が,手の動く距離がかせげ,より効果的な技が行えます。
・Bの握手をするようにして捌く方法は,ある意味で有効かもしれません。


・呼吸投げの他,四方投げが手の操作を勉強するのに適しています。
 交差手掌合わせ四方投げ表・裏

・一番のポイントは相手がしっかり手首を持っていなくても技を繰り出せる
 理解するところです。

くっつけ合気を使った呼吸投げ
 →交差甲くっつけ捌き呼吸投げ
 →逆半身片手手掌合わせ呼吸投げ
 →逆半身片手取りくっつけ捌き呼吸投げ
 →逆半身片手甲くっつけ捌き呼吸投げ

交差手掌合わせ捌きを用いた技
 →交差手掌合わせ四方投げ表・裏 @AB
 →交差手掌合わせ入身投げ @AB
 →交差手掌合わせ腕ひしぎ落とし裏 @AB
 →交差手掌合わせ腕潜り入身投げ @AB

(^_^)v
交差手掌合わせ
呼吸投げの種類
動作・技の説明


交差手掌合わせ
その場重力落とし
★★★

@取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右相半身スタートで説明します。
<手の操作>
・相手の差し出した手掌に手を合わせるや,手を外側に捻り上げます。
 自己の手掌が外を向くようになります。
・手を自己の前面でくるっとひっくり返すイメージで行います。
 くるっとは大きなお釜の内側をなでるイメージでも同じです。
・手掌を返して相手の手掌に自己の手掌がのる形にします。
 あくまで,手掌先行で,相手の腕が緩まないように行います。

<落し方その1>
・同時に,後左足を相手の側面に軽く踏込み,手の位置を自己の真中にします。
・真中を維持し,垂直に相手の手掌に重力を掛けて落します。

<落し方その2>
・同時に,前足をやや自己の右へ進め,手の位置を自己の真中にします。
・真中を維持し,垂直に相手の手掌に重力を掛けて落します。
・返した手の絶対位置は,そのままにし,相手のパワーゾーン外に置いたままにします。

・受け:受けは下方にしゃがみ込み,受けを取るしかありません。

・その後にゆっくり相手を床に這わせることもできます。

この技は合気道が初めての人に合気道を紹介するのに用いることができます。
 男性の場合は,二教や三教の関節極めがよいかもしれませんが,
 女性の場合は,この手掌合わせその場重力落としが危険もなく,
 緩やかにできるので,よいデモンストレーションになります。

(^_^)v


交差手掌合わせ
外捌き
倉田投げ

@取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右相半身スタートで説明します。
・相手の差し出した手掌に手を合わせるや,手を外側に捻り上げます。
 自己の手掌が外を向くようになります。
・手を自己の前面でくるっとひっくり返すイメージで行います。
 大きなお釜の内側をなでるイメージで,手掌を返していきます。
 あくまで,手掌先行で,相手の腕が緩まないように行います。
・同時に,後足から相手の側面に踏込み倉田投げで投げます。

・Aの受けに手掌を出してもらい重ねる方法でも同じ技が可能です。
・Bの握手のように手を差し伸べて,手が触れると同時に開始する方法でも
 同じ技が可能です。

(^_^)v


交差手掌合わせ
四方投げ捌き
天秤投げ


@取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右相半身スタートで説明します。
・相手の差し出した手掌に手を合わせるや,手を外側に捻り上げます。
 自己の手掌が外を向くようになります。
・手を自己の前面でくるっとひっくり返すイメージで行います。
 あくまで,手掌先行で,相手の手が緩まないように行います。
・受けは手を内に捻り上げられて状態になります。
・この状態から,左腕を相手の肘にあてがい天秤投げを行います。
・手掌が離れないように操作しますが,離れたら相手の手首を持って技を継続します。

・Aの受けに手掌を出してもらい重ねる方法でも同じ技が可能です。
・Bの握手のように手を差し伸べて,手が触れると同時に開始する方法でも
 同じ技が可能です。

 ■→Poul,Mike

(^_^)v
交差手掌合わせ
腕潜り
前方投げ

@取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法
右相半身スタートで説明。
・自己の差し出した手掌に相手が手掌を合わせや,相手の手掌を斜め外,上方へ押し上げる。
・相手の右腕の下を,背中から内回りに入り,
 相手の手掌をやや下方へ落し投げら前方へ投げる。

