世界の自殺者 年間80万人超9月5日 9時52分
今月10日の「世界自殺予防デー」を前に、WHO=世界保健機関は、おととし世界でおよそ40秒ごとに1人となる、合わせて80万人を超える人が自殺したという推計を発表し、各国に自殺予防の取り組みを強化するよう呼びかけています。
WHOの発表によりますと、おととし世界で自殺した人は推計で80万4000人に上り、平均するとおよそ40秒に1人が自殺したことになるということです。
日本は、人口10万人当たりの自殺者の数が18.5人と、世界の平均の1.6倍で、人口30万人以上のWHOに加盟する172国のうち18番目、高所得国の中では4番目に高い割合となっています。
10万人当たりの自殺者の割合が最も高かったのは、南米のガイアナで44.2人、次いで北朝鮮の38.5人、韓国の28.9人などとなっています。
自殺者の割合は70歳以上の世代が最も高い一方で、15歳から29歳までの若い世代でも自殺が2番目に多い死因となっていて、あらゆる年代で自殺の予防策を進めることが重要な課題になっていると指摘しています。
WHOは、2020年までに各国の自殺率を10%削減する目標を掲げていて、さまざまな対策を通じて自殺は予防できるとして、各国に対して関係者が協力して対策を強化するよう呼びかけています。
国別の自殺者数
WHOが発表した推計で、人口30万人以上のWHOに加盟する172国のうち、2012年の人口10万人当たりの自殺者数が多かった国は以下のとおりです。
▽1位ガイアナ、44.2人。
▽2位北朝鮮、38.5人。
▽3位韓国、28.9人。
▽4位スリランカ、28.8人。
▽5位リトアニア、28.2人。
▽6位スリナム、27.8人。
▽7位モザンビーク、27.4人。
▽8位ネパールとタンザニア、24.9人。
▽10位カザフスタン、23.8人。
また、WHOが高所得国とする国のうち、2012年の人口10万人当たりの自殺者数が多かった国は以下のとおりです。
▽1位韓国、28.9人。
▽2位リトアニア、28.2人。
▽3位ロシア、19.5人。
▽4位日本、18.5人。
▽5位ポーランド、16.6人。
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