日本暴力団への密売企て 覚せい剤密輸組織摘発=韓国
【仁川聯合ニュース】韓国の仁川地検は3日、覚せい剤4.05キロ(末端価格約13億円)を中国から密輸し、日本の暴力団に渡そうとしたとして、麻薬類管理に関する法律違反の罪で6人を起訴したと発表した。中国に逃亡した供給担当の男(39)は国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、国際手配した。
7人は2月19日、中国・広東省の深センから覚せい剤をアイスボックスの下部に隠して密輸した。監視、運搬、受け取り、資金管理など担当を分けていたという。
検察は覚せい剤を日本の暴力団に密売しようとしたとみている。最近まで日本人に成りすましていた主犯の男(54)は、日本の暴力団に太いパイプがあるという。供給担当の男は日本最大の指定暴力団、山口組と協力し、覚せい剤を販売した前歴がある。ただ、中国現地の覚せい剤販売組織や山口組の関与者は特定できなかった。
主犯の男ら5人は3月から5月20日までに次々と逮捕・起訴され、うち4人は一審で懲役5〜10年の重刑が言い渡された。主犯と接触し、供給担当の男に資金を提供した男(53)は今月3日に起訴された。
押収したアイスボックスと覚せい剤=3日、仁川(聯合ニュース)