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国際
【歴史戦 第6部「主戦場」米国(5)】中国が正面に 狙いは「日米離反」 終わらない「慰安婦」糾弾
年数百万ドル支払い
こんな内容の記事がワシントン・ポストの一部として配られるのだ。しかもその別刷りは、フード・セクション(食べ物特集紙面)のすぐ前に折り込まれているため、特に主婦層が目にすることになる。
実は、6ページからなるこの別刷りは中国共産党中央宣伝部が直轄する英字新聞チャイナ・デーリー(中国日報)そのものである。第1面の上段には、小さな文字で「このセクションはワシントン・ポストの報道や評論ではない」と書かれているが、注意してみないと区別できない。
中国共産党はポスト紙に毎月1、2回、政治宣伝の英語版を「新聞」として折り込ませ、年間数百万ドル単位の代金を払っているのだ。対米宣伝では歴史問題、近年は慰安婦問題での日本糾弾が主題となり、非難の内容は「世界抗日戦争史実維護連合会」(抗日連合会)や「ワシントン慰安婦問題連合」(慰安婦連合)の年来の主張とあきれるほど一致している。
中国の対米プロパガンダについて、長年の中国研究者でジョージ・ワシントン大教授のロバート・サターは、「日米同盟の弱体化が基本の戦略目標であり、そのための日米離反策として日本の歴史問題を使い、米側に日本不信を広めることが狙いだといえる」と論評した。
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