マシソン、復活S!右足負傷後初登板「もう大丈夫。100%」
2014年9月4日6時0分 スポーツ報知
開き直った。マシソンは一番、自信のある直球を投げ込んだ。2点リードの9回2死満塁から、高めの154キロで松山を詰まらせて二ゴロに仕留めた。「攻撃的に強い気持ちで投げたよ」。絶体絶命のピンチをしのいでの22セーブ目。いつも以上に仲間との勝利のハイタッチに力が入った。
8月30日のDeNA戦(横浜)で、打球が右ふくらはぎ付近を直撃し、その後、サヨナラ負けを喫した。翌31日の同カード。「投げようと思えば投げられた」が、原監督に患部の回復に専念するよう促され、ベンチから外れた。この日が負傷後、初登板。「監督には感謝しています。もう大丈夫だ。100%です」と恩返しに燃えていた。
夏場以降、救援陣がフル回転する厳しい戦いが続く。守護神は先日、「確かに最後は自分かもしれない。でも、投げないけど何回も肩をつくって準備してくれている中継ぎ投手もいる。そういう人の存在を忘れちゃいけないんだ」と語気を強めた。「ブルペンの結束は、日に日に強くなっているよ」と残り試合を全員で乗り切る覚悟だ。
後半戦直前の2日間の球宴休みでは、富士山登山と東京サマーランドに出かけて英気を養った。特に富士山の美しさに感動したといい「絶対に日本一になる」と誓った。この日、先発で72球を投げてから中2日の久保はベンチを外れていた。チームは7回から3イニング連続満塁のピンチを背負ったが、帰ってきたクローザーが試合を締めくくった。(片岡 優帆)