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【プロ野球】

マエケン4失点 広島、首位攻防戦で痛恨の連敗

2014年9月4日 紙面から

5回裏1死二、三塁、井端の打球にグラブを出したが捕球できず2点適時打を許す前田(會津智海撮影)

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◇巨人4−2広島

 雨の中、鯉党から飛んだ「マエケン、次は頼むぞ!」という声援が、むなしく響いた。6イニングを6安打の4失点で降板。「粘りたかったです。なかなかうまくいっていないな、と思うこともありますが。頑張ります」。前田は淡々と敗戦の弁を述べ、帰りのバスに乗り込んだ。

 首位攻防戦で痛恨の連敗。4日、巨人に敗れると自力優勝の可能性が消滅し、DeNAが阪神に負けると、巨人に優勝マジック「22」が点灯してしまう。

 4回まで1安打、二塁も踏ませなかった。しかし1−0の5回、1死二、三塁から井端のボテボテの打球が一、二塁間に転がった。

 前田は一塁カバーに走りながら、グラブを差し出すも、届かなかった。ボテボテのゴロが右前に達する逆転打。石井守備走塁コーチは「松山は(一塁守備が)不慣れでも捕ってほしかった。1点取られても、2死三塁にしないと」と嘆いた。松山は「マエケンというよりも(二塁の)菊池が捕ると思った。でも、僕が捕らないといけなかった」と猛省した。

 前田は苦笑いして仕切り直しを図ったが、なお2死一塁から長野に甘く入った直球を左翼席上段へ運ばれた。「あれはうまく打たれました。でも抑えたかったです」。動揺を隠せずマウンドで表情が凍り付き、一挙4失点を受け止めた。

 これで後半戦は7試合で1勝4敗。レンジャーズなど大リーグ関係者が視察に訪れた中、またも白星を逃した。

 中5日の登板だった。首脳陣は今後も中5日ローテを崩さない方針。23年ぶりの優勝は、エースの巻き返しにかかっている。 (山本鋼平)

 

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