・Aの受けに手掌を出してもらい重ねる方法でも同じ技が可能です。
・Bの握手のように手を差し伸べて,手が触れると同時に開始する方法でも
 同じ技が可能です。

(^_^)v


交差手掌合わせ
四方投げ変形落とし
★★☆

@取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法

【岡本正剛師範】
交差手掌合わせ直入り四方投げ

右相半身スタートで説明します。
・相手が差し出した手掌に手を合わせるや,手を外側に捻り上げます。
 自己の手掌が外を向くようになります。
・手を自己の前面でくるっとひっくり返すイメージで行います。
 あくまで,手掌先行で,相手の手が緩まないように行い,上方,頭の上まで動きを切らず行います。
・手首から撫で上げるイメージです。指は上下に相手の指の並びに重ね操作します。
・受けは手掌を内に,かつ上方に捻り上げられて状態になります。
・受けの指先の上に,取りの手掌の中央を軽く当てるように手を動かします。
・この状態,相手の指先に自己の右手手掌を当てた状態から,手掌で相手の手刀側を下方にゆっくりと落としていきます。
 ここまでくると,指一本で相手の手の指に当て,コントロールすることも可能です。

<受け>
・相手は,体を右にも左にも捻ることができず,極めて受けを取りにくく,
 腰を痛める可能性があります。
 取りは,ゆっくりと技を行います。
・受けは足を折り,真後ろへ受けを取るか,両足を空中にあげ受けを取ります。

<手の合わせ方>
・Bの握手のように手を差し伸べて,手が触れると同時に開始する方法でも
 同じ技が可能です。
・Cの交差取りで持たれる直前に手掌を上に向け,スタートさせても同じです。

(^_^)v


交差手掌合わせ
四方投げ変形落とし
変化倉田投げ
☆☆

@取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法

【T】
右相半身スタートで説明します。
・相手の差し出した手掌に手を合わせるや,手を外側に捻り上げます。
 自己の手掌が外を向くようになります。
・手を自己の前面でくるっとひっくり返すイメージで行います。
 あくまで,手掌先行で,相手の手が緩まないように行い,上方まで動きを切らず行います。
・手首から撫で上げるイメージです。指は上下に相手の指の並びに重ね操作します。
・受けは手掌を内に,かつ上方に捻り上げられて状態になります。
・受けの指先の上に,取りの手掌の中央を軽く当てるように手を動かします。
・この状態,相手の指先に自己の右手手掌を当てた状態から,再度,相手の手掌に手掌を当て,
 下方に丸く誘導し,体を開いて,倉田投げを行います。
・体は垂直に,目の前で大きなハンドルを操作するように行います。
 必要なら相手の足を丸く持ち上げます。
・受けは前受け身です。

・Bの握手のように手を差し伸べて,手が触れると同時に開始する方法でも
 同じ技が可能です。

(^_^)v


交差手掌合わせ
四方投げ変形落とし
変化内入り転換前方投げ

@取りが自ら手掌を
差し出し
受けに重ねて
もらう方法

【T】
右相半身スタートで説明します。☆☆
・相手の差し出した手掌に手を合わせるや,手を外側に捻り上げます。
 自己の手掌が外を向くようになります。
・手を自己の前面でくるっとひっくり返すイメージで行います。
 あくまで,手掌先行で,相手の手が緩まないように行い,上方まで動きを切らず行います。
・手首から撫で上げるイメージです。指は上下に相手の指の並びに重ね操作します。
・受けは手掌を内に,かつ上方に捻り上げられて状態になります。
・受けの指先の上に,取りの手掌の中央を軽く当てるように手を動かします。
・この状態,相手の指先に自己の右手手掌を当てた状態から,再度,相手の手掌に手掌を当て,
 または手刀部に手掌を当て,相手の内に浅く一歩右足から踏み出し転換し,前方投げ。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
 ・岡本正剛師範の「触れ合気」の導入部の操作。(大東流合気神伝 BABジャパン)
 ・菅沼師範の結びの説明(201年11月19日菅沼守人先生講習会 合気道愉々会)

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交差甲くっつけ呼吸投げ

こうさこうくっつけこきゅうなげ

交差甲くっつけ捌き
呼吸投げ
動作・技のポイント

交差甲くっつけ
呼吸投げ
のポイント
・交差取り呼吸投げの変化です。
 相半身で相手が手を取りに来るときに,取りから甲を相手の手掌に着けて
 技を開始します。
・技法としては,「くっつけ捌き」です。
 相手の手の動きを戻す動きを妨げて,相手との結合「結び」を作り,
 呼吸投げを行います。
 「伸張力」「真中」等が十分理解できないと結合が外れてしまいます。
 きちっとポイントを理解して行ってください。


