代々木公園で採取の蚊からデング熱ウイルス9月4日 12時24分
東京の代々木公園や周辺を訪れた人の間でデング熱への感染が広がっている問題で、東京都が3日公園内で採集した蚊を調べたところ、デング熱のウイルスが検出されたことが分かりました。
東京都は公園内に今もウイルスを持った蚊が生息しているとみて、さらに蚊の駆除を行うなどの対策を検討しています。
デング熱は蚊が媒介する感染症で、3日までに、東京都や大阪府、それに北海道など11の都道府県に住む48人の感染が確認され、全員が先月、東京・渋谷区の代々木公園やその周辺を訪れた際に蚊に刺されて感染した疑いのあることが分かっています。
このため東京都が3日、公園内の10か所で蚊を採集し、都の研究施設で調べたところ、デング熱のウイルスが検出されたことが分かりました。
東京都は公園内に今もウイルスを持った蚊が生息しているとみて、さらに蚊の駆除を行うなどの対策を検討しています。
専門家「ウイルス持つ蚊が相当数いること示す」
蚊の生態に詳しい国立感染症研究所・昆虫医科学部の沢辺京子部長は「東南アジアなどのデング熱の流行地でもウイルスを持つ蚊は1000匹捕まえて数匹いるかどうかで見つけるのがかなり難しい。それが、今回のような捕獲方法で見つかったということはウイルスを持つ蚊が今も公園内に相当数いるとみるべきだ」と話しています。
そのうえで、「ウイルスを持つ蚊が卵を産み、次の世代にウイルスが引き継がれることは通常、ほとんどないが、ウイルスを持つ蚊が多くなればその危険性も高まる。公園内のどの場所に蚊や幼虫が多いのかきちんと調べたうえで、殺虫剤を効果的に散布して駆除を行う必要がある」と話しています。
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