ポプラ社から2014年9月10日に発売される絵本『Gus&Me ガスじいさんとはじめてのギター』が、発売前からネットで話題になっている。原作者はザ・ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズで、翻訳を手がけたのは日本のミュージシャン奥田民生だ。同社には、音楽関連の媒体はもちろんのこと、リチャーズ氏や奥田氏のファンからの問い合わせが多く寄せられている。通常の新刊本と比べても反響は大きく、これまで取り引きのなかったアート系、音楽系に強い書店からの引き合いも増えているという。
同社の担当者が奥田の作詞のセンスに注目し、翻訳を依頼し実現。奥田は「英語が得意ではない」と当初は戸惑いを見せていたものの、短い文章が中心の作品であること、原作者がリチャーズだったことから引き受けたそうだ。
『Gus&Me〜』はリチャーズ氏初の絵本で、9月10日に世界同時発売の予定。リチャーズ氏と、ジャズミュージシャンだった祖父との思い出を描いた作品だ。「音楽ファンはもちろん、祖父と孫の物語ということで、小さなお子さんにも読んでもらいたい」と同社担当者は話している。
(文/樋口 可奈子)