ワクチンについて
当病院では1年に1回のワクチン接種を推奨しています
ワクチン接種の回数には諸説あり、2年に一度、3年に一度でもいいという考えをされている先生方もおられる事は事実です。ではなぜ、当院では1年に1回の接種を推奨しているか。
2年に1回、3年に1回では病気を予防できるかどうかは未だ議論のまっただ中です。
もし、我々が2年に1回、3年に1回でいいと断言してしまった時に、もし、その病気にかかってしまったら?我々も飼い主様も悔やむに悔やまれないと思うからです。
もしかしたら2年、3年に1回でも多くのワンちゃんやネコちゃんは病気にかからずに過ごせるかもしれませんが、もしかしたらワクチンで防げるはずの病気になってしまう可能性も否定できません。
我々も後悔はしたくはありませんし、何よりも飼い主様に後悔してほしくないという理由から現在のところは毎年接種を奨励しております。
それでも2年、3年に一度の接種にしたいという飼い主様にはリスクがゼロではないことを了承していただいた上で、2年、3年に一度のワクチンプログラムで接種させていただきます。
(犬の8種混合ワクチンに関してはレプトスピラ予防は毎年が毎年必要である事は確かですので8種を接種されている方に関しては毎年接種になります)
もう一つの理由は、上記の理由もあって、多くのペットホテルや美容室が1年以内にワクチンを接種していることを条件にしています。急にワンちゃん、ネコちゃんを預ける必要性がでてきたときに、どこも預かってもらえないという事態が生じます。
そういった事情を知らずに2年、3年に一度でいいと言われたからという理由で受け入れてもらえないことのないようにするためでもあります。
当院における取り扱いワクチン
犬
5種混合ワクチン
8種混合ワクチン
ネコ
3種混合ワクチン
5種混合ワクチン
狂犬病予防接種
料金(京都府獣医師会規定料金)
登録料(初年度のみ)
:3,000円
注射料
:3,200円
日本ではワンちゃんに対する狂犬病の予防接種が「狂犬病予防法」という法律で義務づけられています。(毎年1回)
これは実はワンちゃんを病気から守るための法律ではなく、人間を狂犬病から守るための大事な法律なのです。
狂犬病は感染し、発症した場合、その死亡率は100%となります。しかもその末路は恐ろしく悲惨で凄惨なものなのです。
でも日本には狂犬病はないんでしょ?という考えの方もおられます。
しかし、ワクチンの接種率が75%を下回ってしまうとその病気が大流行するという法則があります。
そして島国であり、人口密度の高い日本でもし発生してしまうと、打つ手無く急速に感染が拡大していく可能性があるのです。
もしあなたのワンちゃんが感染し、感染源となってしまったら???
そのことを考えての法律でもあるのです。
フィラリア予防
フィラリアは蚊から感染る寄生虫です。
主に心臓に寄生して、大量の子虫を生んで血液中に放出します。
心臓に寄生するので咳などの症状が出て、最終的には心臓だけではなく、腎臓や肝臓にも影響を及ぼして死に至らしめる怖い病気です。
日本では主に犬の病気として認識されていて、犬のみの予防がメインとなっていますが、ネコのフィラリア症も存在しています。
(ネコのフィラリアに関してはご相談ください)
他の病気もそうですが、フィラリアは予防第一と考えてください。
一部、フィラリア予防を否定している方もいます。
その内容はフィラリアは患ってから治療すればよいという主張ですが・・・
治療は外科と内科もしくはその併用となりますが、外科は頚静脈から器具を心臓まで進めて、寄生虫を取り除くというものです。
内科で使う薬は「あの」ヒ素を含む薬です(投与後1ヶ月は絶対安静)しかもその療法とも治癒率が極めて高いものではなく、そんなリスクをお薦めはしません。
しっかり予防をすれば防げる病気です!
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