【日本ハム】大谷、自己最悪8四球で4敗目「特に何もないです…」

2014年9月4日6時0分  スポーツ報知

 ◆日本ハム1―3楽天(3日・札幌ドーム)

 マウンドを降りると、大谷は天井を見上げ、首をかしげた。7回2安打9奪三振2失点も自己ワーストタイの8四球。2~7回に毎回四球を出し、試合のリズムはつくれなかった。「(問題は)ひとつだけではなく、いろいろあると思う。納得のいったことはなかった」。今季4敗目を喫し、終始、厳しい表情で質問に答えた。

 10勝目を挙げた8月26日のソフトバンク戦(ヤフオクD)では、3回以降から、「腕を振りすぎないようにした」と7回1失点と好投し、復調の兆しを見せた。この日も初回に3者連続空振り三振を奪うなど、最速158キロの直球と変化球がさえ、3回まで5奪三振と立ち上がりは好調だった。

 しかし、4回に落とし穴が待っていた。先頭の岡島に四球、ジョーンズにはストレートの四球を与え、銀次にはど真ん中の151キロをはじき返された。結局、この2点二塁打が敗戦に直結した。「(原因は)特に何もないです…」と多くを語らず、ふさぎ込んだ。厚沢投手コーチは「4回にちょっと変わった。よかった時のような、本当の感覚は戻ってない」。前半戦までに9勝を挙げた好調時の状態ではないと語った。

 2日に稲葉が今季限りでの現役引退を表明した。ともに時間を過ごしたのは2年間だけだったが、「選手としても人としても目標にしている。1試合でも一緒に戦って勝ちたい」。そう意気込んでいたが、結果にはつながらなかった。

 これでチームは3連敗。次回への修正点を聞かれても、「まだ終わったばかりなのでこれといったことはない」と大谷。残り25試合。登板は最多でも4度となる見込みだ。Aクラス確保へ向け、悔しさを力に変えるしかない。(後藤 亮太)

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