・一番のポイントは相手がしっかり手首を持っていなくても技を繰り出せる
 理解するところです。

くっつけ合気を使った呼吸投げ
 →交差手掌合わせ呼吸投げ
 →逆半身片手手掌合わせ呼吸投げ
 →逆半身片手甲くっつけ呼吸投げ

交差甲くっつけを利用した技
 →腕切り上げ入身投げ

(^_^)v
交差甲くっつけ
呼吸投げの種類
動作・技の説明


交差甲くっつけ
倉田投げ
右相半身スタートで説明します。
・相手の手を,甲を上方へ上がることにより,誘導し,
 相手の後側面に左足から踏込み
 甲を相手の手掌に押し付け伸ばし,前方へ回し落とすころにより,投げます。

(^_^)v


交差甲くっつけ
肩入れ投げ
右相半身スタートで説明します。
・相手の手を,甲をくるっと前方に返します。
・相手の右腕が捻られ,それに応じ相手の体も右方向へ振れ動きます。
 左足を一歩右前踏み出し,右肩を相手の上腕の下に当てます。腰を使った体の合気でブルッと相手を投げます。

(^_^)v


交差甲くっつけ
内入り自己二教投げ
右相半身スタートで説明します。
・相手の手を,甲を上方へ誘導しながら,相手の内に前足を少し進め踏みかえ,
 その足を軸に反転します。
・相手の手掌に甲を当てたまま,右前方へ送足で投げます。
 自分の手の形は,二教が掛けられた形になります。

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
 ・岡本正剛師範の「触れ合気」の導入部の操作。(大東流合気神伝 BABジャパン)
 ・菅沼師範の結びの説明(201年11月19日菅沼守人先生講習会 合気道愉々会)

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後両手取り呼吸投げ うしろりょうてどりこきゅうなげ

後両手取り
呼吸投げ
動作・技のポイント



後両手取り
前方投げ

★★
固体捌きでも行えますが,流体捌きの方がより効果的な技になります。

右半身スタートで説明。

<同期シンクロナイズ型捌き>
・相手が右手を取るに来るや,左足を左前に踏み出し,この足を軸に,
 相手の動きに自己を同調させます。相手の掴んでいる右手の位置は,
 後ろに廻っている間は,自己の右腰前に位置させます。
・背転の動きを止め,
・後両手を握られてから,前方に大きく左足を踏み出し,
 両手を前に伸ばし投げます。

・動きが速いときは,足をふみかえた後,右足を大きく一歩踏み出し投げます。
・軽く相手の手を,自己の指先で握ることもできます。

<V字型捌き> 【Poul 131126】
・相手が右手を掴むや,左後足をやや後方へ,前右足を左足へつけるように下げ,
 三角体を作りながら,相手が左手を取りにくるのをまつ。
・相手が,左手を掴むや,左足を大きく踏み出し前方投げ。

・体の中心をしっかりさすため,技の最中は,足が三角体を作ることを意識して動くこと。
・左足はVの字型に動きます。

(^_^)v

後両手取り
前方落し

流体捌きでの技に適しています。

右半身スタートで説明。
・後より両手を握られてから,
 足はそのままに大きく前へ手を伸ばし,
 次いでその手に重心をかけていき,下方に落します。

<AU評価>
 ・AUにない技。ストンと落ちる。【Sean, Eri 2014】

(^_^)v

後両手取り
反転
顔面擦こすり投げ

★☆
流体捌きでの技に適しています。

右半身スタートで説明。
・相手に小指の方から手を掴ませる。
 相手が自己の側面にくる直前に,左足を踏みかえ,
 この左足を軸に,外に右足を回めぐらし,体を開き,
 右手刀で相手の顔を擦こす wipeように伸張力で前方に投げます。

・右手はいつも自己の真中に位置させます。
・投げる時に,上腕を使わず,伸張力を用い,手刀部先行で内肘がが開くように投げます。
 胸の前から,持ったボールを外に放り投げるイメージです。

<AU評価>
 ・「It works」技です。【Matt 140814】

(^_^)v
参照
 
☆達人の合気蔵書☆
☆達人の合気ビデオ☆
合気道技報(光和堂 1962)
合気道秘要(東京書店)



