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» 2014年09月04日 08時45分 UPDATE

「Google自動運転車」に多数の欠点 鈍感センサー、地図頼り……雨雪の日は走れず (1/3)

Googleが試作した完全自動運転車について、MITが発行する科学雑誌が2日までに、「大雨や雪の降る日は走行できない」とする分析リポートを掲載した。安全性を疑問視する声は強く、実用化が遅れるのは避けられない状況だ。

[SankeiBiz]

 米グーグルが2017年の実用化を目指し5月に試作車を公開した完全自動運転車について、米マサチューセッツ工科大学(MIT)が発行する科学雑誌が2日までに、「大雨や雪の降る日は走行できない」とする分析リポートを掲載した。

 周囲の状況を把握するセンサーの感度が鈍く、大粒の雨や雪を障害物と判断し動けなくなってしまうという。

 また地図データに頼りすぎているため、未入力の状況に遭遇すると、立ち往生してしまうとも指摘した。グーグル側は多数の欠点を認めた上で、改善可能としているが、安全性を疑問視する声は強く、実用化が遅れるのは避けられない状況だ。

MITが欠点分析

 「(米国の)国土の99%で走行できない自動運転車を、あなたは購入しますか?」

 こんな書き出しで始まるリポートを掲載したのは、8月28日に発売された「MITテクノロジーレビュー」。1899年に創刊された権威ある隔月発行の科学誌で、そのリポートの信頼性は高い。

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