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専門家「ウイルス蚊相当いる」
09月04日 17時37分

代々木公園で採取された蚊からデング熱のウイルスが検出されたことについて、蚊の生態に詳しい国立感染症研究所昆虫医科学部の沢辺京子部長は「戦後、国内にいる蚊からデングウイルスが検出されたという報告は初めてだ」とした上で、「東南アジアなどのデング熱の流行地でも、ウイルスを持つ蚊は1000匹捕まえて数匹いるかどうかで、見つけるのがかなり難しい。今回は、公園の10か所で280匹近く捕まえただけだが、4か所でウイルスを持つ蚊が見つかった。いまもウイルスを持つ蚊が相当数、公園にはいるとみるべきだ」と話しています。
また「ウイルスを持つ蚊が卵を産み、次の世代にウイルスが引き継がれることは通常ほとんどないが、ウイルスをもつ蚊が多くなればその危険性も高まる」としています。
その上で、蚊の駆除について「最初の患者が刺された時期からすでに1か月近くになるので対策が遅かったと思うが、これからでも公園内のどの場所に蚊や幼虫が多いのかきちんと調べた上で、殺虫剤を効果的に散布して駆除を行う必要がある」と話しています。
さらに今回のデング熱で、感染が確認された人が11の都道府県であわせて56人になっていることについて「患者の自宅周辺などで二次的な流行が広がる恐れがあるため、蚊や幼虫を駆除したり蚊の発生するような場所をなくすなど、感染者が出た自治体での対策も必要だ。また、一般の人たちは蚊に刺されないよう気をつけてほしい」と指摘しています。