「朴槿恵大統領から贈り物が届きました」 朝日記者ツイートで分かった両者の「日常的な交流」
J-CASTニュース 9月2日(火)15時0分配信
朝日新聞のソウル特派員が韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領から贈り物が届いたとツイッターで明かした。朝日新聞社では、「大統領府と記者の日常的な交流の一環」だと説明しているが、一部で癒着ではないかとの憶測を呼んでいる。
ツイートしたのは、2014年4月から朝日新聞ソウル支局に所属している東岡徹記者だ。朝日の記事によると、それまでは主に政治部で首相官邸や外務省、自民党を担当していた。
■歴代大統領も外国人記者らに贈り物をしていた
その8月30日付ツイートによると、東岡記者の元には、日本のお盆に似た韓国の「秋夕(チュソク)」を前に、朴槿恵大統領から贈り物が届いた。日本のお中元に似たものらしい。東岡記者は、「各界の関係者に贈るのが恒例らしく 中身は干し肉、松の実、ナツメでした」と贈り物の写真付きで解説していた。
ところが、つぶやいた直後から、ツイッターなどでは批判が相次いだ。
「とんでもない韓国との癒着の証拠」
「新聞社のコンプライアンス上どうなの?」
批判は、新聞そのものにも向き、「記者が贈り物を受け取る新聞社。そんな新聞が信じられるか!」といった声も出た。東岡記者のツイートは、その後しばらくして削除されたが、問題があると思ったから削除したのではないかといった声さえ上がっていた。
とはいえ、外国人記者らに贈り物をするのは、歴代の韓国大統領がやっていたことらしい。
産経新聞ソウル支局長だった黒田勝弘記者のコラムによると、故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領も就任1年目の2003年9月に、マスコミあても含めて5000個の贈り物を配っていた。このときは、韓国の伝統菓子とお酒のセットだった。
李明博(イ・ミョンバク)前大統領時代の09年にも、コメとコメで作った麺が外国人記者にも届いていたと黒田勝弘記者は明かしている。
韓国がそのときにPRしたいものをマスコミなどに贈っていたというのが実情らしい。贈り物の特産品が、時にはニュースになることもあったそうだ。
朝日新聞の東岡徹記者は、必ずしも韓国寄りの記事を書いていたわけではないらしい。2014年8月9日のツイートでは、産経新聞の加藤達也ソウル支局長が朴槿恵大統領への名誉棄損の疑いで韓国の検察から出頭要請されたことについて、「やり過ぎではないかと思う」と疑問を呈していた。
ただ、韓国のPR目的だったとしても、マスコミが政治家などから物品を受け取ることについては、疑問も出ている。
朝日新聞社の広報部では、「例年、大統領名で韓国の国会議員や文化、宗教、経済界、さらに大統領府に登録している国内外の記者ら数千人に届けられています。大統領府と記者の日常的な交流の一環です」と取材に答えた。
産経新聞社にも取材したが、広報部では、韓国の大統領から贈り物を受け取っていたことについてコメントしなかった。朝日の東岡記者のツイートについて、「ご指摘のツイッターの内容が確認できませんので、回答は差し控えます」とのことだった。具体的には、ツイートが削除されていたことを指すらしい。
最終更新:9月2日(火)15時44分
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