豊響「秋場所はチャンス」三役昇進に自信

2014年9月3日18時39分  スポーツ報知

 大相撲の新大関・豪栄道(28)=境川=と同部屋で2005年の初場所で一緒に初土俵を踏んだ同期入門の東前頭5枚目・豊響(29)が「秋場所はチャンスだと思う」と秋場所(14日初日、両国国技館)での初の三役昇進に自信を見せている。

 3日、東京・足立区の境川部屋で稽古を行い、関脇・妙義龍(27)ら関取衆との申し合いでは28番で15勝。185センチ、188キロの巨体を生かし「平成の猛牛」との異名を持つとおり、立ち合いから一気に前に出て圧倒する相撲が目立ち「体調は悪くない。これを続けていかないといけない」とうなずき、師匠の境川親方(元小結・両国)も「ここ1年で1番調子がいい」と太鼓判を押した。

 部屋の活性化が発奮材料となっている。同期入門の豪栄道が大関に昇進し、部屋の幕内力士も5人となった。「刺激になりますよ。普段から稽古しているとみんな力がついてきたのも分かる」と5人の中で最年長の29歳に火がついた。

 秋場所の番付は東前頭5枚目。横綱、大関の上位陣との対戦の可能性は低いが星を伸ばせば一気に三役昇進を望める地位だ。秋場所で新入幕から43場所目。所要43場所で新三役となれば史上7番目のスロー記録。「三役という気持ちは常に頭にある」と燃えている。

 12年夏場所で横綱・白鵬を破り涙を流したのは鮮烈な記憶。幕内中位で足踏みを続ける苦労人が、再度土俵を盛り上げて、三役昇進を虎視たんたんと狙っていく。

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