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【スポーツ】

<首都スポ>中大が王者亜大破る 戦国東都が開幕

2014年9月4日 紙面から

亜大−中大 8回裏中大2死二、三塁、勝ち越しの2点適時三塁打を放ち雄たけびを上げる福田将=神宮球場で(斉藤直己撮影)

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◇東都大学野球<第1週第1日>

 秋季リーグ戦が開幕した。春は5位に甘んじた中大が、リーグ6連覇中の亜大に5−3で逆転勝ち。打線を強化した中大は、福田将儀外野手(4年・習志野)が、亜大のドラフト候補右腕、山崎康晃投手(4年・帝京)から勝ち越し打を含む2安打2打点と活躍。中大はこのカード7季連続で勝ち点を落としているが幸先よく白星発進。戦国東都を予感させる幕開けとなった。 

 スライダーを狙い打った打球がセカンド後方に落ちた。8回、同点に追い付きなお2死二、三塁で、中大の福田将が決勝2点三塁打。守備のスキもつく好走も見せた。「春に直球を打っているし、きょう三振していたのがスライダーだったので、ストレートは来ないと思いました」。7回の左前打と同じく、山崎の勝負球を狙い通りに仕留めた。

 ドラフト候補の山崎からホームが遠かった。春は開幕戦で1点に抑えられ、3回戦で完封負け。しかしこの日は、7回に新城が右中間二塁打で23イニングぶりの得点をたたきだして突破口を開くと、山崎に苦手意識はないという自称・山崎キラーの福田が8回に勝ち越し打で、山崎をマウンドから引きずりおろした。「亜細亜に、ずっと優勝を見せつけられている。ドラフト候補投手の山崎にも、どうしても勝ちたかった」。最後の秋。4年の意地もあった。

 今春はチーム打率2割4分1厘でリーグトップながら、得点は亜大のほぼ半分の24点。投手陣を援護できなかった打線もパワーアップ。四球をはさんで、うまくつながった。7イニングを2失点で降板した先発の山手は「オープン戦でもよく打った。切れ目がなくなった。また開幕負け投手になるところを救われた」と照れ笑い。秋田秀幸監督(59)は「きょうの山崎君は、付けいるすきがあった。1、2点なら何とか…と思った。選手が勝負を捨てなかったのが勝因」とほめた。

 中大が亜大に先勝したのは2011年秋以来で6季ぶり。12年に就任した秋田監督にとっては初めてだ。しかも開幕戦勝利。「初戦に勝つと気持ちいいですね」。この勢いで連勝し、7連覇を狙う王者からチーム8季ぶりの勝ち点を奪い、秋の戦国東都を一気に熱くする。 (小原栄二)

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