【ＤｅＮＡ】キヨシ、本塁クロスプレー判定に激怒！虎サヨナラ後退場

　◆阪神４ｘ―３ＤｅＮＡ（２日・甲子園）

　３連勝に向けてのラストイニングで、奈落の底に突き落とされた。

　「どう見たってアウト。それで抗議に行った」

　阪神のサヨナラ勝ちで沸き返る甲子園。中畑監督は血相を変え、吉本球審に突進した。

　１点リードで迎えた９回。抑えの三上が乱れ、１死満塁とされた。今成に左前へ落とされて、まず同点。二塁走者のマートンも猛然と本塁へ突っ込んだ。「滑り込んだ後、マートンもアウトと思ったぐらいだ」とキヨシ監督。が、捕手・黒羽根のタッチは遅れ、微妙なタイミングながら「セーフ」と判定された。

　今季６度目のサヨナラ負けが決まると、吉本球審に胸を突き出してタックルだ。「体当たりされ、勢いも強かった」。キヨシ監督と激しい言い合いになった吉本球審は退場を宣告。試合終了後に退場、のケースは珍しいが「試合が終わったからといって、何をやってもいいという訳ではない」と、吉本球審は毅然（きぜん）と言い切った。これで就任から３年連続、４度目の“レッドカード”。３日以降、重い処分が下される可能性がある。

　勝てば３位・阪神まで４・５差。試合後、落ち着きを戻したキヨシ監督は「追加点を取れなかったことが、最後の抗議につながった。阪神さんがあきらめないものを持っていた」とライバルの執念をたたえた。綱渡りのＣＳ戦線。嫌な流れを断ち切り、奇跡的な追い上げを起こすしかない。（長田　亨）