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 生まれて初めて望遠鏡買ったよ 双眼鏡で遊ぼう! 獅子座流星群1998 金をかけずに冷却 Project ! 【BBS】 【Blog】

2005.7.6追記
  年に1〜2回、オーバーヒートのダイアログがポップアップすることがある。
  そんなときは大体パソコンの吸気口が埃で詰ってるか、CPUのヒートシンクに埃が詰ってる。
  パソコンを開けて掃除機でクリーニング、というのはもう定番になってしまいました。

『金をかけずに冷却』Project!   2002.8.10

最近(8/10)の暑さでうちのPCがチンチンに熱くなっていました。このままじゃなけなしの金をはたいて買った Athlon Thunderbird 1400MHz がフーリガンよろしく暴徒と化し、HDDのデータを壊しまくらないとも限らないため、急遽冷却改善に挑戦しました。

コンセプトは、「外は酷暑だ!なんとか家にあるだけの材料でやらねば…。」 (-_-、、、デス


■まずこれを御覧ください

真夏の、風通しが良い、エアコンの無い室内に置かれた、PC各部の温度です。(神奈川県南部)


8/ 9: 実施前
8/10: フロントベイのフタを開ける。(CPU冷却を狙って。)
8/11: 背面ファン(排気)を前面ファン(吸気)へ移動する。(CPU冷却を狙って。)
       前面ファン直後へHDDを移動する。(HDD冷却を狙って。)
8/12: 背面の穴からCPUまでを、ダクトでつなぐ。(CPU冷却を狙って。)
8/13: ひとつだけ5”ベイにあったHDDも、前面ファン直後へ移動する。(HDD冷却を狙って。)
8/14: 5”ベイに、CD−R冷却用にファンを取り付ける。

いかがですか?
・CPU温度が     6℃低下
・ケース内温度が  9℃低下
※注
 ※注: ASUS ProbeのMB温度表示と、ケース内温度実測値の差は1℃程度であることを確認しました。

グラフには表現されていませんが、
・HDD温度の大幅低下 
・CD−Rドライブ温度の大幅低下


という成果も得られており、PC内部の全てのパーツ温度を一様に低下させることに成功しました。

しかもこれは新たにお金を1円もかけずに達成されました。←ここポイントね(笑)
(この辺りが出口の見えない不況長期化するデフレ社会の世相を反映していていいでしょう?)


■現状
 Athlon TB 1.4GHz を 133MHz×10.5倍 の定格で使用しています。
なんワットか覚えていないのですが、このCPU物凄いエネルギー喰いなんです。
普通の家の室内蛍光灯なんかよりずっと電気を喰います。

CPU MB HDD1 HDD2&3
温度 61℃ 47℃ 熱々 熱々

※ 熱々:指をギューっと押し付けていると10秒は触っていられない熱さ
※ 熱 :10秒以上触ってはいられるけど、それでもかなりな熱さ
※ 暖 :熱めのお風呂ていどの熱さ

HDD1は、空き5”ベイに、 HDD2&3 は標準のHDD用スロットに付いてます。
 ケース背面ファン: 2000rpm × φ8cm … 低速ファンだけに能力は低いです。
 ケース前面ファン: なしです

※ 改造前の写真は古いのしかなかったです。

CPUも現在のAthlonと違ってDuronだし…いくらなんでもこりゃぁ古すぎ!(汗


■排気煙突
まずは、以前行った『電源排気ファンの煙突』改造の写真をご紹介しましょう。当初ケース背面ファンは取り付けていなかったのですが、うちのPCのすぐ後ろには壁があるため、電源ファンから排気された熱風が壁に当たって戻ってきて、ケース背面ファン取り付け用の穴から再び吸い込まれてしまい、ケース内温度がドンドン上昇する、という悪循環を抱えていました。それを解決するために排気をPC後方へではなく、上方へ向かって吹き出すように煙突を付けた写真です。300Wの温風ヒーターみたいです。冬になったら前方向にだして、温まろうかな。(笑)

材料は雑誌の表紙の紙をハサミで切って、荷造り用幅広透明テープで組み立てて、両面テープで取り付けました。組立時間15分

これで煙突のすぐ下に見える(背面ファン用の)穴から、熱風が内部へ戻ることはなくなりました。


■フロントベイのフタを開ける
それでは本題の、手元の材料で冷却プロジェクト(笑)にかかります。前面パネルの 5”ベイ & 3.5” ベイ の蓋を開けます。

CPUもそうですが、実はHDDもチンチンに熱くなっているのです。まずはこいつを冷やすことにしました。HDD1は、5”ベイに置いてあるので、手っ取り早くベイの蓋を取り外して風通しを良くしました。HDD脇の穴に指を入れてみると、空気が吸い込まれていってるのが分かります。

