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ヨーロッパ中央銀行 金利さらに引き下げ
9月4日 23時14分

ヨーロッパ中央銀行 金利さらに引き下げ
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ヨーロッパ中央銀行は、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会を開き、ユーロ圏がデフレに陥るのを未然に防ぐ必要があるとして、過去最低の水準になっている政策金利を、今の年0.15%からさらに引き下げて0.05%とするなど、一段の金融緩和に踏み切ることを決めました。

ヨーロッパ中央銀行は4日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会をドイツのフランクフルトにある本部で開きました。
その結果、政策金利を過去最低の水準になっている今の年0.15%から、さらに引き下げて0.05%とするほか、金融機関から資金を預かる際の金利もマイナス0.2%に引き下げ、実質的に手数料を増やして、金融機関が余剰資金を貸し出しに振り向けるよう促すなど、一段の金融緩和に踏み切ることを決めました。
金利引き下げは、ことし6月以来3か月ぶりです。
また、ヨーロッパ中央銀行は金融機関の貸し出しを増やすため、金融機関から「資産担保証券」と呼ばれる金融資産を買い取る新たな対策を、来月から実施すると発表しました。
ユーロ圏では、先月の消費者物価指数がおよそ4年10か月ぶりの低い水準となるなど、デフレへの懸念が強まっており、ヨーロッパ中央銀行としては、さらなる金融緩和に踏み切ることで、ユーロ圏がデフレに陥るのを未然に防ぐねらいがあります。
ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁は、記者会見で「政策金利は下限に達した」と述べたうえで、「われわれは必要に応じて、追加の措置を実施する決意で一致している」と強調し、今後、各国の国債などを買い取る量的緩和を含む、さらなる金融緩和に踏み切る可能性を示唆しました。
今回の利下げで、政策金利の水準はゼロに近い状態になり、これ以上の金利引き下げが難しくなるなか、デフレの防止に向け、ヨーロッパ中央銀行は一層難しいかじ取りを迫られることになります。

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