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呼吸投げ
Breath Throw
技別

Throwing Methods

呼吸投げ
解説
呼吸投げ
技のポイント
  

・自己の腕が伸びていなければ,相手の腕も伸びない。【米谷守正先生】
 伸張力が発揮できない。【T】

・投げのときに息を出す。「ハッ」。動きの中で気を出す練習。
 一般に稽古の最中は声を出さないが,開祖は時々声を出していた。【米谷守正先生】
 声を出すのは,息を出すのを同じ。息を出すことと伸張力の発揮は連動する。【T】
 したがって,呼吸投げ。

・くっつけ捌きを使った呼吸投げは,呼吸力をすべて投げに使用できるので,
 強烈な呼吸投げとなる。
 受けに注意。受けの技量の把握要。【T】

(^_^)v
呼吸投げの技
攻撃の種類
(1-1)


  前方投げ
  
<逆半身手掌くっつけ>
逆半身片手取り手掌くっつけ外捌き前方投げ
逆半身片手取り手掌くっつけ捌き内回転前方投げ
逆半身片手手掌合わせ外捌き前方投げ
逆半身片手手掌合わせ内回転前方投げ
逆半身片手手掌合わせ押ししゃくり上げ前方投げ

<交差くっつけ>
交差手掌合わせ腕潜り前方投げ
交差手掌合わせ四方投げ変形落とし変化内入り転換前方投げ

<逆半身甲くっつけ>
逆半身片手取り甲くっつけ内回転前方投げ
逆半身片手取り甲くっつけ外捌き前方投げ→(6)自己二教手首極め投げ

<手刀くっつけ>
○正面打ち内入り捌きくっつけ前方投げ★★★
○横面打ち内入り捌きくっつけ前方投げ★★★
正面打ち一教受け捌き前方手刀投げ


○逆半身片手取り後転換甲落とし前方投げ

○後両手取り前方投げ★★

(^_^)v
(1-2)

  手刀投げ
  
逆半身片手取り手刀投げ
諸手取り呼吸投げ

(^_^)v
(1-3)

  前方落とし投げ
<逆半身手掌くっつけ>
○逆半身片手取り手掌くっつけ外捌き前方落とし投げ
○逆半身片手取り手掌くっつけ捌き内回転前方落とし投げ

○後両手取り前方落し ★

(^_^)v
(2)手首絡め呼吸投げ
  
@逆半身片手取り手首絡め投げ
A諸手取り手首絡め投げ

(3)キャッチボール投げ
  
  
@逆半身片手取りキャッチボール投げ
A諸手取りキャッチボール投げ

(4)当身投げ
  (顎当て投げ)

@逆半身片手取り顎当て投げ
A正面打ち顎当て投げ

(5)一教投げ投げ
  
@正面打ち一教投げ

(6)自己二教手首極め投げ

@逆半身片手取り自己二教手首極め投げ
○逆半身片手甲くっつけ外捌き自己二教手首極め投げ

(7)二教投げ
  
  
@逆半身片手取り二教投げ
A交差取り二教投げ
B肩取り二教投げ
○両手取り片手二教投げ
○両手取り両手二教投げ

(8)合気投げ
@横面打ち内捌き片手合気投げ
A正面打ち内捌き合気投げ

 →<(1-1)手刀くっつけ前方投げ>
   @正面打ち内入り捌きくっつけ前方投げ★★★
   A横面打ち内入り捌きくっつけ前方投げ★★★

(9)三教投げ
@逆半身片手取り三教投げ
○横面打ち三教投げ

(10)四教投げ

@逆半身片手取り四教投げ

(11)腕返し投げ

 (直入り四方投げ)
  
@逆半身片手取り腕返し投げ

(13)占部投げ

  
 占部投げは,今から30年以上前に,占部さんに添わった技です。
相手の腕の下を潜り,反転しながら投げる技は,今までにない技でした。
 ・占部投げは,手掌を上にして持たせます。
 ・手掌くっつけ捌きとほとんど一緒です。くっつけ捌きでは相手の指の方向と
  取りの指の方向を意識的に合わせます。
  指先は,相手の内手首〜手掌の中央までの間に位置させます。
 ・相手の腕を潜る時,手の位置をあまり押込みすぎると,
  相手の真中へ位置し,安定してしまうので,注意が必要です。
  押込みすぎないように,相手の前方で位置させ続けます。

@逆半身片手取り占部投げ
○逆半身片手取り手掌くっつけ捌き占部投げ
A諸手取り占部投げ
B正面打ち占部投げ
○逆半身片手手掌合わせ占部投げ

(14)★倉田投げ
  (内入り呼吸投げ)
  (反転前方投げ)