これで、10秒と触っていられなかったHDDの温度が、お風呂のお湯並の温度になりました。


■背面ファンを前面へ移動
  HDD2&3 はFDDの下に金具でぶらさがっています。これはベイ蓋開けたぐらいじゃなんの役にも立ちませんでした。そこで少しでもHDD2&3 が冷えることを期待して、ケース背面ファンを引っ剥がして、前面へ移動しちゃいました。「ファンを追加で買ってくればいいじゃないか。」ですか?いえいえ、コンセプトは『手持ちの材料だけで作る。』です。(笑) ※外が暑いから買いに行かないというのは建前で、実は買いに行くのが面倒臭いから…。(汗

しかしHDD2&3 は冷えやしません。ま、エアの噴き出す方向と HDD2&3 の位置が全然違ってますからね。ところで、いわゆる「前面吸気、後方排気」となったためか、ケース内温度が▲4℃低下しました。しかし、前回の5”ベイを開けたあとによく冷えていたHDD1の冷え方は、いまひとつになってしまった。(-_-、ガックシ!


■HDD2&3 を前面ファンの直後に位置移動
   そして不要な穴の目貼り
 
先ほどの方法では冷えなかったので、HDD2&3 の位置を前面ファン直後へ引越しさせます

ところで HDD2&3 は標準の取り付け方法では、2台のHDDが密着しています。これでは放熱がおぼつかないので、片方のHDDの上下をさかさまにしてねじ止めすると、2台のHDDの間隔を1.5cmほど開けることができます。

HDDのお腹同士が向き合ってるの分かりますか?こうすると、HDDとHDDの間に大きな隙間ができるんですよね。そして、前面ファンの目の前に引越しさせ、2台のHDDの間をエアを流してあげます。

写真では見えませんが、2台のHDDの下側には高さ6mmのゴム脚4個を付けて、ケース底面から浮かして通気を良くしています。(ゴム脚は、使わないまま置いてあったケース付属の脚) ケースへの固定は…荷造用幅広透明テープで、止めてあります(笑)

(中央の写真)緑の点線は、元々HDDがあった場所です。右の方にHDD冷却用の小さい丸穴がたくさん開いてるのが見えますか?これじゃぁ冷えないって!(汗

(右の写真)緑:目張り   赤:穴

ケースを被せた時のエアの流れですが、HDD1(5”ベイ)を冷やすエアは、5”ベイの蓋を開けた所から、HDD2&3 を冷やすエアは、FDDの下の3.5”ベイの蓋を開けた場所から吸い込まれていきます。

このHDDお引越しで、これまで10秒と触っていられないほど熱々だった HDD2&3 がお風呂のお湯?並の温度に冷えました。
  でも、折角下がっていたMBの冷え方はいまいちになってしまいました。HDD2&3で過熱されたエアがMBへ流れていくためか、HDD2&3がエアの流れを妨害したためか、どちらかでしょうね。


■空いた背面ファンの穴から
    CPUファンまでをダクトで繋ぐ

  これが今回の目玉かもしれません。今日は暑かったせいかCPU温度がぐんぐん上がり、一時は66℃にもなってしまいました。そこで、先ほどファンを前面へ持っていくために遊んでしまっているケース背面ファン取り付け用の穴からCPUファンまでを、ダクトで繋ぐことにしました。ケースの空気は暖かくなっているため、これで冷やすのは効率がわるいんですよね。

ダクトといっても紙(雑誌の表紙)とハサミと荷造り用幅広透明テープを使って、寸法も取らずに1時間足らずで作り上げ、CPUファンからケースファン取り付け穴まで道を作ってあげるという、非常に単純なものです。CPUファン部分は6cm角で、ケースファン部分は8cm角で、断面積が連続的に変化するように作ってあります。ビルの天井裏を這っている空調ダクトを想像しながら作ってみました。



ファンの回転を確認できるように、透明の窓がついてます。(笑)
緑色の部分には幅広荷造り透明テープが貼ってあります。透明のため撮影したら見えなくなったので、レタッチソフトで着色しました。

CPUファンの外形部分に、すっぽりはめ込んでいます。CPUクーラーは CanopusのFirebird 7です。
効果は絶大でCPU温度は一気に7℃も低下しました。(^^)


■最終結果

結局、あちら立てればこちら立たずで、全部のパーツについて最善だった温度にする、ということはできませんので、この最終形が一番良かろうと判断しました。

実施前後の各部の温度は次のようになりました。

CPU MB HDD1 HDD2&3
実施前 61℃ 47℃ 熱々 熱々
実施後 56℃ 44℃

※ 熱々:指をギューっと押し付けていると10秒は触っていられない熱さ
※ 熱 :10秒以上触ってはいられるけど、それでもかなりな熱さ
※ 暖 :熱めのお風呂ていどの熱さ

