小山、5勝!5回粘った1失点
2014年9月4日6時0分 スポーツ報知
◆巨人4―2広島(3日・上毛敷島)
味方の逆転を信じていた。1点を追う5回1死二、三塁。小山は自身の代打・井端が逆転2点打を打った瞬間、ベンチで両手をたたいて飛び上がった。5回87球3安打1失点で降板も、5勝目。同級生のマエケンに投げ勝った。「僕個人がどうこうより、この時期の首位攻防で、チームがマエケンに勝ったことが大きいです」と喜んだ。
慣れない地方球場に加え、天気は雨。序盤から本調子でなかったが、工夫した。通常、フォークボールは全体の3割前後。だが、この日は早いカウントでも使い、37球の直球よりも2球多く投げた。積極的な広島打線の裏をかき「阿部さんがうまくリードしてくれました」と頭を下げた。
この日は、中日・浅尾と幼なじみの姉・愛香さんの30歳の誕生日。姉を通じて小さい頃、浅尾とキャッチボールをして野球の楽しさを実感したのもいい思い出だ。「今日は姉の誕生日なんです」と試合前から気合が入っていただけに「勝てて良かった。いいプレゼントになりました」と笑った。
昨年までのプロ通算3年間で2勝。開幕前、川口投手総合コーチに「もういらない。2軍で結果を出さないと使わない」と突き放されてから、はい上がってきた。「マエケンは異次元。すごい投手で、まだ投げ合えるなんて言えない。いつか実力的に投げ合えるように頑張っていきたいです」と勝って兜(かぶと)の緒を締めた。(片岡 優帆)