  
 倉田投げは30年以上前,倉田さんから教わった技です。
逆半身片手取りでは相手の内に入り,しゃがみながら,
相手の目の前で回し投げる技です。演武技で決まります。
他の人が行っているのはほとんど見ません。
 ・目の前で大きなトラックのハンドルを回すイメージで行います。
 ・手が縮込んではうまく行きません。腕の伸張力を生かして行います。
 ・体は垂直に。
 ・膝をつきながらでもできます。
 ・後ろの手で,相手の足を持ち上げるということよりも,
  相手の足の動きを止める,蹴りや動きの中でも足による接触を
  防ぐとの意味合いが大きいです。
 ・種々のくっつけ捌きでもできます。

@逆半身片手取り倉田投げ
 ・持たれた相手の内手首を切り上げて投げます。
 ・持たれた相手の内手首を掴んで投げることもできます。

A交差取り倉田投げ
 ・相手の手首を下から切り上げ,外に体を移し投げます。

B諸手取り倉田投げ
 ・逆半身片手取りと同じと思って行います。外の内手首を切り上げた投げます。

C横面打ち腕掴み外捌き倉田投げ
 ・相手の横面打ちを捌き,内手首を掴み,外に出て投げます。
 ・同じく逆手にとって投げることもできます。

D正面打ち倉田投げ
 ・外にでて,正面打ちをかわし,その後相手の手首を受けからと取り投げます。

E突き倉田投げ
 ・外にでて,突きをかわし,その後相手の手首を受けからとって投げます。

<くっつけ技>
○逆半身片手手掌合わ倉田投げ
○交差手掌合わせ外捌き倉田投げ
○交差手掌合わせ四方投げ変形落とし変化倉田投げ
○逆半身片手甲くっつけ倉田投げ
○交差甲くっつけ捌き倉田投げ

(^_^)v
(15)内入り引っ張り投げ
  
@逆半身片手取り内入り引っ張り投げ
A相半身片手取り外捌き引っ張り投げ

・体の合気技のその場投げとは異なります。

(16)転換腕落し投げ
@逆半身片手取り転換腕落し投げ
○両手取り転換腕落とし投げ

(17)回し背面落し
  (その場回転崩し投げ)
  
@逆半身片手取り回し背面落し
A両手取り回し背面落し
B相半身片手取り背面落し

(18)突っ張り投げ つっぱりなげ    @諸手取りつっぱり投げ
A逆半身片手取りつっぱり投げ

・両足をほとんど動かさず,腰を積極的に使って投げた場合は,体の合気技。

(^-^)
(19)肩入れ投げ
  (ぶっつけ投げ)
  (肩極め投げ)
@諸手取り肩入れ投げ
A逆半身片手取り肩入れ投げ
B正面打ち肩入れ投げ
C顔面突き肩入れ投げ
D相半身片手取り肩入れ投げ

・両足をほとんど動かさず,腰を積極的に使って投げた場合は,体の合気技。

(^-^)
(20)両手前方投げ
  
@両手取り前方投げ

(21)後方投げ
  
@両手取り後方投げ

(22)角落とし投げ
  
  
@両手取り角落とし投げ
A逆半身片手取り角落とし投げ
B突き角落とし投げ

(23)天秤投げ
  (肘関節極め呼吸投げ)
  
→相手の背の高さ,位置関係で「肩入れ投げ」

@両手取り肘関節呼吸投げ
交差手掌合わせ四方投げ捌き天秤投げ★
○逆半身片手取り転換内捌き天秤投げ
○諸手取り天秤投げ
○交差取り天秤投げ
○横面打ち内捌き内入り天秤投げ

(^_^)v
(24)その場投げ 【米谷守正先生】  ★★☆
@逆半身片手取りその場投げ
A諸手取りその場投げ
B両手取りその場投げ

・両足をほとんど動かさず,腰を積極的に使った体の合気技。

(^_^)v
(25)反転投げ @逆半身片手取り内入り手首絡め反転投げ
A正面打ち外捌き腕掴み反転投げ
○正面打ち外捌き腕絡め反転投げ
○逆半身片手手掌合わせ顔面こすり返し投げ

○後両手取り顔面擦り投げ

(^_^)v

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たつひとの合気道 極意 礼法 体操 基本動作 呼吸法 固め技 投げ技 技目次

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