お金をかけないでここまで出来たので、ヨシとしようと思います(笑

最後に、ちょっとインチキなグラフを載せます。

どの辺がインチキかっていうと、HDDの温度は“勘”で入れてます(笑)
アチチ!こりゃ60℃くらいかな?お、ぬくいぬくい、こりゃ45℃くらいだろう…
いい加減です(汗


■翌日になって、

『3.5”ベイのフタを閉めれば、5”ベイに吸気が集中して HDD1 がもっと冷えるのでは?』
ふと、そう思い、フタを閉めてみました。

それに加え、前の日に e-mail で注文しておいた LITE-ON IT 社の CD-R/RW LTR-48125W/RTL \9,800が昼前に届いていたので(注文から24時間以内、速いね)不要になった SCSI の CD-R X4 やら SCSIボードやらを外して、内部を整理して撮影したのがこの写真です。

結局HDD1の冷え方が改善することはなかったので、3.5”ベイは開けても閉じても変わらない、という結果のようでした。

余談ですが、ATA機器が5台(HDD×3、CD-ROM、CD-R)になったので、これまで使っていなかった Promise のOn Board ATA100 を使うため自宅近くのノジマ電気に ATA100ケーブル を買いに行ったら値段高すぎ! ¥2,400と¥1,700だって!?(爆) しょうがないので、買うのをやめて、手持ちの ATAケーブルのなかで質の良さそうなのを選択して(CD-Rが認識すらされないケーブルもありました。)CD-ROM & CD-R 用に使いました。(CD-ROM/R の 2台接続はメーカー非推奨です、念のため。)


■その日の夜…

その後、5”ベイのHDD1を、 HDD2&3 と同じ、吸気ファン直後へ移動したところ、これまでで最も良い状態になりました。

HDD1の温度も下がりましたし、MBの温度も下がりました。

5”ベイの外ふたは開いていますが、内部へ通じる穴はふさぎ、エアが前面ファンへだけ流れるようにしています。

HDD1が5”ベイにあったとき、あれこれと苦労したのが骨折り損のくたびれ儲けだったというワケです(笑)

CPU MB HDD1 HDD2&3
実施前 61℃ 47℃ 熱々 熱々
最終形 57℃ 39℃

※ 熱々:指をギューっと押し付けていると10秒は触っていられない熱さ
※ 熱 :10秒以上触ってはいられるけど、それでもかなりな熱さ
※ 暖 :熱めのお風呂ていどの熱さ


■またやっちゃいました…

HDDを5”ベイから前面ファン直後へ引越ししたため、5”ベイに空きができたので、かなりの熱を出すCD-R/RWドライブの温度低下を狙って、ドラネコさんから教わった『5”ベイにFAN』技を使ってみることにしました。

このファンは手元にあった、一昔前のケースファンです。サイズが7cm角くらいのもので、今のケースには付けられないので、放ってあったものをサルベージです。
ファンの外側3箇所に、PCIベイのフタ3枚(なんか、余るよね、この金具)を両面テープで貼り付けた後、透明荷造りテープでぐるぐる巻きつけて、2ヶ所の金具には紙で作った仕切り板を貼り付けました。これを開いている5”ベイの間に差し込みました。

5”ベイは、中央を空けて、上下に CD-ROMとCD-Rを設置します。そして、真中の段には、次の図のように、ファン、ついたて、フタを置きます。

ちょうど上下2台のドライブの間に、U字型のダクトが形成され、このダクトの上下の面がそれぞれドライブ自身の底面と上面なので、そこから熱を運んでやろう、という魂胆です。

むろんこのファンは外気との熱交換はありませんので装置全体の冷却には繋がりません。しかし、今回の目的は「CD-R/RWを冷やすこと」なので、これでOK!です。

結構スッキリと納まったし、ドライブに接する空気が常に動いているし、いい具合でしょ?

最後に、ケースフロントからの見た目も整えて、こんな感じになりました。
ちょっとは見た目も良くなったでしょ?

   今の姿                 以前の姿
以前HDD1があった5”ベイ内部には、CD-Rドライブを冷やすためのファンが付けられている。その部分の温度を測定できるように、温度計を設置しています。温度が外から見えるように透明窓が付けてあります。
また、エア・インテークとなった3.5”ベイの入り口にも、同じ温度計がつけられています。

CPU MB HDD1 HDD2&3
実施前 61℃ 47℃ 熱々 熱々
最終形 57℃ 39℃

※ 熱々:指をギューっと押し付けていると10秒は触っていられない熱さ
※ 熱 :10秒以上触ってはいられるけど、それでもかなりな熱さ
※ 暖 :熱めのお風呂ていどの熱さ

最後に、MB付属の温度モニタの値を載せますね。


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