井端、逆転コロコロV打!原巨人、連勝3差!4日にもM22
◆巨人4―2広島(3日・上毛敷島)
巨人が2試合連続で広島に逆転勝ちし、ゲーム差を3に広げ、きょう4日にも優勝マジック22が点灯する。1点を追う5回1死二、三塁で代打・井端がラッキーな2点打を放つと、続く長野の11号2ランで突き放した。小山は5回1失点で5勝目。6回以降は香月、山口、西村、マシソンの継投で逃げ切った。
ボテボテのゴロが、大きな幸運を呼び込んだ。1点を追う5回1死二、三塁。小山の代打・井端が、カウント2―2から、前田の内角シュートに必死で食らいついた。三塁走者のロペスが猛然とスタート。同点を狙ったギャンブルだった。
弱い打球が、投手と一塁の真ん中に転がった。「自分の形はどうであれ、バットに当てて前に飛ばして1点を取る気持ちだけだった。いいバッティングじゃないけど、結果が最高だった」。結果的に、マエケンと松山が互いに譲り合う形となり、ゴロは無人の一、二塁間を抜けライト前へ。赤ヘルぼう然の、逆転2点打だ。8月10日のヤクルト戦以来、16打席ぶりの安打が、勝負の分かれ目だった。
秘策だった。マエケンに4回まで1安打。雨脚の強まった5回、ロペス、村田の連打で作った好機に、原監督はそこまで3安打1失点の小山をスパッと代えた。「数少ないチャンスの中で、ここだな」と勝負に出た。川相ヘッドは「井端なら前に飛ばしてくれるだろうと、ロペスにギャンブルスタートさせた」と説明した。長野が2ランで続き、一挙5安打4点。マエケンを攻略した。「井端は決していい当たりではなかったけどね。長野も非常に見応えのあるホームランを打った。ナイスビッグイニング」。指揮官はヒーローを持ち上げた。
しびれるV争い。井端の原動力になっているのは、39歳の同級生で親友の高橋由への思いだ。
先月24日の中日戦で、高橋由は右手中指伸筋腱(しんきんけん)を脱臼して戦線離脱した。同26日の阪神戦の試合前。この日登録抹消された高橋由から、東京Dのロッカールームで声をかけられた。ニヤッと笑って「さみしくて死ぬなよ」。井端も返した。「そうだな…死んじゃうかもなあ…」
井端は言う。「そりゃあ、さみしいよ。あいつが頑張っているから、俺も頑張れていた。人の分まで頑張れるほど力はないけど、戻ってくるまで首位でいられたらね」
長野、前橋と地方での首位攻防戦で連勝し、広島とは3ゲーム差。4日に巨人が勝ち、DeNAが負ければ、優勝マジック22が点灯する。試合後は、シャワーも浴びず、バスで約2時間かけて宇都宮へ移動した。「一戦一戦『疲れた、全部出し切った』と言える戦いをやっていければ」と井端。3タテで、コイも移動疲れも、吹き飛ばす。(太田 倫)
▼G4日にもM22点灯 4日の試合で巨人が広島戦に〇、DeNAが阪神戦に●の場合、広島とDeNAは自力優勝の可能性が消滅。セでは巨人以外の5チームに自力Vの可能性がなくなるため、巨人に優勝へのマジックナンバー22が点灯する。